おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

ククサ。木のコブから作られたカップ

白くて丸い


これ何だと思いますか?

 

桜の木

桜の木



まん丸!!

まん丸!!

 

なんと桜の木のコブ!!!

なんか樹木の幹に埋まった宝珠のように見えませんか?

形といい、大きさといい、

すごく良くって欲しいなあと思っちゃいました。

何に使うとかは全然考えなくて、いつもいろんなもの拾ったりしちゃうんですけど。(笑)

 

で、この2日後、

キャンプにご一緒したご夫妻がですね、

以前も持ってこられていた木のカップがあって、

伺ったら新婚旅行で行ったフィンランドでお揃いで買われたとのこと。

すっごい素敵じゃないですかwww

 

その時に、木のコブから作られたカップだというのを聞きました。

おおおお

木のコブからカップが作れちゃうんだあ

 

そのカップの名はククサ

ラップランドのサーメ人が、古くから白樺(バハカ)のコブをくり抜いて

作っていたのだそうです。

白樺のコブはカップが作れるくらいに育つのに30年かかるのだとか。

そして「贈られた人は、幸福になる」との言い伝えがあるのだそうです。

 

ククサは本来コーヒー専用で使って、

飲んだ後は洗わずに、コーヒーの出がらしの粉をすりつけて、

それを落とすだけなんだそうです。

 

作り方は、

白樺のコブを低温の場所で3ヶ月以上寝かせ、

ブロック状にカットし成形した後一晩凍らせて、

海水と同じ濃度の塩水で1日煮て、割れにくくします。

この後、1週間かけて乾燥させ、ようやく削り、磨き上げ、

最後に蜜蝋を塗って完成です。

 

ふううう

これは値段が高くなるのもうなづけます・・・。

 

 

 

 

確かにキャンプでコッヘル(食器)に注いだ熱々のコーヒーは、

何か作業して飲もうとするとすでに冷え冷えで、

そのまままた火で温めてから飲んだりするんですが、

白樺の木のカップとかで飲んだら良いかも。

 

白樺は白樺ミルクと言われる樹液を出してくれるんですけど、

果糖ブドウ糖・ミネラルを含み、非常に栄養価が高いと言われています。

いつか飲んでみたいと思っていて

見つけて飲んでみたら、ミルク色ではなく、薄甘い透明な液体でした。

味はないようなあるような・・ですが、体が美味しいと感じる味でした。

白樺ジュースとか、白樺樹液って呼ばれてるんですね。

 

取れるのは4月の3週間だけ(北海道)、3日以上はもたない、(冷凍で1年)

しかも白樺自身の夏の開花のための栄養なので、取り過ぎれば当然死んでしまいます。

白樺の血液とも言える、とても貴重なものだと思います。

 

 

 

 

樹皮は火おこしの材になるし、

寒さと共に生きる白樺の木は美しいだけではなくて、

色々と人間に素晴らしいものを提供してくれた木なんですね。

 

 

フィンランドに行く予定は現在ないですが、

木のコブを手に入れられたら、

世界に一つのカップ作りを、チャレンジしてみたいと思います。

サーメ人はナイフ1本で作るって本当かしら?

中を削るの、専用の刃物が無いと難しいと思うんだけどなあ

 

 

木のコブ見つける前に買ってしまいそう(笑)

 

 

www.tunasando1029.site

 

この方の記事、非常に良かったです。

「殺したら食べる、食べないなら殺さない。」と言うのも

まったく同じく考えてます。