おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

鷲羽池と北鎌尾根。

 

 

鷲羽池

鷲羽池


北アルプスでいちばん好きな光景のひとつ、鷲羽池

 

 

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黒部川の源流に、鷲が翼を広げたような姿で立つ

鷲羽岳の中腹に昔からある池で、

有名な版画家吉田博もこのほとりでビバークをしながら

北アルプスのスケッチをしていたようです。

明治時代に日本アルプスを始め、

ヨセミテなどの世界の自然を、浮世絵から続く

日本の版画の技術で見事に作り上げたその美しさは、

ひと目見ただけで心を奪われます・・・。

 

尖った山頂を見せる槍ヶ岳とそこに続く北鎌尾根の稜線が、

天を突き刺すような姿を見せています。

 

槍ヶ岳と北鎌尾根の稜線

槍ヶ岳と北鎌尾根の稜線

左奥には常念岳の頭。

 

岩のドームのワリモ岳(左)と水晶岳(黒岳)

岩のドームのワリモ岳(左)と水晶岳(黒岳)

 

振り返れば、三俣蓮華岳・双六岳・笠ヶ岳。

振り返れば、三俣蓮華岳・双六岳・笠ヶ岳。

乗鞍や御嶽山も見えます。

素晴らしい絶景です。

 

鷲羽岳から見る、三俣山荘と三俣蓮華岳。

鷲羽岳から見る、三俣山荘と三俣蓮華岳。



 

有名な【風雪のビバーク】は、厳冬期にあの北鎌尾根に向かった2人の青年の最後の様子が、

発見されたメモに書き残されていたものです。

当時の天才クライマー松濤明の最後の言葉は、

あの雪と氷と死へと至る激烈な寒さと、絶望と諦念と、

そして生命の輪廻を想起させる、

一度知ってしまったら忘れることの出来ない、

山登りをする1人の人間の心の世界です。

 

山に興味のある方には、ぜひ一度読んでみて欲しいです。