おきらくごくらく。

山と自然。日常のあれこれの雑記ブログ。

ハイジ 動物と話せる女性

動物と話せる女性ハイジの表紙

動物と話せる女性ハイジ


今年の3月29日に、残念ながら新型コロナウイルス感染により

亡くなってしまった志村けんさんの人気番組、

【志村どうぶつ園】に動物と話せる女性として

たびたび出演していたハイジという女性。

 

一体どんな人なのか、

ずっと気になっていたので、

ブクオフでたまたま見つけたこの本を迷わず手に取りました。

最近本はなるべく新品をと思っているんですが、

急いでいたのと、ひょっとして絶版とかだったら?

と思って即買い。

 

私がその番組で見た中で、とても印象深かった回が二つありました。

ひとつは、

突然手がつけられないほど凶暴になってしまった猫が、

ハイジとの短時間での会話(心話)で、

ハイジはまったく触れてもいないのに、

猫は彼女の目をしっかり見て、

だんだんと落ち着いて行き、やがてゴロゴロ喉を鳴らして

攻撃する様子がまったく無くなったのを見て、

 

「これはすごい・・・。」

 

と驚きました。

 

猫科の動物の本気の攻撃は凄まじくて、たとえあの大きさであっても

もし狭い場所に追い詰めて本気の反撃を受けたら、

人間はかなりの重傷か、

あるいは致命傷を受けるのではないかと思うからです。

 

この猫は、ゴミ箱から拾ってもらってすごく嬉しかったのに、

飼い主の娘さんが大学に行くために家を出たことで「捨てられた」と感じ、

それは飼い主の母親のせいだと思ってしまい、

母親が部屋に入る気配を感じただけで、

手がつけられないほどの凶暴な猛獣のようになってしまっていたのです。

 

他にもいくつも同じようなケースがあり、

ハイジは可愛がっている動物たちに、長く家を空けたりして

しばらく会えなくなるような時は、

人間の家族にするのと同じように、ちゃんと話をすることを勧めています。

 

 

 

もう一つ、忘れることができないのは、

東日本大震災で津波に巻き込まれた娘さんが発見された時、

そばに飼っていた犬が2週間も寄り添っていて、

何があったのか、娘さんの最後を見ていたのか知りたいと

家族からの要望があった回でした。

 

地震が起きた時、2階にあるケージに入っていたその子は、

非常に怖くて助けを求めていたところ、

仕事に行っていた娘さんが大急ぎで戻って来て、

自分を抱き上げてくれて安心した瞬間に、

窓を破って津波が押し寄せ、

水中でもがくうちに離れ離れになって、

気がつくと自分は生きていて、必死で娘さんを探したけど

すでに冷たくなっていたのだそうです。

「起きて、起きて。目を覚まして」

 

その子は、生き残った家族に大好きな娘さんを

「助けられなくてごめんなさい」

と言っているとハイジは言いました。

 

 

 

中学生の時に、社会科の先生と授業中にふとしたことから

「動物には感情がある」

ということに関しての言い合いになった事がありました。

初老の教師は「動物に感情なんてありっこない。」

と言い切り、私は自分の家の猫の話をして、

どこまで人間のように感じたり考えたりしているかはわからないけど、

動物には感情がある!と言い張りました。

 

おい聞いてるかシマザワ先生。

 

 

私の見たその番組でハイジが語ったことは、

動物が突然理解できない行動をしたりするのには理由があること、

人間と同じように複雑な感情と心をそれぞれ個性豊かに持っているのだということを、

リアルに教えてくれるものでした。

 

 

そしてローリング・サンダーというネイティブアメリカンのヒーラーが昔、

 

「動物は、あなたの言葉を理解しなくても、

 あなたが何を言っているのかを理解する」

 

と語ったのが本当だったことを、

彼女によって初めて裏付けられたような気がしました。

 

