おきらくごくらく。

山と自然。日常のあれこれの雑記ブログ。

運慶展。行ってきました!

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上野で公開が始まったばかりの運慶展。

例によってネタバレなので、

新鮮な感動したい方は読んじゃメッ‼️

 

 

最近展覧会から足が遠のく一方で、

ミュシャのスラヴ叙事詩や、楽しみにしてたラスコー展まで

行きはぐっているワタクシ。

 

これは絶対に見逃せない&空いてるうちに行きたいという気持ちと、

展覧会見た後に何が自分に残るのか?

普段の自分に何か変化を起こせるのか?

つまりそれだけ自分にとって感動があるだろうか?

 

そういう風に思えるものじゃないと、

ただ見たというだけで終わるなら、

展覧会とかもうあんまり行きたくないなー、

という気持ちのせめぎ合いの中、

 

良いお天気にえいやっ!

と振り切ってやって来ました上野まで。

 

それだけやっぱり運慶の作った仏像は、

自分のなかで特別だったんですね〜〜。

でもやっぱり人混みキライ、

人少ない終わった時間に

ナイトミュージアム人数限定特別展

やってくれないかな?

倍額払ってもそれ行きたい・・・ってツィッターで

ボヤいてたらなんと‼️

10月号のサライに11月7日の一日だけの、

運慶展閉館後の特別内覧会の抽選券が!!!!

付いてるのを発見wwwついさっきたまたまwww

 

どうやら小学館8誌連合企画の抽選で、

「週刊 ニッポンの国宝100」「サライ」「和樂」「週刊ポスト」

「Precious」「女性セブン」「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」

に付いている抽選券で応募し、

当選者350組700名のご招待だと・・・・・・。

 

早く言ってよ~~~!!!!!!(言ってる)

 

 

締め切りは10月6日(金)当日消印有効。 

 

 

 

 

 

 

↑ 該当の雑誌をお持ちの方は是非!!!!

絶対人数限定のナイトミュージアムで見る方が、おススメです。

抽選だけど、チャレンジする価値あり!です。

 

 

 

 

・・・・・てな訳で、

史上最大と銘打った運慶展。

 

慶派と呼ばれる親子三代の仏師の中でも、

運慶の彫刻はひときわ異彩を放っていることが、

この親子三代と、父康慶(こうけい)の弟子と言われる

快慶の仏像を見てよくわかりました。

 

運慶仏は、リアルであるとともに

キャラが立ってる。

 

 

もともと中心となる阿弥陀や大日如来、菩薩などは

古くから決まった形式があり、

表情は落ち着いて、どこか彼岸を見る超越者としての面持ちが共通していますが、

脇に控える不動明王や毘沙門天や四天王などの、いわば脇役ともいえる

仏教の守護とされた神々の生き生きした表情、

その姿勢や細部が伝えようとする言葉のようなもの、

運慶のつくった仏像には、

それが突出していました。

 

言い方を変えるなら、

そこに運慶の自由な発想とイメージが爆発してるというか。

 

 

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この制多伽童子(せいたかどうじ)の赤い肌や、丸髷をいくつも付けた髪型、

若々しくりりしい顔立ち、

800年近く経つのに、まるで生きているかのような光る水晶の瞳。

 

この制多伽童子が右手に持つ木の枝をじっと見てたのですが、

ほんとにまんま木の枝で、

なぜこれを持ってるのかすごく気になったので、

知ってる方いらしたら教えて下さいwww

 

 

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 同じく八大童子のうち矜羯羅童子(こんがらどうじ)。

カールのかかった髪に力士のようにふっくらした顔と特徴のある太い眉。

なにか身近にこんな人がいるような・・・そんな気がしてきてしまいます。

 

この展覧会では、八大童子のうちの運慶作と言われる六体を、

暗い背景のなか、最もこれら仏像のそれぞれが細部まで見ることの出来る考え抜かれたライティングで、

しかも360度、非常に間近に見ることが出来るのです。

 

ちなみに、これらの国宝の公開は不定期で、

現在安置されている高野山霊宝館でも、いつでも拝観できる訳ではないようです。

 

 

 

そして31体現存すると言われる運慶仏のなかでも私的に特筆なのが、

この奈良・興福寺の無著(むじゃく)菩薩立像。

194cm以上もの大きさを持ち、

対となる世親菩薩とは、実在した兄弟だと言われています。

画像ありませんが、世親菩薩像の頭の形が独特で、

運慶が非常にこの造形にこだわったのでは・・・と思わされました。

 

この二体の対比が素晴らしく、

生き生きしたその思いまでを、

時を越えて今に伝えているかのようでした。

 

 

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 毘沙門天像。

うつくしく、凛々しい・・・・。

父の康慶の仏像もそうでしたが、

この風に揺れる衣の裾やほつれる髪、

やわらかい指先の動きなどが、まわりの風景などもリアルに感じさせる力を持つのが、

日本のこの時期にひとつの頂点を迎えた仏像の魅力だと思っています。

 

 

面白かったのが、どの仏像の台座にも、

そのまま何の細工もされていない

といってよいような木が貼り付けてあったのが、

何とも自然な感じで、

見事なバランスを創り出していました。

ますます運慶が近くなったような気がして、もっとその造形が好きになりました。(笑)

 

 

 

そして本当に本人そのままに造られたのではないかと思われるのが、

重源(ちょうげん)上人坐像。(康慶派の作)

この国宝も、めったに見ることは出来ません。

この坐像は10月7日(土)からの展示なので、

残念ながら私は見られませんでした・・・・。(涙)

 

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最後に印象に残ったもうひとつが、

栃木県の光得寺に伝わる厨子入りの大日如来坐像。

 

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それほど大きなものではないのですが、

ガラス越しに間近でみたそれは、非常に繊細で美しく、

厨子内部に飛んでいる雲中仏や、

如来の坐る蓮華座の花びらのひとつひとつに、

しずくの形の水晶の垂れ飾りが下がり、

金色の獅子が囲む蓮華の中心部にも、

大きな水晶の玉が光を受けて輝いているという

女性的で華麗な繊細さで、それまで見た他の展示仏とは

まったく違う印象を受けました。

 

この坐像を始め、体内に人の歯や仏舎利、

文字の書かれた板などの様々な納入品があることも、日本の仏像の特徴のひとつですね。

施主の思いや、仏像に魂を込めるという御魂入れ。

それがあることで、ますます生命を生き生きと宿し、力を持つという。

神や仏がどうかこの世に存在し、

顕現して、私たちを救って欲しいという

切なる激しい思い。

 

 

 

まあ個人的な感じたままの感想を書きなぐってしまいましたが、

これだけのいわゆる国宝と呼ばれる素晴らしい彫刻の数々を、

こんなに近く、自分の目で本物を見られる機会もそうそうないと思うので、

興味のある方はぜひ、

上野に足を運んで下さいね!!!

 

11月26日までの展示です。

 

特別内覧会、行きたかったなあ・・・・・。