おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

ひとりぼっちのオオカミ。

f:id:nekosippona:20240629155835j:image

 

https://amzn.to/3L0oNV3

 

最近人に絵本をプレゼントすることが数回あったのですが、

今年見つけた絵本の中で、感動したもののひとつです。

 

 

1匹だけ他の兄弟とは興味の違う子オオカミ。

少しおっとりしていて、穏やかで甘えん坊。

他の兄弟と違って、

動いているのかいないのかわからないほど

ゆっくりなカタツムリをずっと観察していたり。

 

どんどん他の兄弟たちと行動は離れていき、

「ぼくも他の兄弟たちみたいだったら良かったのに。」

「ぼくも本当のオオカミみたいだったら良かったのに。」

と自分が他の兄弟たちと違っていることで、孤独を募らせていってしまいます。

 

 

そんなある日、

他の兄弟や母オオカミと離れてしまい、

子オオカミは一人ぼっちに。

彷徨っているところに、今までに見たこともない生き物に出会います。

 

 

 

すてきにあったかいオオカミの絵に魅かれて

手に取ったのですが、

どうやって野生のオオカミが人と関係を持ち、

イヌという人間のパートナーになって行ったのかを、

ああ、こうだったんだろうなあ

最初の変わり者の1匹が、新しい経験と

新しい友だちとの関係を、探し出して出会って行ったんだろうなぁと思わせてくれる1冊です。

 

「みんなと違うってなんて素晴らしいの」

 

これは人間の持つ感想ですが、

他と違う個性が生み出す大きな可能性を示唆しています。

自分がどんなに変わっていても、

出会いとそれに続く運命は、誰にもわからない。

 

特に自然のなかでの異種の生命同士の

奇跡のような瞬間は、

それを体験したお互いのなかで、

魂の触れ合いとして、永遠に記憶されるような気がします。

 

興味のある方はぜひ読んでみてください。