おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

子供のころの不思議な話。3

前回チビちゃんの話の続きです。

 

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「赤い着物を着た女が

 家の中にいる」

 

来る霊能者来る霊能者、皆さんそう言うのですが、

なぜ?

いつから?

一体どう言った理由で???

と言う謎には、誰も答えることが出来ませんでした。

って言うか、驚きすぎて聞き返すことすらしなかったかも知れません。

 

そして占い好きな姉が職場で教えてもらったという霊能者の人に、

結婚相談に行くので付き合ってくれと言われ、

出会ったのがK本さんという方でした。

 

まずこの方は一切お金を取らないので、

お礼にコンビニやらでお弁当とか差し入れ程度のものを買って行って、

お仕事をしながら合間合間に一緒に食べながらいろいろ見てくれるんですが、

言われたことがすべて正確だったことに本当に驚きました。

 

まず姉の結婚相手に関して、

名前と生年月日だけ聞いて高島暦をパラパラッとめくってすぐに、

 

「この人ね、お父さんがいないよ。」

 

姉は驚いて、

「いや、確か両親は揃っていると

 聞いてるんですが・・・。」

 

「お父さん亡くなってるから聞いてごらん。

 血筋は良いよ、公家の出だから。」

 

と言い切って、

後から確認したらまさに大学時代にお父さんが

亡くなっていて、

お墓は京都にあったのです・・・。

 

当時自分自身の悩みなどあまりなかった私は、

友人で悩んでいる人をK本さんの所に

連れて行ったりして、

時々近くまで行くと顔を出して、一緒にファミレスでご飯を食べたりするようになりました。

 

当時私は宗教のことも、

神社のことも全くよく知らず、

今にして思い出すと勾玉の数珠のようなものを持っていらしたので、

神道系の修行をしたのだろうと思います。

一度連れて行った友人に霊感があると言って、

ご自分の話をした事があったんですが、

霊能を持って生まれると家が揺れたり物が飛んだり、

いろいろ大変な苦労があって、修行をする事でコントロールができるようになった、

と話していたと思います。

 

 

そしてある時、久しぶりに近くに行ったので一緒にファミレスで食事をしたんですが、

会った時に

 

「あんたの家系か親戚で、

 亡くなった人にどもりがいなかった?」

 

と聞かれ、心当たりが全くないのでそう答えたんですね。

その日初めて家で裁判でもめている話や、

「赤い着物の女」の話や、

家で起こった様々な不思議な話をK本さん

したのですが、

まあそのまま全然違う普通の世間話を楽しんで、

「じゃあおばさん、そろそろ帰るね。」

と言った瞬間、

 

「あっ、わかった!

 それは赤い着物を

 着ているんじゃない、

 赤い着物が欲しいって

 言ってる。」

 

おばさんが言うには、私の家の下に、

300年ぐらい前に14歳で

ここにお嫁に着た女の子の塚がある。

その子がどもりだったと言うのです。

 

「やっぱり優しい人に憑くんだね〜〜、

 あんたから電話があってから

 すごくどもっておかしいと思ったんだよ。

 その子が赤い着物が欲しいと言ってる。」

 

私が K本さんに会うのを知って、

ついてきたという感じらしく、

その子は舅や姑にいじめられ、

『女として干されて』

首を吊って死んでしまったのだと。

 

 

赤い色は、光のないあの世の闇を自ら光って

明るく照らす色で、自分も死装束は白ではなく

真っ赤で作ってあると言うのです。

 

「なんでも良いから

 赤い色の着物を3日間

 部屋の中に吊るして、

 そうしたら

 その子がその着物を着るから、

 それを燃やして灰を

 川に流してあげなさい。」

 

聞いた時に怖いとか気味が悪いとかは少しも思えず、

その子がとても可哀想でした。

 

後日仲見世で可愛らしい赤い竹の模様の

浴衣を買って、

言われた通りに両親の部屋に3日間吊るし、

その後ブリキ缶で着物を燃やしたのですが、

父親がその話を嫌がって、

灰を側溝に流してしまったのです。

 

おばさんに後日その報告をすると、

ちょっと顔を曇らせましたが、

それでもまあ仕方ないと言ってくれました。

 

その後なかなか売れなかった浅草の土地が

ようやく売れて、裁判も決着がつき、

両親は千葉に引っ越すことになったのです。

 

ちなみにやはり何代か前の我が家の先祖で、

次男が長男を羨んで、

「兄貴ばっかり、兄貴ばっかり(良い思いをしてる)」

と全く同じ兄弟争いをしていて、

それを今回繰り返しているとも言われました。

ロクなもんじゃないですね・・・

 

 

そしてその話の中でおばさんが、

 

「あんたの家で変死がある。

 お腹の中で赤ちゃんが立ち上がって、

 母子ともに亡くなった人がいる。」

 

