おきらくごくらく。

山と自然。日常のあれこれの雑記ブログ。

エメラルドグリーンの火口。蔵王縦走

 

蔵王山。

かつては火の山として恐れられ、

大和国の吉野から蔵王権現が勧請されたことで、

西の出羽三山に対し東の蔵王として、

水神や農業神として信仰を集めた霊山。

 

荒ぶる火の山は現在、

火口にまるでエメラルドグリーンの瞳のような水をたたえている。

活火山である蔵王の、奇跡のような姿。

 

 

この形状から「御釜」と呼称されている、神秘的な光景。

実はこの御釜は、かなり大きくて

直径325m、周囲1080m、最大水深27.6m。

 

刈田岳山頂レストハウスまでバスで入り、

神社に参拝すると、

それまでまったくガスに包まれて見えなかった御釜がとつぜん目の前に見えて、

思わず歓声が上がる。

 

右手に御釜を見ながら、熊野岳に向かう。

ザレの馬の背を歩いていくと、コマクサの一面の群生が現れる。

 

 

火口湖とハクサンチドリ。

 

 

馬の頭の形をしたコマクサがたくさん。

本当に可憐で愛らしい。

 

 

ハクサンチドリ

 

 

熊野岳山頂が見えてきた!

 

 

熊野岳山頂、熊野神社。

 

 

雲が大きく動いて、真っ白で寒かったのが、

日が射してみるみる暑くなっていく。

 

山頂から10分戻ると、熊野岳避難小屋。

トイレは最初の刈田岳レストハウスのみ。

 

エアリアマップ

 

今回は刈田岳〜熊野岳〜追分〜名号峰〜猫鼻〜峩々温泉のコースで、

約4時間半(9.5km)ほどですが、

熊野岳避難小屋から追分に向かって、

途中からちょっと分かりづらいルートになって、人もいないので

戻ってくる2人に出会いました。

私たちの後から来ていたカップルも、ルートに不安を感じて戻って行き、

あとは誰にも会わない縦走になりました。笑

 

このあたりは起伏と岩が続いて、

ちょっと細かい迷路のようになっていて、

思い込みで歩くとマークを見落として迷いそうな感じなので、

濃霧の場合は引き返しをお勧めします。

写真は撮り損ないました〜〜〜

 

 

しっとり霧に濡れたシャクナゲ。

 

追分を過ぎると、途中で伐採されていないジャングルに突入します。

あまり人が入っていないのかな〜〜

背の高い野生の灌木や草を両手でかき分けながら進みます。

いいルートです。

 

 

ドウダンツツジ

 

 

サンカヨウの実。

熟して黒いのは食べられるとは知らなかった!

今度ぜひ試してみます。

ブルーベリー色だから、味も似てるのかな?

 

 

美しくてつい撮ってしまう。

 

 

山で見るシャクナゲはまるで女王のよう。

大きくて、美しくて、圧倒的。

 

 

怪しい空模様がまた戻って来たみたいで、

樹林帯に入ったところでよかった。

 

 

とても幻想的で美しい原生林です。

 

 

クマのツメ跡もバッチリです。

こんな素晴らしい森で、いないはずがない。

 

ここまで来たら、峩々温泉まではあと少し。

 

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蔵王山は、宮城県と山形県の県境に位置する奥羽山脈の中の連峰で、

ここには蔵王山という名前の山はありません。

蔵王連峰なんですね。

ここに蔵王権現を吉野から勧請したのは、修験道の開祖役小角

あるいは彼の叔父だと言われています。

古くは忘れずの山と呼ばれ、いまでも活動の盛んな

24時間常時観測対象火山です。

 

自然の長い時間の中では、いまのこの美しい姿も、

一瞬の変化の途中なのでしょうか。

 

冬も夏も美しい蔵王連峰。

ぜひ一度訪れて見ることをお勧めしたいです。