今年の9月の終わり、
紅葉と緑の苗場山に行ってきました。
小赤沢から沢に沿って登るルートは、
変化があって人がいなくて、私の大好きなルートです。
登り始めの3合目からは、巨樹の間の尾根道を、アップダウンしながら登って行きます。
この日はちょっとお天気が悪くて、
山頂に近づくにつれて、雨がひどくなって行きました。
結構冷えるのと、足元もドロドロになるので装備はしっかりと。
前の人がどこに足を置いているのか、しっかり見て登ってきてくださいね。
お天気が悪くて、途中なかなか休む場所もないんですが、
ようやく展望がひらけて、山頂の高層湿原に出ました。
山頂周囲10km、4平方kmに、1000以上の池塘が存在すると言われています。
ここからしばらくは、ゴロゴロの岩と水溜りと木道の道が続きます。
雨が強くなってくる中、
ようやく山頂の小屋に到着しました。
ずぶ濡れのカッパを入り口の横にある乾燥室で干して行きます。
写真撮るの忘れましたが、ここの夕食は美味しいカレーです。
お代わり出来るので、つい3回ぐらいお願いしちゃいます。
素敵な画で、いつも感心して見ています。
苗場山の山頂は、小屋のすぐ横にあって皆さんビックリします。
12年ほど前はここに遊仙閣という小屋があって、
しばらくは解体された材木などが残っていましたが、今は跡形もなく、
知っていると淋しいですね。
この日は日の出を待って出発しました。
心がなんだかしん、とする景色です。
この雲尾根からの景色が素晴らしいのですが、
細尾根の急坂の下りで、周りは断崖になっているので景色を見るときは
要注意です。必ず足を止めてくださいね。
紅葉と緑が美しい。
降って来た雲尾根の登山道のすぐ下が、崩落しているのがはっきり見えます。
どんどんお天気が良くなってきました。
歩いていても楽しい。
下の芝を過ぎると展望はなくなり、少し道がまた悪くなります。
下の芝からスキー場に入って1時間ぐらいで、和田小屋に到着です。
いつも皆さん、「苗場山のイメージがぜんぜん変わった!
こんな綺麗で変化のある山とは知らなかった」と言ってくれます。
苗場山と言ったらスキー場のイメージが強いんでしょうね。
とても変化のある美しい山なので、
冬はもちろんぜひ他のシーズンにも訪れてみてくださいね!
高層湿原の心得は、ドロドロの所もあるので
足ごしらえはしっかりと。
季節によっては虫が多い時期があるので、そこも気をつけてくださいね。