おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

死んだあと、自分の身体をどうしよう? 自然葬やその他の話

お墓ってどうしよう?

 

Pixabay

 

 

よく山や自然の中を歩いていて目にしてガッカリなのが、

メガソーラーとどこまで続くのかと思うような

お墓の列なのですが・・・。

 

どこまで増えるんだろうお墓って。

 

 

日本では、墓地以外に骨を埋めるのは法律違反。

自分の庭とかももちろんダメなんです。

まあ気味が悪い・衛生面がってことなんでしょうけど。

あと骨とか後々出てくるたびに、すわ事件!?てなるのも問題ですしね・・・。

土葬だと分解されるまでのあれこれもありますね。

動物に掘り返されたり、細菌感染の問題もあったり。

 

土葬

火葬

風葬

鳥葬

水葬

 

日本で出来るのは火葬してから遺骨をパウダー状にして、

散骨で海へ撒くか、木の根元に撒くか埋めるやり方の樹木葬。

 

多くの墓地型樹木葬は、永代使用料と管理費がかかり、

基本従来の墓地と変わらない所が多いようです。

最近はどんどん新しい形も出てきているようで、

小平霊園などは樹林葬(複数)やっていますし、

粉骨代行サービス1時間で1万2千円ほどの値段もあるみたいです。

 

 

人の体も全ては地球の素材からできてそこへ戻るものなのですが、

形があるものを壊したり、変化の途上の様子というのが

直視するのが辛いものではあります。

 

はるか昔に遺跡の発掘をやっていた時、

某東京近郊の火葬場の敷地の縄文遺跡を調査することがあったんですが、

ユンボ(重機)で表土を剥いでいたとき

ガサーーーッと大量に粉々の白骨が出たことがありまして。

まあ骨壺に入らない分を敷地内に廃棄していたらしいのですが。

 

重機の運転手が、悲鳴をあげて逃げて行ったので、

私たちは ぽかーー〜ん

 

何を怖がっているのか分からなかったというか、

ナマでもない限り全然気味も悪くないというか。

怖いという感情の生まれるところについても、

色々と考えさせてくれた出来事でした。

 

私自身も横穴墓から出た人骨を一人で掘ったことがありますが、

骨は土のようにボロボロの粉のように脆くなるんですが、

歯だけはエネメル質に覆われているので、条件が良ければかなり残るんですね。

ピカピカしていて綺麗な歯でした。

 

 

 

日本に火葬が入ってきたのは、仏教とともにと言われていて

最初に本人の希望で火葬された持統天皇は、一年間の殯(もがり)の後、

本人の希望で火葬されて金銅製骨臓器に入れられ、

夫の大海人皇子(天武天皇)と合葬されました。

 

春過ぎて、夏来にけらし白妙の

衣干すてふ天の香具山

 

を読んだ女帝ですね〜。

 

 

縄文〜古墳時代にはまったく無いかというと、

やはり火葬された遺体があったようです。

 

 

明治時代には、神道に傾いた明治政府が「火葬禁止令」を出したのですが、

土葬の土地の確保が難しくなり2年後には禁止令を廃止したという経緯があったようです。

そして墓は家を表すと考える人が多いので、

家系単位で同じ墓に入れるように体積を減らすために火葬する。

 

薪や燃料を大量に使い、

燃焼温度を上げなくてはいけない火葬は、

当時の権力者にしか出来ない葬送様式でしたが、

謚号(おくり名)や戒名のように、

仏教の普及とともに一般化して行ったんですね。

 

 

 

2019年には75歳以上が 7人に1人となった多死社会ニッポン。 

現在でもすでに火葬場が3〜10日待ちなど珍しくない状況となっているのに、

火葬場が「身近にあって欲しくないもの」として逆に減少しているので、

「葬儀難民が激増する」状況が待った無しという時代になっています。

「遺体ホテル」などのサービスもあるそうですが、

肝心の埋葬場所の不足、

すでに近親縁者がいなくなった墓や墓石の処理なども、

空き家と同じく膨大な金額がかかると思われます。

 

