富士山・立山とともに、
日本三大霊山と呼ばれる白山。
富山・石川・福井・岐阜の四県にまたがる両白山地の中心であり、
その最高峰です。
716年に修験者泰澄が36歳で初めて登頂し、開山したと伝わっています。
8年後に白山山頂で、僧行基と出会い、極楽での再会を約束したという伝説もあるとか。
白山の祭神は白山比咩大神、菊理媛尊(きくりひめのみこと)という
イザナギとイザナミの仲介をしたという女神です。
そして霊山の名とともに有名なのは、
その素晴らしい高山植物の花たち。
砂防新道の吊り橋を渡っていきます。
大きくて、葉の形が普段目にするユリと全然違います。
ひゃ〜〜、すごい。
たくさんの花が見渡す限り一面に。
ここは豊かな水と花の山。
山頂の雪解け水を流す小さな沢の横をゆっくり登っていきます。
確かにこんな仙人境のおいしい水飲んだら、
寿命が延びそうです。
ここまで来たらもう一息。
あと20分ほどで、白山室堂に到着です。
鳥居の奥に、白山の山頂が。
荷物を置いたらさっそく散策に。
この日はたまたま永平寺の若い修行僧の皆さんが上がってこられていて、
奥の院での登拝に参加させていただきました。
帰りに寄りますね〜〜〜!お会いできたらよろしくお願いします。
なんていろいろお話ししたのですが・・・(笑)
草履や地下足袋の方もいらして、さすがですね。
このクロユリは今まで見た中でいちばん好きかなあ
少し紫が入っているようで素敵です。
いつまでもずっと見てしまいます。
気持ちいい〜〜〜
そして翌朝!
山頂を目指して出発です。
2702mの最高峰です。
この他山頂には、剣ヶ峰(2677m)・大汝峰(2684m)の白山三峰と、
別山・三ノ峰を加えた白山五峰とがあります。
白山はランクCの活火山で、最後の噴火は362年前の1659年。
山麓周辺は日本で数少ない中生代ジュラ紀の古い地層があり、
日本を代表する恐竜化石の代表値になっているそうです。(Wikipedia)
山頂には複数の火口湖と雪解けでできる池があります。
早速ぐるりと回ってみましょう!
これがもっとも大きくて、深いブルーが美しい・・・・。
泰澄がここで、九頭龍王と十一面観音が現れ出会ったという伝説の池。
天空の展望を心ゆくまで楽しみました。
周囲をぐるりでゆっくり2時間ぐらいでしょうか。
白山室堂に戻って一休みしてから、
帰りは観光新道を下ります。
ここがまたお花の楽園の別天地なんです。
青空とキスゲが似合いすぎてて、もうなんかワクワクしちゃう景色ですね。
そして白山のお宿は何と言ってもココ!!!
おかみさんやお姉さん方、3匹の看板猫さんたちもとっても親切で、
なんとペットと泊まれるお宿なんです〜〜〜
料理も美味しくて、個人的には最の高です。
初めて会ったのに完全リラックス。
力がダラーとまったく抜けていて、可愛いったらありゃしない。
もうね、「私、本当はこういうネコちゃんと暮らしたかったんだよなぁ」
ってずっと言ってました。
帰った時、うちの猫が可愛く見えなくて困った。
3匹とも抱っこ嫌がるし、いつでも手足に力が入ってピーーンですよ。
お目々がキラーーン
そして白山苑さんのすぐ近くに、
古刹西林寺があります。
明治政府の神仏毀釈令により、江戸時代から山頂に祀られていた仏像8体が
白山を追われた時、こちらに安置されたそうです。
拝観できます。
他の山とはかなり違う印象の白山、
山仲間でたった数人、興味本位でない霊的な話を出来る人たちが
いるんですが、彼らにとっても白山は特別な山なのだとか。
どこもそうですが、
最初に登った人たちの見る景色と感動は、
いかばかりのものだったでしょうか。
秋の白山はこちら。