ショックなニュースが飛び込んできました・・・。
岩木山の麓の350年の歴史を持つ嶽温泉が、
2022年12月28日から湯量減少と温度低下のため、
なんと老舗の「山のホテル」が廃業したという衝撃の報道です。
ここは東北の山、特に岩木山に登る前後に
ほぼ毎回泊まらせて頂いていて、
食事や風呂、室内はもちろんおもてなしまで、
ちょっと他にはない民芸風の建物や、先代のマタギのご主人からのマタギ飯など、
大好きなお宿のひとつでした。
立派で美しい建物や館内、
コロナもあって維持することが非常に難しかったのだろうと、
今更ながら推察します。
クラウドファンディングや様々な取り組みをなさっており、
苦渋の決断だったのだと思います。
温泉の減少の原因は不明。
同じ現象が長野県千曲市、北海道ニセコ、大分県別府でも起こっているのだそうで、
原因は設備の経年劣化や温泉の汲み上げすぎが疑われるという事です。
資源は無尽蔵ではなく、
自然の恵みであったという事が、痛烈に突きつけられます。
食べ物も生きるために必要な全ては自然からの恵みでした。
すべてあって当たり前のものは実は当たり前ではない。
すべて一期一会の時の流れと言えど、
山のホテルが無くなってしまうのは、私だけでなく
多くのここを訪れた人々にとって悲しい出来事でした・・・・。
残念でたまりませんが、宿の皆さんにとってさぞや辛い決断だったと思います。
いつも素晴らしいおもてなしをしてくださり、本当にありがとうございました。
出来ることなら、山のホテルの復活を願っています。