 

お墓は永代供養と言っても、毎年管理代がかかり、

継承者がいなくなれば、 ほぼ無縁墓となります。

遺骨は無縁仏として合葬されます。

これ、子供に背負わせるのもどうなのか、

考えてしまいますよね・・・・

 

今はあらゆるお墓の形態が出来ていて、

マンション型の納骨堂で、自動の音楽や映像で

宇宙にいるような瞑想空間を演出するものもあるようです。

 

川口市では市内初の火葬場「めぐりの森」 という、

「自然と一体化する」というコンセプトの元、

住民と行政が共同で取り組んだ施設が開設されています。

明るく、コンサートも開けるような施設なのだとか。

 

 

 

他には遺骨の一部を手元に残す「手元供養」も多くなっているようで、

墓じまいした後、遺骨をペンダントや小さい骨壺に入れて

自宅で供養する形に、満足している方も増えているようです。

 

スイスの会社が始めた遺骨をダイヤモンドにするサービスなどもありますが、

高額なのと、ざっと見たところでは証明書が出ない

(遺骨がその人のものかは信用するしかない)

という感じのようです。

 

オパールとかは動物のタンパク質が長年の圧力や温度により

美しく変化したものなので、それもありかもしれませんね。 

 

個人的には亡くなった人をモノとしていつまでも

残さなくてもいいかなと思っていますが。笑

 

 

 

そんな状況の中、

私が個人的にいいなと思っている埋葬法はこれ。

 

karapaia.com

 

karapaia.com

 

大きな木の根元や、

生き物として分解され、他の命の栄養となって行くのが理想なんですが、

このカタチなら、分解もはやく穏やかに進みそうな気がします。

 

  

最近話題になっていた、ネットで買える直葬セット。

 

     DIY葬セット

 

直葬とは

病院や施設などの逝去先から、直接火葬場に搬送し、

通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う形式。

核家族化や経済的な理由、宗教観の変化などで、

ますますこの形式を選ぶ人が増えそうです。

 

直葬で検索すると、13万円前後で火葬まで出来るプランなどがありますが、

火葬代や骨壷代が入っていなかったり、

納棺の立会いが出来なかったりというものもあるので、

終活ノートや自分の身仕舞の書き置きなどを作っている方は、

いちどいろいろ調べたり、検討したりするのがいいと思います。

 

ちなみに私の希望の葬儀のお金の計算をザックリすると

直葬代(ドライアイス2日分、棺、搬送など)13万円前後

火葬代 5万円〜

骨壷代 3000〜7000円

散骨(海洋散骨5〜8万・樹木葬50万円前後)

計 23万3000〜68万7000円

 結構かかりますね・・・。

ザックリなので、実際はもっとかかるでしょうね。

これだけかかるんなら、友人たちにこのお金で宴会してもらいたいなぁ。

 

本当はいちばんいいのは、自分の庭や畑や(どちらも今はない)

好きな自然の中に、ひっそりと木の栄養としてそのまま埋めてもらうのが希望です。

 

 

 

散骨 海洋散骨 代行サービス 散骨フルサービス 証明書発行 海洋葬 墓じまい 納骨 (6~7寸用)

 

 

昔なにかで読んでいいなぁと思ったのが、

アメリカである老婦人が亡くなったとき、

彼女の遺言が

「葬式の出席者は、花を一輪だけ持ってくること。

 決して高い花束などを持って来てはいけない。」

というもので、家族や友人はおばあちゃんらしいと笑顔で送ったというのが

とてもいい話でした。

最後は笑って送って欲しいですよね。

お墓には入りたくないし必要ない。

いろいろ楽しく考えたいです。

 

 

               

-遺体搬送から遺骨の供養まで- DIY葬儀ハンドブック