おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

こんな時こそ。彼らを思う。

懐かしいふたり。

懐かしいふたり。

 

知床から繋がる千島列島のその先にある、

シベリア大陸から南に突き出した半島、カムチャッカ(カムチャトカ)。

 

カムチャッカの草原と山



火山が300座、そして温泉も湧き、高山植物とヒグマなどの動物や、

豊かな水産資源に囲まれた土地。

 

ロシア人・ウクライナ人・ベラルーシ人・

先住民族コリャーク人・イテリメン人・エヴェン人、

そしてかつては千島アイヌ人が住んでいました。

今では80%以上がロシア人だとか。

 

 

軍払い下げの6輪駆動トラック。

軍払い下げの6輪駆動トラック。

 

初めて乗った軍用トラックの乗り心地は衝撃の一言。
骨に直撃する振動で、

「これ長時間乗るとか軍人凄すぎだろう・・・」

何しろ揺れで口がきけない体験を初めてしました。

 

 

めちゃくちゃ日本語堪能なエレナとサーシャ。

めちゃくちゃ日本語堪能なエレナとサーシャ。

 

ホテルや市場の人やドライバーさんや、

エリズボ最大のスーパーシャムサで出会った街の人々、

この時あったロシアの人たちは、

なんと言うか素朴で優しい、みんな親切で懐かしささえ感じるような印象でした。

(逆に政府関係の人は、表情がない、ほとんど口をきかない、

 無愛想だけどなぜか憎めない。)

 

奇をてらったところや弾けてはしゃぐような所のない、

本当に穏やかで朴訥な人たちばかりでした。

 

 

ものすごい数の高山植物の名前をすべて日本語で説明するマーシャ。

ものすごい数の高山植物の名前をすべて日本語で説明するマーシャ。

 

彼女はお花のプロ。もう本当に驚きました・・・・。

ざっと挙げただけでも

アバチャスミレ・ミヤマアズマギク・ツマトリソウ・クサイチゴ・チョウノスケソウ・

イワベンケイ・クワガタソウ・チシマアマナ・レブンサイコ・ミヤマムラサキ・

ヒメイソツツジ・シコタンソウ・タカネシロツメクサ・クロクモソウ・

シコタンハコベ・エゾツツジ・などなどなど・・・・。

すべて日本語でいろいろ説明もしてくれました。

 

一体どれくらい時間をかけて勉強してくれたんでしょうか。

 

ウルップソウ

ウルップソウ

 

エゾツガザクラ

エゾツガザクラ


基本的には夏の北海道のお花に近いんですが、

数の多さと種類がすごい。

そしてこの時はそうでもなかったですが、蚊もすごいのです。

生き物の生命力が強い。

 

 

初めて見たインディアンペイントブラシ。

初めて見たインディアンペイントブラシ。

 

 

キバナノアツモリソウ。

キバナノアツモリソウ。

こちらでは「女王さまのスリッパ」とも呼ばれるらしいです。
日本にもありますが、宇宙人みたいですよね。

 

お、なんだなんだ?

お、なんだなんだ?

 

シマシマバッタの赤ちゃん

シマシマバッタの赤ちゃん・・(なんでも珍しく見える)



 

山小屋にたくさんの可愛い子が。

山小屋にたくさんの可愛い子が。

 

モンゴル名タルバガン(シベリアマーモット)

モンゴル名タルバガン(シベリアマーモット)

 

2月24日にロシアがウクライナに侵攻したことで、

世界に戦争が広がるかもしれないような危険を孕んだ事態になってしまいましたが、

多くのロシア国民が危険をおかして戦争反対のデモに参加し、

ほんの小さな子供たちまで逮捕されています。

独裁国家というものはそれほど恐ろしい。

そして最もつらい目に会うのは、ウクライナ国民とロシア国民です。

 

この後どのような結果になっても、

ロシアの国民は経済的にも精神的にも厳しい状況におかれるでしょう。

どうか絶対に彼らも無事でいて欲しい。

 

十代のロシア兵がたくさん拘束されて、

「演習だと思っていた、戦わなければ殺すと司令官に言われた」

などと語っているのを見ると耐えられない気持ちです。

プーチンに逆らっても死、

逆らわなくても自分か他人の無用で悲惨な死と怨嗟と、

回復不可能な心の死。

地獄です。

 

ロシアは日本の隣国です。

領土問題は日本との間にもあり、お互いがお互いを排除したら

生きていくことは出来ません。

こんな事がこの時代に起こるとは・・・・。

 

平和は何も起こらない時から守り、作り上げていかなくてはならないのだと

強く強く思いました。

おかしいと思うことには、声を上げなくてはなりません。

完璧に正しい事なんて存在しませんが、

人として目の前で起こっていることがおかしいと感じたら、

できることをしなくてはいけません。

今この瞬間の世界は、ひとりひとりの人で出来ているんですから。