おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

赤ちゃんヤモリを保護することになりました。

あれは夏の始めごろだったか、

2階の物干しで、ものすごく小さなヤモリの子供を見かけました。

「可愛いなぁ」と思っていたら、

今度は1階のジャングルに水遣り中にまた見かけて

「おんなじ子かな?」

と思ったら野良猫用に出していた水を入れた洗面器に落ちて慌てて逃げて行ったり。

 

またある日は手に乗せることに成功しました。

とにかく小さくて動きが速くて、写真撮るのとかはまず不可能。

 

 

ベビーヤモリ

それがコイツです。

 

先日の10月の台風の雨の時、

塀の上に乗せた植木鉢を動かしていたら、その下にいて、

思わず両手で捕まえてしまったんですが、

赤ちゃんヤモリは手に包まれてパニックになり、

ちょっと観察しようと虫ケースに入れるときに、

尻尾が切れてしまったのに気がつきました。

 

 

尻尾の切れたヤモリ

すまん・・・。

 

「しまったなぁ・・、もう寒くなって来ているのに、

 このまま放したら冬を越せないかも・・・?(汗)」

 

とにかく本当に小さくて、だいたい体長3.5cm。

切れた尻尾を入れても体長5cmぐらいです。

大人は10〜14cmぐらいになる模様。

 

ダイソーのケースに入った赤ちゃんヤモリ

どのくらい小さいかと言うと・・・



人差し指とヤモリ。

人差し指とヤモリ。



10円玉とヤモリ。

10円玉とヤモリ。



隠れ身の術。

隠れ身の術。

 

トカゲのように尻尾が切れたのにもビックリでしたが、

尻尾の再生にはものすごいエネルギーを消費すると聞いていたので、

せっかく家守をしてくれていたのに、死なせてしまうには忍びない。

しかし問題はエサだ、いったい何を食べるんだろう?といろいろ調べたら、

ヤモリ用のエサというのもあるけど、ニホンヤモリは動く生き餌しかたぶん食べない。

 

18℃以下で活動出来なくなり、冬眠はしない

寄り添いあったり寒さが凌げる場所を探して越冬するが、

変温動物なので0℃以下になると凍死してしまう。

 

 

ニホンヤモリはもともと在来種ではなく、

平安期以降にユーラシア大陸から渡ってきて定着したもので、

日本では秋田以南に見られる。

日本では都市部に生息し、日本の原生林の中には生息しない。

ニホンとつくのは、江戸時代に来日したシーボルトが、

新種として報告したためらしいです。

知らんかった・・・。

 

産卵は2個。

 

などなどという事が分かり、

冬眠出来なくて体温が下がると餌も食べられずに餓死。

尻尾再生にもエネルギーが取られて、

寒さが厳しくなったら小さいしたぶん生き延びられないだろうと。

 

まあ野生の生き物なので、なんとか生き延びるかも知れないけれども・・・。

 

とにかくエサを近場で確保出来るかどうかだ!

と手で捕まえた蚊を入れてみたら、生きている方だけ食べたので、

小さな蛾を捕まえてきて入れてみたら・・・

 

蛾を食べるヤモリの赤ちゃん

 

食べてます!

 

その日のうちに近場にあった爬虫類の店に行ったんですが、

生き餌はゴキブリしか置いていなくて

「ゴキブリだけは家に入れるの絶対無理・・・😨」

 

そして翌日3軒の爬虫類を扱う店を周り、

ようやく最後に小さなコオロギを販売しているお店を見つけて、

ケースとカルシウムの粉も手に入れることが出来ました。

これでようやく飼育できる目処が立った・・・(ホッ)

 

 

私虫捕りはほとんど興味が無かったんですが、

「ヤモリをひと冬生かすためにエサとなる虫を探す」

となったら、魚突きのときと同じ感覚になって、

結構真剣になりました。

 

今まで虫はどうしても必要なわけではないので、

まったく捕る気がしませんでした。

知らないことをたくさん学べそうでワクワクしますね。

 

ちなみに捕獲されてから全く餌を食べない子もいるらしく、

うちは確実に毎日1匹ずつコオロギや蛾を食べていて、

順調に尻尾も少しづつ回復している気がします。

温度管理がいちばん悩ましく、

ヒーターを購入するのがいいのでしょうが、

来春は放す予定だしなあ・・・。

 

今のところケースをタオルに包んで、

ぴったりサイズの段ボールの中に、

昔無印で買ったミニ湯たんぽを入れて、

一日数回お湯を入れ替えて温めています。

(現在はケースの下にホッカイロを敷くに変更)

 

最初は小さな水入れを入れていたのですが、

夕食を終えて部屋に戻ったら、

「あれ?テーブルの上に置いたヤモリケースがない・・・?」

と慌てて探したら、

暴れん坊黒猫に叩き落とされていたので、

壁面に霧吹きで1日2〜3回、水を吹き付けるだけにしました。

入れ物からは水を飲まないそうです。

 

暴れん坊将軍とヤモリ。

暴れん坊将軍とヤモリ。



お腹に入ったコオロギが見える・・・

お腹に入ったコオロギが見える・・・

お腹の皮膚に細かい鱗が見えます。



スパイダーマンポーズ

スパイダーマン!

 

あとコオロギにはカルシウムの粉をまぶして与えないと、

クル病になってしまうそうで、買ってきてから

 

まぶす・・・?どやって・・?

 

爬虫類飼うの初めてで、いろいろ試行錯誤です。(笑)

(ダスティングと言うらしい。)

 

しかも買ってきたカルシウム粉にD3と書いてあって、

調べてみたら夜行性のニホンヤモリには

このビタミンD3は、

月に2回以上は与えない方がいいらしく、

やりすぎると高カルシウム血症や腎不全、

内臓へのカルシウムの沈着などを引き起こすそうで、これもまた検索してすぐには出てこなかったので、(お店の人も言ってなかった)

何も入っていないカルシウムも必要なようです。

2〜3日で気がついてよかった・・・。

 

ちなみに夜行性かどうかは、

ヤモリの瞳孔が縦長なら夜行性、

丸かったら昼行性なのだそうです。

 

はえ〜〜、

いろいろ勉強になるなあ。

 

子供のヤモリは毎日餌が必要なのだそうで、

頑張って来春には良い健康状態にして放してあげたいと思います。