おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

不思議な鳥居。三柱鳥居と三ツ鳥居

三柱鳥居

三柱鳥居

 

この不思議な鳥居がずっと気になっていて、

ついに本物を見に出かけてきました。

 

なんと場所は東京の隅田川沿い。

 

スカイツリー



スカイツリー

スカイツリーの足元から歩いて10分ちょっと



三囲神社(みめぐり神社)

三囲神社(みめぐり神社)

初めて聞く名前の神社です。

 

手水舎

 

 

建立は弘法大師で、平安時代とされています。

御祭神はウカノミタマノミコト、お稲荷さんとして親しまれている神様ですね。

有名な三井財閥と縁が深く、享保年間に三井家からみて鬼門の地にあったこの神社を、

江戸における守護社と定めたそうで、

現在は通れないのですが、

すぐ側にある隅田川に向けての参道や、

三井家の人々が神として祀られている社もその横に

建てられていました。

 

みめぐりの名は、三井から取ったのかと思ったらそうではなく、

南北朝時代の僧、源慶が弘法大師の建てた社が荒廃しているのを発見し、

地から出てきた壺の中にあった神像の周りを、

突然現れた白狐が3度巡って行ったという伝説にちなんだものらしいです。

三囲の名前の中にも三井の字があり、

より一層縁を感じたのではないでしょうか。

 

 

三囲神社

 


木陰がとても良い雰囲気です。

 

 

不思議な東屋

不思議な東屋

 

これもとっても気になりました。

いったい何をするためのものなんでしょうか?




三囲神社

 



隅田川に続く、通れない参道

隅田川に続く、通れない参道。

 

 

三柱鳥居

三柱鳥居

 

大元は京都の「木嶋坐天照御霊神社」(このしまにますあまてるみたま神社)、

またの名を「蚕の社」という場所の元糺の池(もとただすのいけ)

という池の中に立っている誰も言われを知らない三角形に組み合わされた鳥居です。

 

土用の丑の日に、この池に手足を浸すと、1年間無病息災で過ごせるといわれていて、

下鴨神社の糺の森は、この森と池が元になったとのことらしいです。

 

元糺の森の中で水の上に立つ三柱鳥居を、ぜひ見てみたいものです。

 

この東京にある三柱鳥居は、

三井家にあったものをこちらに移したのだそうです。

 

この三囲神社も雨乞いと深く関わりがあり、

三柱鳥居の下が池ではないけれど、井戸になっているのは

やはり水と深い関係がある場所と理由があるのだなと思いました。

 

 

三囲神社

 

 

美しい巨樹

美しい巨樹



白狐祠

白狐祠

木の根元に鎮座する白狐祠。

 

 

白狐祠を守る老夫婦の石像

白狐祠を守る老夫婦の石像

 

元禄の頃、この白狐祠を守る老夫婦がいて、

願い事のある人は老婆に頼むと、田んぼに向かって狐を呼び、

どこからともなく現れた狐が願い事を聞き、

また何処かへと姿を消してしまうそうです。

その後彼らを慕った人々が、老婆の没後にこの石像を建てたのだそうです。

 

 

もうひとつの白狐祠

もうひとつの白狐祠



可愛いポーズのキツネ。

可愛いポーズのキツネ。


これ見た瞬間にウチの猫を思い出しましたw

生き生きしてますねえ。

 

江戸時代の姿がそのまま残るような場所

江戸時代の姿がそのまま残るような場所

 

たくさんの江戸の人々が訪れている姿が想像できます。

 

かつて三越の入り口に鎮座していたライオン

かつて三越の入り口に鎮座していたライオン

 

なんだかとても素敵な場所で、

行った時は由来も何も知らなかったんですが、

神社の名前に従って、3回巡ってご挨拶して来ました。

 

 

 

隅田川に沿って歩いてみようと神社を出たら、

 

動物の石像

はっ、あれは・・・?

 

最初なんだか分からず、近づいてよく見てみると・・・



白いキツネ

白いキツネ!

尻尾を見てようやく分かりました。

遠目で見て耳がちょっと狐っぽくなくて分からなかったんですが、

こうして見るととても柔らかく、可愛らしいフォルム。



キツネの石像

可愛い〜〜

 

そしてふと気づきました。

キツネの石像

スカイツリーを見守っている!

どなたが建てたのでしょう。

この場所にこれを作ったのは意味があるはず。

 

 

 

隅田川沿いを南に歩いてみたら隅田公園に着きました。

なんと初めて来ました。

この隅田川の橋を渡った反対側は、元地元の浅草です。



隅田公園

こんな素敵な公園になってたのかあ・・・

 

何かイベントをやっているようで、賑わっていました。

春には桜の名所、夏には花火大会と、

人がたくさん憩う場所になっています。

 

もともとここは水戸徳川家の邸跡で、

関東大震災で屋敷が全壊した後、隅田公園となって

その池や遺構を利用して、日本庭園が作られたそうです。

 

私の先祖も関東大震災で夫婦で亡くなっていて、

この辺りは今では想像も出来ない状況だったのでしょう。

この平和な様子を見ていると、2度とそうなっては欲しくないですね。



牛嶋神社

牛嶋神社



公園に入ってすぐに、大きな神社がありました。

 

お・・・、これは三峯神社にある三ツ鳥居と同じ!

確か大神神社の三輪山の中の禁足地にもあるという・・。

 

これもとても不思議な鳥居です。

鳥居というものの力を何倍にも増しているような形をしていますね。

この鳥居は再建されて、釘は1本も使われていないのだとか。

 

 

何か奥を見ていて、大宮の氷川神社と雰囲気が似ているなあと思っていたら、

御祭神は同じ素戔嗚尊、そして創建はその託宣を受けた慈覚大師円仁。

さまざまなところでお会いする大師です。

 

天武天皇の時代(!)に、この辺りに国営の牧場が設けられて、

「牛嶋」という名が付けられたそうです。

源頼朝と千葉常胤の隅田川の渡河伝説や、

江戸時代には将軍家から、江戸城の鬼門を守る総鎮守とされたそうで、

由緒のある神社なんですね・・・。

 


f:id:nekosippona:20251001153900j:image

 

この神紋が非常に気になったのですが、「九重菊」というみたいですね。

どうやら鎌倉時代の後鳥羽上皇が好まれたことから、

皇室のシンボルとして菊花紋が使われるようになったらしく、

この紋があるということは、なんらか皇室ともゆかりが深い神社なのでしょうね。

 

 

牛嶋神社

非常に立派な佇まいです。

 

隅田公園

隅田川の川向こうに、こんな場所があったなんて・

 

 


最後に、大横川の上に造られた親水公園を覗いて見ました。

 

大横川親水公園

大横川親水公園

 

南北に1800mもの長さの公園なんですが、

夏場は水遊びもできる河原や滑り台、釣り堀やトンネルや小さい沼、

錦糸町に近いパレットプラザでは、フリーマーケットやガラス市なども

開かれるそうで、楽しそうですね。