ででんででんでんでん ♪
(ターミネーターのイントロで)
ここは南米のアマゾン川。
はるか向こうに現地の人の乗った小舟が見えます。
・・・なんちゃってwww
ここは有名な 柴又帝釈天。
寅さんじつは一度も見たこと無いんですが・・・。笑
最寄りの駅は京成線の柴又駅か、少し離れた北総線の新柴又駅。
帝釈天の本殿はガラスで覆われ、
彫刻ギャラリーとなっていて、拝観料が必要です。
奥には遂渓園という庭園があって、
ここも有料で拝観できるそうです。
でも、今日の目的地はここではありません。
他で見たことない、
ずっとお囃子で踊ってるお獅子のおみくじが。('-'*)
珍しくて面白いですね。
そのまま帝釈天を出て、
裏に回るように道を辿って5分足らず、
『山本亭』という2階建ての木造邸宅があり、
この庭を通り抜けることが出来ます。
今回は寄りませんでしたが、とても良い雰囲気で
ここでお茶をするのも良さそうです。
後から知りましたが、
米国の日本庭園専門誌で3位になっていて、
お琴の演奏などもあるそうです。
次は機会があれば、ゆっくり行ってみたいと思います。
そのまま入り口を通り過ぎると
小さな庭園があって、
ちょっと秘密の小さな庭という感じで
睡蓮の花が咲いていて素敵なところでした。
そのまま進むと長屋門があり、
昔の従者や人力車夫などが、
待機する部屋になっていたようです。
こちらが本来正門なんでしょうね。
門を出て正面の階段を上がると、
(車椅子も上がれるスロープがジグザグについてます)
寅さん記念館 になっていて、
すぐ横にはまるでウエストコーストかと
思わせるようなどこまでも広い空間が広がってました!
ウエストコースト、行ったことないけど!!(笑)
あまりに気持ちよかったので、
ちょっとお昼寝しちゃいました。
のんびりピクニックしても良さそうです。
こんなところだったとは・・・意外。
そう、ここが今回の目的地、
矢切りの渡しです。
向こう岸まで200円。
観光に来た人はほとんど400円払って乗ったまま
戻ってくるみたいです。
おお~~、この手作り感・・・・。
船頭さんの手漕ぎです。
なかなかアマゾン川みたいでしょ?
(あっ怒らないで・・・・)
あっという間に向こうに着きます。
風がとっても気持ちいい。
昔、江戸城(現皇居)を中心に、
川を利用した螺旋状に作られた濠が作られました。
外からの攻撃に備えつつ、
物資の運搬や流通、交通のための運河・水路
としても活用されていました。
380年以上前、
江戸への出入りは非常に厳しい規制があり、
関所破りははりつけになるほどの厳罰でしたが、
江戸への天然の濠となっていた
江戸川の周辺に住む農民には、
特権として自由に渡船で行き来ができ、
これが矢切りの渡しの始まりだったそうです。
矢切駅には、花嫁と新郎を乗せた船が展示されています。
(なお、船には一応救命胴衣がちゃんとありました。)
徳川家康が江戸に入場して以来、
利根川の水が江戸川に流れるように工事したそうで、
今でも天然ウナギや、
河口付近の東京湾三番瀬はトビハゼの北限生息地になっていたり、
希少なヒヌマイトトンボなどもいるとのこと。(wikiより)
ニホンウナギ・・・生き延びてほしい。
対岸に渡ると
薄暗い森のなかに、小さな手作り感満載の
ドリンクスタンドがありました。
おっ、ワンちゃん
クマちゃんていうんだね〜
ここから先ちょっと日なたを歩くので、
ブルーハワイのかき氷を頼みました。200円
畑の中の道を進むと、正面にこんもりした森が
見えて来ます。
左に行くと野菊の墓の記念碑や矢切駅がありますが、
こんもりした森の右端を目指します。
帝釈天からのルートはこんな感じ。
(オレンジのラインね)
帝釈天の右側を行くと山本亭にぶつかります。
江戸川を渡って畑の中を歩き、
緑色のところにぶつかったら、
そこから南下して、画面右下ちょっと切れてる
日枝神社・本久寺・栗山古墳の下の緑のところを目指します。
本久寺を通り過ぎ、
斜めに登る樹の生い茂った道を
ワクワクしながら登っていくと、
森のなかにぽっかり開いた窓のような所から、
さっき渡った江戸川の向こうに立つスカイツリーが。
池や小さな人工滝があり、
バーベキューの親子連れで楽しそうに賑わう、
ちょっとした空中庭園のようです。
実はこの場所には、大きさの違う二基の古墳時代の石棺が、
剥き出しで残されているのです。ビックリ
その名も明戸古墳。
写真には写っていないのですが、
この石棺は筑波山麓から切りだされ運ばれてきた
「黒雲母片麻岩」で、非常にキラキラ輝いています。
江戸時代にはすでにこの状態で、
当時は鈴や土偶などの副葬品もあったようです。
大きな棺と小さな棺は、
土地の豪族とその息子さんとかが入っていたのでしょうか。
こんなに間近で見れると思わなかったので、
いろいろ想像を逞しくすることが出来ました。
古墳の地形図も傍にあるのですが、
周りに石室の材料などがまったく残っていないのが不思議でした。
土の壁だったのかなあ?
そしてその土も崩されちゃったんでしょうかね?
ナゾがナゾを呼びます・・・。
少し離れた場所に「夜泣き石」というものがあって、
里見の姫の伝説になっているんですが、
どうやらこの石棺の蓋部分だったようです。
この古墳は里見公園と繋がっていて(一部?)、
例の里見家の山城があったとも言われているようですが、
公園側はキレイに整備されたバラの咲く庭園になっています。
桜の時期には夜桜見物も出来ます。
そして驚いたことに、ちょっと説明が難しいのですが、
ずっと残された森を伝って矢切駅のすぐ手前まで、
歩いていくことが出来ました。
起伏のある昔ながらの山道が続いていました。
大昔の雑木林と森の風景が、
まるでそのまま残っているかのようで
驚きでした。
昔はこのあたり一帯が
こんな感じの森だったんだなー
夕焼け小焼けで日が暮れます。
矢切駅にはスーパー銭湯「笑がおの湯」がすぐ横にあるので、
ひと風呂浴びてご飯食べて帰るのもオススメです。
さいきん時間あると千葉を歩きまわっていて、
古墳の多さと、地元の方々の神社への信仰の強さに
非常に驚いています。
また少しずつ、この土地の成り立ちや歴史が、
地形と共に頭の中で形作られていくのが楽しいです。
ちょっとのんびりの長めの散歩を楽しみたいなあ~
という方は気が向いたらぶらりと歩いてみてください。
追記
2019年の台風の被害で、矢切の渡しは被害を受けてのちに復旧しました。
この記事とだいぶ様子が変わっているかと思います。
日々生々流転ですね・・・。