東北の山に行くとき泊まる宿で、大好きな旅館があります。
ここは西吾妻山の天元台ロープウエイのすぐ麓の白布(しらぶ)温泉。
いつもお世話になっている古式ゆかしい宿。
大樽川のせせらぎの音がずっと聞こえて、
気になる人もいるみたいですが、外にいるような気分になれて私は好きなんですよね。
温泉も内湯の長〜いオリンピック風呂と露天風呂があり、
豊かな掛け流しで内湯は24時間入れます。
そしていろいろな宿に泊まった中で、
私は個人的にここのご飯がいちばん美味しいなと思いました。
質量ともにちょうどよくて、よくある派手さはなくてとても美味しいのです。
フロントの前の喫茶室で、頼むとご主人が美味しいコーヒーを淹れてくれます。
温泉のある建物は、ちょっとした懐かしい時代の迷宮のようです。
ここに飾られている、昭和生まれの人なら誰でも知ってるような、懐かしい絵描きさんたちの絵の描かれた色紙の数々に、思わず声を上げてしまいます。
宿から少し歩いた場所に、
ここで作られた火縄銃は、大坂冬の陣で使われたとか。
どんな滝なんだろう。
結構段差の大きい悪い道をしばらく下ると・・・、
なかなかの迫力です。
この滝の上部で二つの川が一つに合流しています。
西吾妻山から流れる水です。
すぐ横には大きな洞窟がありました。
覗きたかったんですが、夕食の時間が迫っていたので撤収です。
戻って宿のご主人に伺うと、
送電線のなかったランプの時代に、
この洞窟に水力の発電機を置いていたそうです。
そしてこの大滝は岩魚もたくさんいて、
当時は子供達の良い遊び場だったと懐かしそうに
お話しされていました。
珍しい茅葺のお堂です。
なんだかとても趣があります。
お店にしたら良さそう。
入ってみたかったなあ
この辺りに青い目を持つ白い猿たちがいるそうです。
タヌキやカラスでも、白い体に青い目という姿の個体がいるようですが、
不思議ですね〜〜。
アルビノであれば赤い目になりますが、
人間の青い目を持つ人は、かつてたったひとりの突然変異の男性の遺伝子を
受け継いだ人たちなのだと聞いたことがあります。
メラニン色素が少なくなると、青い瞳として現れるようです。
ここには東屋・中屋・西屋という三つの温泉宿があり、
それぞれ特徴があって日帰り入浴もできますので、
ぜひお近くに行ったら寄ってみて下さいね。