おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

白馬鑓温泉から白馬岳。

9月中旬のある日、

白馬鑓温泉白馬岳に向かいました。

 

白馬岳の大雪渓

白馬岳の大雪渓

 

この3日間は最初から雨だったのですが、お天気がだんだん悪くなっていく予報でした。

たくさんのコゴメグサ。

たくさんのコゴメグサ。

 

白馬鑓温泉は2020年はコロナにより休業、今年2021年も休業し、

この猿倉から白馬鑓ヶ岳に向かうルートも通行止めとなっています。

 

杓子沢の崩落箇所

杓子沢の崩落箇所

 

すごいですね、あそこを通ります。

人がゴマ粒のようです。



杓子沢の崩落箇所

 

危険な場所は、なるべく急いで通り過ぎます。



勢いよく流れる雪解けと雨水。

勢いよく流れる雪解けと雨水。



この橋が無かったら、ちょっと厳しいですね。

この橋が無かったら、ちょっと厳しいですね。

 

猿倉から4時間以上かかって、ようやく鑓温に到着です。

標高2100m。



白馬鑓温泉

白馬鑓温泉


この白馬鑓温泉は、温泉の湧き出す急斜面にあり、

雪崩と大雪に潰されてしまうため、毎年この小屋を解体しなければならないのです。

 

ずぶ濡れのレインウエアやザックカバーはここに干します。

ずぶ濡れのレインウエアやザックカバーはここに干します。

 

そのため、乾燥室などはありません。

冷えた体は温泉で温めます。



美味しいカレーの夕食。

美味しいカレーの夕食。



男湯

男湯



板囲いのある女湯

板囲いのある女湯

どちらも急斜面の崖の上にあります。

白馬鑓温泉は非常に豊富な湯が温泉小屋の地盤から湧いており、

その湯道が登山道の崩落を起こし、今年は緩んだ地盤の工事を行っているそうです。

うまくいっての再開を待ち望んでいます。

 

 

 

 

翌日は生乾きのレインウエアを着て、

ホワイトアウトと強風の中、白馬鑓ヶ岳に向かいます。

 

非常にルートが見えづらく、途中で完全に違う方向に入って行って戻って来た

男性3名のパーティに会いました。

気が付いて戻ってよかったですね!

おかしいと感じたら、すぐにわかる場所まで戻らなくてはいけません。

晴れていれば問題なく見えるルートも、

ホワイトアウトや夕方から夜間は、まったく見えないことも多いのです。

 

鑓温泉からまた4時間近くかかって、

 

白馬鑓ヶ岳のピーク

白馬鑓ヶ岳のピーク

白馬鑓ヶ岳に到着しましたが残念ながら、何も見えません・・・・。

強風で写真を撮るのがやっと(笑)

 

あまりに天気が悪いので、杓子岳は寄らずに2時間半ぐらいかかってようやく

白馬山荘へ。



白馬山荘の食堂

白馬山荘の食堂

 

白馬岳の頂上直下にある、日本最大の収容人数を誇る山小屋で、

大きくて暖かい食堂があります。

こんな天気の日にここに来るとホッとします。

 

 

夕食前にケーキとコーヒーと頂き物のビールです。

夕食前にケーキとコーヒーと頂き物のビールです。



まっちろです。(汗)

まっちろです。(汗)

 

 

翌日は、蓮華温泉に降りる予定だったのですが、

天気予報と首っ引きで、強風と雨が強まるので急遽大雪渓を下ることに。

今回は通らない予定だったので軽アイゼンの用意がなく、

フロントで軽アイゼンを急いでレンタルしました。

1000円で借りて下山後麓に返却するのですが、数がそれほどないので

基本的には持参がオススメです。

 

ちなみに白馬岳山頂は写真も撮れないぐらいの強風。(笑)

稜線はまっすぐ進めないほどの強風でしたが、

大雪渓の谷に入るとすぐに両側の壁に遮られて風が弱まりました。


大雪渓

 

上部はまだガスの中。



大雪渓



下界の雲が切れてきました。

下界の雲が切れてきました。



下界の雲が切れてきました。

 

大雪渓は毎年崩れていて、

残雪と落石で状態はよくないので、通過の際は十分に注意してくださいね。

荒れています。



流れ落ちる雪解け水。

流れ落ちる雪解け水。



急峻な大雪渓

急峻な大雪渓

足元も崩れやすいので気をつけて。



雪渓の下を水が流れて空洞化しています。

雪渓の下を水が流れて空洞化しています。



小さな滝となっていく筋も流れ落ちています。

小さな滝となっていく筋も流れ落ちています。

 

ここまで降りたらあと一息。

ここまで降りたらあと一息。



下部はどんどんお天気が回復してきました。

下部はどんどんお天気が回復してきました。



猿倉荘に到着。

猿倉荘に到着。

 

ちなみに冬季に白馬主稜に登る時、ここの前の稜線に取り付きます。

雪崩の危険ももちろんありますが、

非常に良い雪稜のルートです。

 

白馬岳は東西南北に長大な縦走ルートを持つ名峰です。

いちばん短い大雪渓ルートは実は結構悪いです。

来年、また2100mの高所にある白馬鑓温泉に行けるのを、

楽しみにしています。