おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

聖岳。南アルプスの名峰2

奥聖岳方面から見た前聖岳

奥聖岳方面から見た前聖岳

 

 

www.nekosippona.com

 

 

 

 

さて、翌朝は良いお天気に恵まれました!

 

薊畑

薊畑

小屋からすぐに、こんなところに草原が!

って思うくらいに気持ちのいい開けた薊畑に出ます。

ここからはお花畑が広がるのですが、

年々鹿による食害が広がっているようです。



イブキトラノオ

イブキトラノオ



良い匂いのするイブキジャコウソウ

良い匂いのするイブキジャコウソウ



茶臼岳や易老岳、光岳方面

茶臼岳や易老岳、光岳方面

 

どんどん高度を上げていきます。



お花畑の中

お花畑の中



出ました富士山。

出ました富士山。



ヘリが来ました。

ヘリが来ました。

 

前日に山頂からの下山で怪我をされた方の救助ヘリが到着。

お天気になって本当に良かった。



ホバリング中



しばらくホバリングしていましたが、

 

ヘリ救助中

 

無事にピックアップされたようです。

ヘリだと下界まであっという間ですね。

本当にスゴイなあ

ヘリが来れない場所や天候もあるので、本当にありがたいです。

 



小聖岳

ようやく小聖岳に到着です!



ようやく聖岳の全貌が見えました。

ようやく聖岳の全貌が見えました。


一体あのザレ場のどこから登れるって言うんでしょうか・・・。

初めて来た時そう思いました。笑

 

 

聖岳山頂、前聖岳。(3013m)

聖岳山頂、前聖岳。(3013m)


あのガレガレの稜線を突き進みます。

 

 

ウスユキソウの仲間?



山頂下のガレ場

 

さあ、だんだん近づいて来ましたよ。



最後のひと登り

 

最後のひと登りがきついので、

休み休み行きます。



登って来た道

 

小聖から登って来たルートもよく見えます。

 

 

最後の登り



前聖岳頂上直下



前聖岳山頂です!

前聖岳山頂です!


聖岳のピークはこの前聖岳で、山頂は広々した台地です。

お天気のよい今日のような日は、お昼寝日和です。笑

 

百間洞山の家

百間洞山の家が見えます。

 

すぐ目の前には兎岳

右手には赤石岳、奥には千枚岳の岩場も見えたりします。

 

 

聖岳山頂



山頂から見える山々



さて一休みしたら、

奥聖岳まで行きたい人は片道20分ほどの稜線歩きを楽しみます。

お昼寝組はゆっくり休憩です。

 

奥聖に向かう道

奥聖に向かう道

 

ちょっと雲がかかって、見えそうで見えない赤石岳


最初は岩場を渡って行きます。

最初は岩場を渡って行きます。



平坦地に出ると、北アルプスの日本庭園のよう。

平坦地に出ると、北アルプスの日本庭園のよう。

なかなか変化があって面白いルートなのです。



謎の地衣類



 

奥聖岳。2978m

奥聖岳。2978m

 

標識の奥に三等三角点があります。



奥聖岳山頂



三等三角点

 

 

周りの景色を堪能したら、前聖に引き返します。

前聖岳

奥聖から見る前聖岳


山頂で一休みして、下山を始めると同時に、ガスが出て来ました。

 

 

あっという間です。

あっという間です。



急峻な崖と急斜面のガレが続きます。

急峻な崖と急斜面のガレが続きます。



急峻な崖と急斜面のガレが続きます。



暖かい風が下から吹き上がって来たため、

一気に薊畑まで下降しました。

 

 

木道の向こうは聖平小屋です。

木道の向こうは聖平小屋です。



オトギリソウ

 

 

小屋についてしばらくしたら、ものすごい大雨になりました。

 

この日は翌日の下山に備えて、小屋にノンビリもう一泊です。



明けの明星

明けの明星



翌朝は4時半に出発です。

30分ぐらいヘッドランプで真っ暗な足元を照らします。

いつもは10時の井川観光のバスに乗るために、もう少し早く出たりするのですが、

今回はコロナでバスが出ないので、下山してから50分林道を登り返して

椹島ロッジまで戻らないといけないのです。

 

 

何箇所か危ない場所があるので、

明るくなっているとだいぶ気が楽ですね。

 

急傾斜の木道



木道部分は腐っているので踏まないように。

木道部分は腐っているので踏まないように。

 

 

明るくなりました。

明るくなりました。



連続するザレ場。

連続するザレ場。



連続するザレ場。

 

 

連続するザレ場。



足幅の無い、こんな感じが続きます。

足幅の無い、こんな感じが続きます。



壊れかけの吊橋を渡って、

壊れかけの吊橋を渡って、


乗越に戻って来ました!

登って来た日はここからの景色は真っ白で何も見えず。

 

聖岳



前聖と奥聖の稜線が見えます。

前聖と奥聖の稜線が見えます。

 

ここで聖岳とはお別れです。

 

 

赤いキノコ

キノコ

倒木と苔

 


豊かな樹林帯をどんどん下り、

造林小屋跡まで降りてくると・・・、

 

 

クマの痕跡

 

クマが喧嘩を売った跡です。



クマの痕跡

 

毎年来るたびに新しくしてもひどく破壊されていて、

ある時からガッチリしたプレート付きの標識になりました。



クマの痕跡

 

しかし相変わらずクマは戦いを挑んでいるようです。

力試しというか、

人間の痕跡のほとんどないところで、非常に目立つというか

気になるんでしょうね。

匂いを感じたことはないのですが、

彼らも通り道にしているのがよく分かります。

 

 

さて、登山口まであと30分。

登山道の崩壊地まで戻って来ました。

来るときはこの上部の高巻きの道に入ってしまったので、

早く渡れる崩壊地の下につけられたトラバースに入ります。

 

 

崩壊地

ゴッソリ崩れていますね・・・。



トラバースルートありました。

トラバースルートありました。



滑落注意です。

滑落注意です。



登山道



登山道



分岐点

分岐点

 

登って来た時ここから先が崩落したのがわかったので、

当然崖と反対側にルートがあると思い込み、

右手のしっかりした高巻きルートに入ってしまったのですが、

これが最初につけられたルートでかなり急で悪かったです。

時間も15分くらい余計にかかります。

 

この先再び崩壊などしなければ、

通常この左のルートに入るのが正解です。

ぜんぜん早くてラクです。笑

 

 

地形図データ



こんな感じですね。

右下が聖沢登山口で、右は高巻きなので、

左のトラバースルートに入ります。

 

 

 

さて登山口からまた林道をゆるく50分登り返して、

椹島ロッジに到着。

カレーとビールで登頂と無事の下山を喜び合いました。

 

 

椹島レストハウス

椹島レストハウス



畑薙湖



長野県と静岡県の県境に位置する、

南アルプス赤石山脈の聖岳

光岳や赤石岳からの長い縦走もとても良いですが、

いつも静かな山が楽しめて、ルートの変化に富んだ素晴らしい山です。

コロナにより様々な規制がかかって、

交通の便や山小屋での食事がなかったり、全てのゴミが持ち帰りなど

今年は難易度が上がりましたが、

充分な日程を取り、お天気のなるべく良い日に、

最高の山を楽しんでいただきたいと思います。

 

なお聖平小屋の営業は9月24日までとなりますので、ご注意くださいね。