夏も深まる満月の日。
少し前から気になっていた房総半島館山の沖ノ島に向かいました。
南房総の海がどんな感じなのか初見参なのと、
ちーばを歩き回って宗像神社の多さに、宗像一族の移動の歴史などとの関連性から、
今話題の福岡県の沖ノ島との繋がりもあるんじゃないかと
勝手な期待は高まるばかり。
ちなみに宗像神社のある福岡県玄界灘の沖ノ島は、
海の正倉院とも呼ばれ、女人禁制で
何人たりとも勝手に立ち入ることの出来ない神の島です。
ちなみにこちらの「神宿る島」の沖ノ島の
かなり精巧な磐座や発掘品の復元模型が、
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館にて見る事が出来ます。
すごく良く出来ていて、かなりインパクトがありました。
この博物館の古代の展示がすごく良いです。
オススメ!
(★2019年2月24日(日)は、天皇在位30年記念で入場無料になるそうです!)
日曜の午前に辿り着いた房総の沖ノ島は・・・・
なんとクルマがすごい長さに連なっていて、
とても島まで辿り着ける気がしない。
なにか異常に観光地化してる場所のような気がして、
あきらめて次の廻りたいポイントに早々に切り替えました。
着いた所は房総半島最南端に程近い、
根元海水浴場。
キャンプ場にもなってるので、
まずはベースキャンプを設置しようと思っていたのですが、
まだ営業前でトイレはあるけど水がない。
しかも全く木陰と日陰がない。
キャンプは水場とトイレ場所が確保出来なければ
設営が困難なのでここは見送りにしたんですが、
浜はキレイで目当ての岩場もあり、
人もほとんどいないので、も〜待てない。(笑)
『とにかく入ろう。』
これが当たりでした。
白い砂地の海底と岩場の廻廊、
そしてすごい海藻繁茂する場所と、変化に溢れていました。
まあ写真を撮るヒマもなく遊んでいたので、
写真はない。ゴメンでし🙂
そしてそこから良さげなキャンプ場を探して
検索したりして、
館山シーサイドビレッジのキャンプ場に滑り込み。
日曜だけあって、他に1組しかおらず、
テント持ち込み一人一泊¥2000円と、車一台1日¥1000×2日で¥2000。
トイレは建物内、お湯シャワー¥500。
ただここも木はありますが、木陰がない。
下は土なので、夜間早朝は夜露で結構ドロドロに。
建物ではオバケ屋敷のイベントもあるそうですよ。
旧校舎のような建物のトイレとか、いかにも出そうな感じです。🙂
沖ノ島は2年ぐらい前から人がすごくて
入場料がかかるようになり、入場制限があるのだとか。
翌日は月曜なので人が多くなる前の早朝に入り、
たくさんになったらすぐ移動しましょうということで、
この日は車で走りながら地形を見て、
ここは入ったら絶対面白そう!
という場所の当たりをつけて、他の海岸で泳いだりしました。
夜は満月なので海岸でコーヒーでもと思ったんですが、
曇ってしまって早目に就寝。
翌朝4時半ぐらいから起き出して、
野菜のコンソメスープとパン、ナスの炒め物とコーヒーで朝ごはんし、
さっそく昨日諦めた沖ノ島へ。
人が少ない時間がやっぱり良いですもんね。
なんと!!!!
人が全くいない!
貸し切り状態だああああ
やったあ
まずは森のなかの鎮守の神様にご挨拶。
宇賀明神。
元は倉稲魂神と弁天が勧請され、
そして宇賀の神とは白い蛇のことだそう。
島の反対側は視界が開け、
岩と砂浜の素晴らしい海が広がっていました。
曇り空の中、待ちきれずさっそく海中に
踊り込むY氏。
大潮で、どんどん海が引いていきます。
きれい〜〜。
ここから下は、Y氏の水中カメラの映像をお借りしました。
ちゃぷん、
と水に潜ると
そこはグランブルーへの入り口。
いつも玉になってるゴンズイの群れや
タコノマクラ。
ムラサキウニと
サザエがビックリするほどすごい数暮らしていて、
荒らされていない、豊かな海。
触っちゃいけないガンガゼ。
よくよく見ると、向こうもこっちを見ています。(笑)
カラフルなベラや、
いつもどこでもとっても目立つルリスズメダイ。
面白いものはいねがあ
プクプクプク・・・
ここ沖ノ島は、サンゴ礁の北限で
海流が南北で違い、植生も南と北とでは違うのだと
地元の方が教えてくれました。
ゆらゆら揺れる花のよう。
わあ、松葉にソックリなイソギンチャク!
き、君はゴンズイの大きなやつなの・・・!?
指を出すとツンツンして来て人懐っこい。
そしてそして、
自分の食べた貝の殻を被って、目玉だけキョロキョロ。
タコはっけ〜〜ん‼️‼️
見逃さないよ〜〜😆
しばらく遊んだら、墨を吐いてピューッと脱出。
追っ掛けっこしました〜。
ホラ貝みっけ。
この他にもキラキラ光る何百ものイワシの稚魚の群れや、
クサフグの稚魚の群れ、タカノハダイや大きなブダイなど、
本来の汚されていない豊かで美しい海は、本当に竜宮城のようです・・・。
久しぶりにモリを持たずに海に入って、
魚たちがとても懐こく、こちらに狩りをする気がなければ、
好奇心を持って近づいてくることに、
改めて心に響くものがありました。
命のやり取り、そしてお互いに生きて出会えたこと。
船越鉈切神社。
縄文人の遺物の発掘された洞窟が祀られています。
時空を超えるトンネルのように見える参道。
ここですね。
通りすがりに一瞬目に入ったこの神社の名前と、
洞窟の看板に惹かれて訪れたのですが、
もっと興味深いことに
道路を挟んだ反対側の海側に、
ここと対になる磐座の御神体を持つ、
海南刀切神社と言う、これまた不思議な名前の神社があったのです。
なるほど、
ご神体はまるで刃で二つに断ち切ったような大きな磐座です。
とてもとても、興味深い。
ここは一体、どんな場所だったんでしょうか。
そして最後に偶然にも辿り着いた不老薬師温泉で、
ここがあのリュック・ベッソンの映画、
グランブルーの主人公のモデル、ジャック・マイヨールが晩年を過ごし、
愛した場所だったのを知りました。
これだけ豊かな海だもの・・・
わかる気がする。
ちーば侮りがたし。
まだまだきっと隠れたワクワクが・・・
きっとある、はず。(笑)
実は房総の先端に行くのは、思わぬ時間がかかるのですが、
キャンプ場もいくつかあり、
またじっくり時間をかけて、この辺りを探索しつつ
見聞を深めたいです。