おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

コミックス地獄堂霊界通信。

立ち読みしたら大泣きしそうになりました。 

コミックス地獄堂霊界通信1〜4巻

 

泣けた・・・

泣けました(鼻水ズル〜〜)

恥ずかしいので上を向いたままレジで即買いしてきました。

 

今年の初めに偶然手にとってファンになった

亡き香月日輪さんの原作、漫画みもりさんのコミックス。

小説が読みたかったんですが、今回もたまたま本屋で見かけて

手にとって読んでみたらもう・・・・

 

泣かせてくれます。

 

 

主人公は元気な悪ガキ3人組。

リーダーの金森てつしは、小5にして中学生に喧嘩に勝ち、

小っちゃい見た目だが上院小学校の番を張るほどの実力者で人情家。

通称「てっちゃん」

 

新島良次「リョーチン」。

てつしの向かいの幼なじみで、痩せっぽちの泣き虫だけど

めっちゃ足の速い韋駄天。

 

椎名祐介

沈着冷静で頭脳明晰、容姿は女の子並でお金持ち。通称「椎名」 

 

 

この3人が住んでる町にある、謎の薬局?「極楽堂」。

ここの主人はまるで妖怪のような不気味なオヤジなんですが、

3人組にいろいろな事を教え、

自分たちで考え、選び、行動するための力を与えてやります。

そしてこのお話は、3人が池に出る殺された女の幽霊を

桜の木の下から出してやろうとするところから始まります。

 

このてつしお節介過ぎるとも言える性格が、

好き嫌いはあるとは思うんですが、

彼の相手を思いやる気持ちや「同情心」「義侠心」「共鳴心」

ともいうべき心情と強い心の力と行動力で周りを巻き込み、

3人は幽霊や神霊、妖怪や西洋魔術という異世界や異次元の

いくつもの扉を開いていくことになります。

 

 

ただ怖がるのではなく、

 

『ことの真実を確かめて、

    出来れば家に帰してやりたい。』

 

そう考えて女の霊をその下に絡め取っている桜の大木から

解放してあげるのですが、

その後、女の霊は自分を殺した(たぶん恋人)に復讐するために去って行きます。

 

自分たちに出来ることもできない事もある。

 

 

「同情する」ということはあまり良くない事だと言われますが、

口に敢えて出すのは難しい言葉のひとつでもあり、

あるとき自然に心の中で生まれる感情だと思います。

 

本来相手を下に見るとかとは全く違います。

実際に相手とまったく同じ感情を味わったりすることは出来ないし、

しなくて良いことだと思うんですが、

相手の感情に自然と共鳴してしまう、寄り添うような感じでしょうか。

 

 

私も子供の頃、同じような経験をしたことがあります。

浅草に住んでいたころ、よくないことがたくさん続いて、

家の中でも変なことがいくつも起こった時代があって、

霊能者という人たちがなぜか集まってきたことがあり、

それぞれ全く違う流派のその人たちが、全員同じことを言ったのです。

 

「家の中に、赤い着物を着た女がいる。」

 

話が長くなるので端折りますが(笑)

同じ時期にお金を一切取らない霊能者のおばさんと出会って、

その人の言ったことが姉の結婚相手のことから

自分の知らない先祖のことまで

全て当たっていてびっくりしました。

何しろお墓を開けて確認したら、言われた通りの母子の骨があったりしたのです。

 

占い好きの姉の付き添いから出会って、

おばさんと気の合った私がある時遊びに行き、

お昼ご飯を一緒に食べて、「じゃあまたね、おばさん!」

と言った瞬間に

 

「わかった! その子はね、赤い着物を着てるんじゃない、

 赤い着物が欲しいと言ってるんだよ。」

 

その日初めておばさんに霊能者が何人もうちにやって来て、

全員が「赤い着物の女がいる」と言った話をしたんですが、

会った時から

「あんたの亡くなった親族に、ドモリがいないかい?

 あんたから電話をもらってから、なぜか吃るんだ。」

と言っていて、どうやらその女の子がそうだったのだそう。

 

そのおばさんの霊視では、

私の家のあった場所に、江戸時代に14歳ぐらいでお嫁に来た女の子がいて、舅や姑にいびられて、

 

「女として干されて、首を吊って死んでしまった。

 その子が吃りがあって、今のあんたの家の下に塚がある。

 やっぱり優しい人に憑くんだねえ、、、」

 

「赤い色は自ら光ってあの世を照らす。

 私も死装束は真っ赤で作ってあるんだよ。」

 

当時浅草の家の近所の建て直しなんかがあるたび、

地下から7体ぐらいの無縁仏が出るのは当たり前でした。

何しろ江戸時代からの寺町で、

振袖火事や関東大震災、空襲なんかが起こって廃墟になっても、

また再び寺が戻って来て、

谷中なんかも発掘したら墓が三層になって出たりするぐらいです。

 

これはこれでまた面白い話もあるのですが(笑)

 

また話が逸れました〜〜〜

 

 

おばさんは

「何でもいいから赤い着物を買って、3日間部屋に吊るしなさい。

 そうしたらその娘が着るから、

 その後その着物を燃やして灰を川に流しなさい。」

と言って、

なぜか私はその時にまったく怖いとか気持ち悪いとは思わなくて、

心の底からその娘が

「かわいそうだ・・・」と思えて、

仲見世で見つけた赤い竹の模様の可愛い浴衣を買い、

おばさんの言葉通りにしたんですが、

灰を隅田川に持って行こうと思っていたら、

その時そういう話を嫌ったのか、父親が側溝に流してしまったのでした。

 

それでもその時抱えていた長年の家の問題は、

その直後にカタがついて、

あの女の子のお陰じゃないかと私はヒソカに思っています。

最後ちゃんとしてあげられなくてごめんね・・・

 

 

あの時の感情を、

この漫画のてつし

「幽霊といえど、自分と同じ人間」として共感して、

何とか出来ることをしてやろうとする姿に思い出しました。

 

生きてるものにも、そうでないものにも、

動物であろうがそれ以外であろうが、

「本音で話し、悪いと思ったら本心から謝る」

ということ以外の魔法を私は知りません。

逆に生きてる人間相手の方が、「本心を伝えて本音で謝る」とか

やりづらいwwwって思っちゃいますwww

困ったもんだ

 

 

 

地獄堂霊界通信(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

地獄堂霊界通信 コミック 1-9巻セット (アフタヌーンKC)

 

 

うるうるするシーンが割とてんこ盛りなんですが、

実はこの作品が描かれている間に、

原作者の香月日輪さんが亡くなったそうで、

この「地獄堂霊界通信」も、完結しないままになっているとか・・・。

 

こんな素敵な作品を創り出した方が、

もうこの世にいないなんて・・・。

今年までまったく知らなかったことが、

残念でなりません。

 

コミックスが読み終わったら、

原作も揃えて読んでみたいと思っています。

みもりさんの漫画もすごく良いです〜〜〜〜

絵もとってもステキです!!!

 

追伸

ついに9巻まで読みました〜〜!!!

と思ったら、11巻まで出ているのですね・・・!!!

あと2巻で終わりだなんてそんな(泣)

 

地獄堂霊界通信(10) (アフタヌーンコミックス)

 

 

地獄堂霊界通信(11) (アフタヌーンコミックス)

 

 

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