と驚くようなことを言い出して、

これも全く心当たりがなかったのですが、

どうやら祖母の妹が横浜に嫁に行き、

そこで夫が浮気をして逃げてしまい、

そのショックで胎児が立ち上がって

亡くなってしまったという事がわかって、

うちの近くの同級生のお寺に祖母が

時々墓参りしていた事が判明して、

住職さん(クラスメートのお父さん)にお墓を開けてもらったら、

本当に女性と胎児と思われる骨が入っていたという衝撃の展開になりました。

 

おばさん凄すぎでしょ・・・・・😱😨😰

 

 

他にも今はちょっと書けない衝撃の事実が判明して、

おばさんに言われなければ永遠に知らないままだった事がいくつもあったのでした。

 

 

 

で、このK本さん

 

「猫は家を守るんだよ。

 普通気持ちの良いところに居着く猫が、

 そうでもない場所にいつも座っていたら、

 そこは外から悪い気脈が通っていて、

 猫が座ることでそれが家に入るのを防いでいる。

 猫がじっと空中の何もないところを

 見ている時も見えないものを見ていて、

 霊は猫が見つめると部屋に入って来られない。」

 

という話をしてくれました。

 

でもK本さん自身は猫が嫌いらしく、

「やだやだ、あの目が気持ち悪いww」

と言っていたので、

猫好きの妄想とかでは全く無いと思います。(笑)

私にもあまり猫に呼ばれるのは良くないと言ってました。

この世に無数に存在する猫好きさんには無理な話ですね😅

 

 

その後K本さんは職場を引退され、

「自分の行き先は誰にも言わないで欲しい」 

と言い残して行かれたそうです。

姉は病気で入院したのではと言っていました。

 

 

今だったらたくさん尋ねたい事があったのに。

霊能者さんもその方によって様々な経験と、その方自身の見方があるのがわかります。

K本さんにはちゃんとした御礼も伝えておらず、

もっとあれやこれやお話ししたかったなあと、時々懐かしく思い出しています。

K本さんの生き方と、人生の早い時期に本物の霊能者という人に出会えことを、

とても幸運だったと思っています。

 

またお会いしたいなぁ

あれからの事をいろいろお話ししてみたい。

 

 

 

最後に、

両親と千葉に越してきたチビ(とその子どものクロ)は、なんと父親と同じ日に亡くなって、

父親は肝臓ガンの末期で入院していたんですが、

母親が仮眠に家に帰ったあと、父親は危篤になって

「もうそろそろ危ないから病院に戻って来て」

と電話したら母親が泣きながら、

「いまチビも死にそうなの!」

 

結局帰宅したときにはチビは逝ってしまっていて、

誰もついていてあげられませんでした。

ごめんね・・・

 

葬儀の後、父親の骨壷にメガネを入れてあげようとしたら母親が、

「よしなさい、さわるの気持ち悪い!」

とか言って、チビには

「チビちゃん、お母さんチビちゃんの骨は持って歩くからね〜〜〜」

とか言っていて笑ってしまいました。

 

結局チビの骨壷はそのまま7年間置かれたままで、

「良くないから窓の外に埋めてやった」

とある日姉から電話がかかって来たんですが、

その後私は不思議な夢を見ました。

 

 

夕方のなんとなく欧風な広い公園みたいな場所にいて、

周りにはネコがそこここにいるのですが、なぜかそれがみんな1メートルぐらいの大きさで、

人間もポツポツいるのですが、

思い思いに無言でぶらぶら歩いているような不思議な光景で、

私の腕のなかにはチビがいました。

 

チビ、久しぶりだねえ!

 

としみじみ見つめるといつものようにしっかり目を見つめ返してきて、

 

「自分も昔ここにいた」

 

と言いました。

 

初めてチビがしゃべった!!!!!

 

「こんな広いところにいたんだったら、

 あんな狭いところ(浅草の家)で飼って

 すまなかったねえ。

 どっちにいた方が良かった?」

 

と聞くと、返事がうろ覚えなのですが

 

「どっちとも言えないねえ

    (どちらも悪くなかったよ)」

 

と言っていたような気がします。

目覚めてから、

あれは猫の国で、初めてチビとしゃべった・・・

と、しばらくぼうっとしてしまいました。

 

 

少し経ってからこんな夢をみたよ、

と姉から電話が来たときに話したら、

 

「あたしが埋めてやったのに、

 あたしの夢には出て来ない!」

 

と怒っていてなんだかなと思いました。笑

 

 

チビ、いろいろ助けてくれて、

たくさん楽しい思い出をくれて、ありがとうね。

 

懐かしの父とチビ。

懐かしの父とチビ。

 

「なんだチビ、

 お前も来たのかあ」

「にゃーーん」

 

って言ってるかもねと母が言って、そうだったらいいなと思っています。

 

 

 

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