ロウバイ!
う〜〜んいい匂い。
黄色でツヤツヤしたクスノキ目ロウバイ科・ロウバイ属の
落葉低木です。
ロウでひいたように花びらがツヤツヤしているので、蝋梅。
名前に梅が付いていますけど、バラ科・サクラ属ではありません。
近付くと、すごくよい匂いがするのが特徴の
冬とお日様を楽しませてくれる花。
ぴかぴかしてますね!
このロウバイがこの時期たくさん咲いているのは、
埼玉県秩父市の宝登山の山頂です。
先日この山の北側に連なる山稜、「長瀞アルプス」で
初心者の方向けに、地図とコンパスを使いながらの
ハイキングをやってきました!
ちなみにこのコースは秩父鉄道 野上駅から、
お隣の長瀞駅までの軽い縦走コースです。
出発地点にはWCもあり、野上駅で地図ももらえます。
だいたい山頂までは2時間ちょっと。
ゆっくり遊びながら歩いても3時間くらいです。
こちら側から行くと、山頂手前の最後の登りが、
急な階段200段となっていますが、
ゆっくり行けば、それほど大変な感じでもありません。
このあたりは実は鉱物の宝庫で、
海にいた生物や恐竜時代の化石や、
美しい鉱石がたくさん産出する場所なのです。
あの宮沢賢治がここで鉱物の美しさに触れて、
詠んだ歌なども残されています。
この鳥居からの眺めがいいなあといつも思います。
宝登山(ほどさん)は、
三峰山(同じ秩父)や武蔵御岳山(奥多摩)と同じに
大口真神(おおくちまがみ=オオカミ)を祀った神社がありますが、
ここもヤマトタケル伝説に彩られ、
宝登山に登ろうとしたヤマトタケルが火に覆われたのを、
ヤマイヌあるいはオオカミが助けたという伝説から
火止めの山=ほどさん
となったという説があるそうです。
空海が高野山を開いた時も、
白いヤマイヌが案内したということで
似たお話しをいくつか聞くことがありますね。
武蔵御岳山はじめ、オオカミ(大口真神)を祀ってある山は
ロープウエイなど犬が乗せられる所が多く、
宝登山も別料金で、抱っこかケージで乗せることができるようです。
両神山とその奥にニ子山が。
山頂はお天気が良ければなかなかの絶景です。
風が強くなければ、お弁当を広げたり、
奥の院脇の茶店で、甘酒を頂くことも出来ます。
下山して来て本殿にお参り。
奥にはヤマトタケルが水で身を清めたという
湧き水があります。
いろいろちょっと面白いので、
奥を散策してみるのをオススメします。
秩父名物味噌ポテト。
それとあったか甘酒。
どちらも200円でお腹いっぱい。
宝登山神社の参道をそのまま直進して、
長瀞駅を通り過ぎると、
5分ぐらいで秩父の名勝長瀞へ。
ここが宮沢賢治が訪れ、
あの!フォッサマグナや!!ナウマンゾウを発見した!!!!
ナウマン博士が訪れて研究された
さまざまな結晶片岩の岩層からなる長瀞です。
この川は荒川となり、
隅田川となって、東京湾まで流れ注がれているのです。
右手に続く岩壁の上を
ゆるゆるお散歩しながら歩いていくと、15~20分で
埼玉県立自然の博物館に着きます。
ライン下り!
この岩の上をゆる〜っと歩いて右側に上がって行きます。
小さめの博物館ですが、恐竜やクジラの化石、
秩父で産出される鉱物や鉱山の記録、
そしてなんと言ってもリアルで驚いたのが、
秩父の自然と野生動物のジオラマです!
ロープで岩茸をとりに岩壁を降りる人と、
岩場の住人カモシカ。
岩にもさまざまな植物やキノコや苔などが、
リアルに再現されています。
この暗さがまたいい。
く、クマー!!!!
ドキッとしました・・・。
鍾乳洞には、コウモリがぶら下がっています。
秋の秩父の山林。
空の色といい、後ろの景色といい、
すごく素敵です・・・。
これで入場料200円とはとは。
小さめですが、特徴のあるかなり面白い博物館です。
長瀞やロウバイの咲き具合、積雪情報などこちらを参考にどうぞ。
2月は凍結ありますので、どうぞお気をつけて。
軽アイゼンか滑り止めあれば安心ですよー