おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

ウクライナ全面侵攻1年目。

ロシアがウクライナに全面侵攻を始めて、

今日で1年。

 

立ち上がる夕陽

立ち上がる夕陽

 

昨年のあの衝撃を、一生忘れることはないです。

ロシア周辺諸国とロシアという国との関係、

世界の国々が対応を誤るまいと息を呑んでいた日々。

 

短期間でウクライナを制圧できると思い込んでいた軍事大国ロシアに、

あらゆる面でウクライナは屈服しませんでした。

 

亡命が取り沙汰されていたゼレンスキー大統領は

「私たちはここにいる。」

とスマホから国民に語りかけ、徹底抗戦の意思を示しました。

これが無ければウクライナが世界中から支援を受ける、

現在の姿はなかったのではと思っています。

 

その後の目を覆うばかりのロシア軍の行為は、

インターネットにより世界中に配信されて、

この戦争はなんのために誰が起こしたのかが、

鮮明に知らされる事となりました。

 

ここまでの展開を夢想だにしていなかったプーチンの引き起こした被害は、

その残虐行為のみならず世界に及び、

何年もの歳月をかけた原子力や核兵器の放棄は逆行し、

世界の穀倉地だったウクライナは破壊され、

食料や燃料の高騰及び、今までの地球温暖化の対策の全てを無に帰すような

信じられないような時代の逆行を引き起こしました。

各国に軍備の必要性を感じさせ、核兵器による世界への脅迫と、

温暖化による地球環境の激変に、

ますますの拍車をかける結果となっています。

 

バカじゃないでしょうか?

 

 

燃える夕空。

燃える夕空。

 

この戦争によって改めてロシアという国、

そして今までまったく知らなかったウクライナという国とその国民性と歴史を

深く知ることになりました。

 

ロシアがウクライナに侵攻して実は今年は9年目

2014年2月20日にロシアは用意周到に計画した軍事作戦による武力侵略で、

クリミア半島を占領しました。

事前に多数のロシア人や親ロシアの人たちを送り込んで

ドネツクやルガンスクの一部を奪いました。

 

1994年にアメリカ・ロシア・イギリスの核保有3カ国が協議、

署名した「プタペスト覚書」において、核保有世界3位のウクライナ

核兵器を放棄する代わりに、ウクライナの独立・主権と既存の国境を尊重し、

ウクライナの安全保障を約束したため、ウクライナは核の廃棄を行いました。

その後にロシアが完全にこの条約を反故にして、

クリミアを占領したのです。

 

 

ロシア政府とプーチンの目的は、ウクライナをロシアにすること。

ウクライナへの固執の凄まじさを感じます。

自主的な権利や西側のような自由な自治など許さない。

ウクライナとウクライナ人をこの世から消せとまで言っています。

狂気です。

 

コメディアンと揶揄されたゼレンスキー大統領の動きと

素早い対応には本当に驚かされました。

世界を味方につけるために彼のブレインたちはあらゆる手段を考え出し、

すぐさま実行に移します。

そして勇敢で粘り強い。

 

ウクライナへの各国の支援疲れを心配し、

プーチンは望んでいたのでしょうが、

1年後の現在、まったく逆の事が起こっており、

各国は支援を強化、それぞれの大統領がキーウに訪問し、ゼレンスキー大統領もいくつもの国民やG7で

演説を行い、拍手と尊敬を持って迎えられています。

見ていて特にイギリスがすごい。

 

対してプーチンとロシア政府の自国民に対する仕打ちが凄まじい。

自分たちの国民や兄弟のような隣国に、これだけのことを勝手な理屈で行える国が、

利益以外で世界に信用されるはずがないし、

世界大戦の端緒を開く可能性が非常に大きい。

 

日本ではこの機に乗じて収入の半分近くになる異常な増税が行われ、

国民の個人情報を政府が一手に握ろうとしています。

 

 

曇天の白日

曇天の白日

 

世界の温暖化は一気に進み、

今までなかった場所でハリケーンや大規模水害、

そしてトルコやシリアで6日に起きたM7.8の大地震は、その後も大きな余震が起き、

すでに死者は5万人を超えています。

 

今年から来年へ、

世界はますます混迷を深めていきそうです。

 

 

ウクライナ侵攻「巨大な過ち」 専制主義後退へ、日本に警鐘も―米政治学者フランシス・フクヤマ氏:時事ドットコム