この時ローリング・サンダーは、白人女性と薬草を取りに行き、

昔ハチに刺されたことがあり、ひどく怯える彼女に、

ハチとの会話の仕方を教え、

彼女の言葉に従ってハチが実際に動いてくれたのを見て感激するその女性に、

この言葉を語ったのです。

 

                

ローリング・サンダー―メディスン・パワーの探究 (mind books)

 

 

このハイジの本の中にも、

番組の中にも、まったく同じ言葉が出て来ます。

 

 

 

「人生の中で、

 何か一つだけ欲しいものがあるとすればそれは何か?」

 

この質問に自分は昔から迷いなく即答して来ました。それは

聞き耳ずきんが欲しい。

昔話の中に出て来た、かぶると動物の会話を聞くことのできる頭巾です。

これが人生で何より欲しい。

 

私にとってハイジの能力は、

まさにこの聞き耳ずきんそのものです。

あらゆる自然界の不思議へのアクセスの入り口です。

だって動物と会話できたら、

あんなことやこんな事、

様々な謎に近づく事ができると思いませんか?

 

こんな人が本当にいるんだああ

 

ウソだと思う人がいるのは、

それでいいと思います。

現実に意思疎通して動物が行動し、

ましてや再現性もあるならそれは自分にとって真実だし、

何より子供の頃から猫や犬や動物を間近で見て来て、

本当か偽かは分かります。

何しろ動物にはまったく嘘をつく必要などないですからね。

 

この本は、いつから、そしてどの様に

動物たちとのコミニュケーションが行われるようになったのか?

それは実際にどんなものなのか?

哺乳類だけではなく、

様々な生き物とのコミュニケーションの実際と、

人間とまったく同じように傷つき、

心を閉ざす動物たちの姿を

まざまざと見せてくれています。

 

ハイジが共に暮らす動物たちとの写真もたくさん載っていて、

日本に滞在しているときに行方不明になってしまった彼女の飼い猫との

遠隔でのコミュニケーションによる捜索や、

依頼された迷子のペット探しで、

飼い主が嫌になり、自ら家を出て新しい飼い主を探すケースなど、

さまざまなハイジの経験してきた事例が載っています。

 

動物たちの感情は、人間とまったく変わらず

「気持ちのすれ違い」「勘違い」「誤解」「嫉妬」など、

複雑な感情を抱き、そしてそれは人によって癒されることや、

人間に済まなかったと思って欲しかったり、

会いたい人や仲間がいたり、幸せを強く感じたり、

「家から追い出されるんじゃないか」と恐れたりしていることを、

この本で改めて知ったような気がします。

 

ハイジが動物たちに伝えることは、

「愛」「信頼」「居心地の良さ」「安心感」、

そして本当の気持ちを話してくれてありがとうという【御礼】

 

すべての動物、ありとあらゆる動物たちが、

考え、感じ、感情をもつ生き物だということを、

すべての人間にわかってもらえること、それが私の希望であり夢です。

人間たちが動物をより良く理解することを助けること、

それが私の使命です。

 

本当に、人間が動物たちに対してとっている間違った対応に、

どれほど動物たちが耐えていることか。

動物の気持ちを誤解していることに、人間たちがどれほど気づいていないか。

私はそのことを切に伝えたいのです。

 

人間とまったく同じように、動物たちも、

その動物なりの異なる文化や習慣があります。

動物たちは姿かたちも違いますし、違う行動をし、

人間とはかなり違った生活をします。

 

動物たちは知能があり知覚力もある生き物であり、

なおかつ他の動物の文化や社会的な違いを受け入れています。

それらのことに人間が改めて気づき、

動物たちとまったく同じように、

人間たち自身が他の人間にも同じように接し、

理解し合うようになることが、私の究極の希望です。

 

 

ハイジのように特別な生まれつきの能力がなくても、

私たちは自分たち以外の動物たちに敬意を持って接し、

お互いに良い関係を築いていくことが出来るのだ、ということを、

この本は教えてくれていると思います。

 

 

   

動物と話せる女性 ハイジ ( ワニプラス )