先日、夢の島に初めて第五福竜丸を見に行って来ました。
もう知らない人もたくさんいるかと思いますが、
ビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行った際に、
近くで操業していて死の灰を被ってしまった
日本の木造マグロ漁船です。
この事件があの映画「ゴジラ」の元になったのです。
子供の頃ゴジラを見ていた当時は、
まったく知りませんでした。
日本が世界で唯一の被曝国とされていますが、
実は実験により被曝した国や人々は、
日本や日本人だけではありません。
この時、福竜丸以外にも１４２３隻が被曝、
その後福竜丸は検査と除染と改造が行われ、
東京水産大学の練習船、はやぶさ丸（1956~1967年）として操船されたのち、
老朽化により廃船となり、
この夢の島に廃棄・放置されていたのを
東京都職員らによって再発見され、
保存運動が起こって、
1976年に開館されたこの「第五福竜丸展示館」にて展示されています。
乗組員の人たちが急性白血病を発症した上、
心ない興味本位の報道や、
政府からの補償や見舞金もなかなか支援されなかったことなども展示されています。
被爆後の急性放射能症発症後に受けた輸血により、
ほとんどの方がC型肝炎ウイルスに感染、
その後肝臓ガンや胃ガンを発症し、
闘病されたことが書かれています。
私の父親も昔、
交通事故で入院した際に受けた輸血で、
C型肝炎ウイルスに感染し、
その後胃ガン、
3年後に肝臓ガンで亡くなりましたが、
昔はC型肝炎ウイルスがまだわかっていなくて、
非A非B型肝炎ウイルスとされていたんですよね。
辛いことです。
日本だけで８５６隻の船の、
485.７トンものマグロが廃棄されたのだそうです・・・。
右の写真は築地で埋められる
第五福竜丸の汚染マグロ。
最初は元気でラジオのインタビューなど受けていた久保山さんが、
急激に弱っていく様子に、
放射能の怖さを思い知ります。
日本は唯一の被爆国と言いながら、
核兵器禁止条約に不参加、
それどころか先日、
自民党政府は原発の耐久年を40年から60年へと
自分達だけで閣議決定しました。
震災後12年経ってようやく、
福島第一原発の内部が非常に危険なことになっているのがわかったレベルなのに、
最近は再稼働や汚染水の海洋放出の準備を進めています。
現在日本の周りをぐるりと５４基もの原子力発電所が取り巻いており、
そのうち震災後に廃炉が決定したのが２１基。
再稼働が１０基、昨年２０２２年は４基。
ちなみに柏崎刈羽原発は、世界最大の原発です。
震災や自然災害が多発する国にこれだけの原発があり、
事故の原因ともなった安倍政権は、
震災後に原発からの脱却とは
まったく逆の方向へ舵を切りました。
廃炉へのロードマップはとても進んでいるとは見えず、
高濃度汚染のクロソイがあがる中、
福島の汚染水の海洋放出を進めて
海外からも非難と心配の声があがっています。
原発の老朽化は待ったなしで、
ただただ時限爆弾を後世の責任として先延ばししているだけだと思います。
現在ロシアがダムを破壊して、ザポロジエ原発の破壊を目論んでいることから見ても、
日本が戦争の当事国になったら、
原発ほど簡単な人質になるターゲットもないでしょう。
どんなに防衛手段にお金をかけても、
５４基もの原発の防衛は不可能。
しかももう日本はすでに止められない少子化で、
まったく少子化を止めるのと反対に増税だけに走る岸田政権は、
多分日本の息の根を止めました。
高機能AIを使用している方は、
現状の情報を充分に収集してもらって、
ぜひ日本の未来を予測してもらいたいと思います。
