おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

月周回衛星かぐやの探査からわかったこと。

Pixabay



【すべての始まりは8億年前に】

 

4月8日のコズミックフロントという番組をたまたま見て、

久しぶりにワクワクドキドキしてしまいました。

世界初の月面着陸したアポロ18号以来、

唯一月の周回探査を行っていた日本の探査衛星かぐや

(知らなかった〜〜〜〜)

 

 

 皆さんご存知の通り、

地球の自転と月の自転公転が不思議とピッタリ重なって、

地球からは月の裏側は永遠に見ることが出来ないんですが、

かぐやが集めたデータの解析から、

水も空気もないため風化が起きない月の裏側のたくさんのクレーターが、

8億年前に集中的に作られたという事がわかってきて、

ということは月にぶつかったと同じように地球にも当然この隕石群は

降りそそいだのではないかという研究から他分野に眼を向けたところ、

さまざまな地質、生物、地球化学の分野から合致するデータや様々な研究が、

それぞれ8億年前という年代を指し示しているというのです。

 

 

アメリカの研究では、8億年前に突然リンが増加し、

それが引き金になって現在につながる複雑な生命が増えたことがわかったそうで、

その時期を境に地球の状態が大きく変わって酸素も増えたのだそうです。

 

 

その時いったい何が起こっていたのかというと・・・、

8億年前、火星と木星の間にある小惑星帯で、

直径100kmの惑星が衝突によって粉々になり、

木星の軌道に引かれたその破片が、

月と地球がちょうど通る軌道にシャワーのように降り注いだのだと。

その時地球に与えた影響は、

6500万年前の恐竜絶滅の時の隕石衝突のインパクトの30〜60倍。😱

 

大規模な生命や放散虫の絶滅と減少、

その後に起こったそれ以前の安定した世界とは

まったく別の生命の爆発。

 

去年の7月のネイチャー誌に発表されてたそうなんですが、

ぜんぜん知りませんでした〜〜〜

 

 

毎日いろいろ目先のことに追われる生活ですが、

この生命と惑星と隕石の関係や不思議、

命はどこから来てどこに行くのかとか、

人が精一杯生きても、命は本当に一瞬のきらめきなんだなあとか。

 

 

こうやって少しずつ、今自分のいる場所ってどこなんだっけ・・・?

ってリセットしていく時間は、とても大事ですね。

 

こういうことが分かるなんて、科学の進歩と追求は素晴らしい。

技術も道具も両刃の剣。

そのことも忘れずにいたいです。