おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

紅葉の会津磐梯山。

今年の10月の上旬、2週続けて東北の4座に行きました。

この時期人気の山の一つが会津磐梯山

 

磐梯山からの眺め

磐梯山からの眺め


毎年各地の紅葉は1〜2週間ぐらいずれたりもあるのですが、

磐梯山の紅葉は見事でした。

ただ赤くならずに黄色でもう少ししたら落ちてしまいそうな葉も

たくさん見受けられました。今年は他の場所もそのような感じです。

 

弘法清水から見た櫛ヶ峰。

弘法清水から見た櫛ヶ峰。

 

磐梯山は表磐梯(南側裏磐梯(北側)で、

全く表情が違う山です。

 

なだらかで会津富士と呼ばれる南側に対して、

北側は133年前の1888年(明治21年)7月15日午前7時30分ごろ、

突然大噴火を起こしました。

北側の山体崩壊により、長瀬川がせき止められ、

後に桧原湖小野川湖秋元湖五色沼が出来ました。

北側の麓にあった集落3つが火災サージと土石流により埋没し、

上ノ湯・下ノ湯ともに宿泊者、湯守とも全滅。

桧原村が水没して消滅。

噴火は夕方には収束しましたが、477名が亡くなったのだそうです。

 

近代で最も多い犠牲者を出したこの磐梯山の噴火で、

それまで海外の研究者に頼っていた日本の火山研究が始まりました。

 

 

紅葉

 

キレイな色ですねえ。

 

猫魔ヶ岳


猫又や猫王伝説のある猫魔ヶ岳。

 

岩峰


山頂手前の山体崩壊のあと。

 

御花畑と天狗岩と桧原湖

御花畑と天狗岩と桧原湖

こちら側が山体崩壊した北側斜面です。

表磐梯とはまるで違う風景です。

 

中ノ湯

中ノ湯


八方台登山口から30分ほどの中ノ湯です。

今でも硫化ガスと冷泉が湧いていますが、建物は崩壊しています。

 

北側斜面

北側斜面

 

荒々しく、凄まじい光景です。

 

赤埴山側から見た磐梯山

赤埴山側から見た磐梯山


ぐるっと回って沼ノ平は、

池塘などもあり、また全く違った穏やかな光景が広がっています。

 

天の庭(1合目)から見た猪苗代湖

天の庭(1合目)から見た猪苗代湖

 

「海が見えましたよ〜〜!!!(嘘)」

たまに本気にする方が。(笑)

 

猪苗代湖


巨大な猪苗代湖と広がる田んぼも、本当に美しい。

 

紅葉の時期は山頂が大混雑します。

くれぐれも短気を起こさないよう、

山のぼりはお互い様、相身互いです。

 

弘法清水には小屋が二つあって、どちらにもトイレがありますが

小屋で携帯トイレを購入(350円)し、

使用後は麓の専用ゴミ箱まで自分で持って下山します。

弘法清水には、美味しい水が豊富に湧いています。

 

磐梯山は変化の大きな、そしてそれほど時間がかからずに登れる山ですが、

登山道の幅は狭く、切り立っている場所も多く、アップダウンもありますので、

十分な余裕と準備をお忘れなく、楽しんでくださいね!