おきらくごくらく。

山と自然。日常のあれこれの雑記ブログ。

石垣島・由布島・竹富島・西表島から斎場御嶽。

牛車をひく水牛

かわいいな!


高尾山の駅で久しぶりにお会いしたお客さまに、

「うちの仲良しの山のグループの人たちで、

 沖縄の最高峰・於茂登岳に登りたいんだけど。

 お願いできる?」

モチのロンです!

 

というわけで、やってきました沖縄は由布島

 

え?なんで於茂登岳なのに石垣島じゃないの?

 

 

牛車を引いてくれています。

牛車を引いてくれています。

 

それはもちろん、せっかく沖縄まで行くのに、

於茂登岳(おもとだけ)だけではもったいない!

日程と金額の可能なところでなるべくいろいろな所にお連れしたい。

あれこれプランを考えて、

「やっぱり西表島は外せないでしょ、

 あ〜あそこも連れて行ってあげたいなあ」

と言うわけで。

いらっしゃ〜〜い。

いらっしゃ〜〜い。

由布島のマンタがお出迎えです。

 

西表島から水牛のひく牛車に乗って渡れる由布島は、

島内がすべて植物園になっている小さな島です。



オオゴマダラの金色のサナギ

オオゴマダラの金色のサナギ

 

これが

これが

 

オオゴマダラ

こうなります!

日本最大の蝶、オオゴマダラ。横幅が13cmもあり、

ふわふわと飛ぶ姿はまるでハンカチが飛んでいるみたいです。

ちなみに金色のサナギは、蝶が出るとその色は消えてしまいます。

 

美しい・・・

美しい・・・

 

不思議な花束

 

海辺に出たり、島内をぐるっと回って

お客様がステキな花束みたいにした不思議な海藻?キノコ?を見せてくれました。

可愛い。

 

帰りも牛車に乗って西表島に戻ります。

帰りも牛車に乗って西表島に戻ります。

 

 

翌日は西表島のほぼ中央を流れる、浦内川のジャングルクルーズへ。

 

ジャングルクルーズ



マングローブの林

マングローブの林

 

気根をたくさん伸ばしたオヒルギメヒルギ
真水と海水の交わる汽水域です

 

6月中旬から7月まで、1年にたった数日だけ夜しか咲かない

サガリバナを見ることのできるカヤックツアーもあります。

たくさんのサガリバナが水面に散っている様は、それはキレイです。

残念ながら私は、浦内川には何回も行っているのに1度も見たことがありません。

 

 

浦内川

 

河口から約8km、30分の船旅です。

 

さまざまな植物や絶滅危惧種の宝庫

さまざまな植物や絶滅危惧種の宝庫



浦内川

 

昔は浦内川の上流部は聖域とされていたそうで、

中流部には、林業や水田をする集落があったそうですが、

1968年の豪雨による水害のため廃村に。

観光客以外はまったく人のいない場所です。

 

終点の軍艦岩

終点の軍艦岩

大昔はこの辺りで飛び込んだり、

大きなウナギを見つけて遊んだりしていたんですが、

後年実は浦内川には大きなサメが3メートルぐらいになるまでここで過ごしたり、

ワニも昔いたという話を聞いてビビりました。

 

船で集落跡を通るときに、「仔犬3匹」と呼ばれる場所があるんですが、

昔集落の人がそこ(川幅はそんなにない)を泳いで渡ったときに、

仔犬が3匹あとを追いかけて飛び込んだそうなんですが、

「何か」にいきなり食べられてしまったそうなんです。

ガクガクブルブル・・・・



浦内川上流部

浦内川上流部

さあ、ここからはトレッキングです。

帰りの船に間に合うように帰ってこないといけません。

実はこのルートは島の反対側に抜けられるのですが、

ジャングルの中を相当長い時間歩くのと、ハブも当然いますので

かなりの健脚者でないとお勧めしません。

人は当然まったくいないし、人工物も途中からまったくなくなります。

当然携帯もつながりません。



ジャングルトレッキング

ジャングルトレッキング



ところどころで岩から流れ落ちる滝

ところどころで岩から流れ落ちる滝

 

湿度と気温はかなり高いので気をつけて。



マリユドゥの滝

マリユドゥの滝

浦内川にはカンピレーマリユドゥの滝などがありますが、

昔そのもっと奥にあるマヤグスク(猫の城)という滝を登って、

その先のまぼろしの池目指して行ったことがあります。

途中で台風に捕まって戻り、結局ジャングルを横断して反対側に抜けました(笑)

ロープ持っていなかったので、マヤグスクは滝壺に飛び込んで戻ったんですが、

よくよく見たらちゃんとクライムダウン出来たんでした。

良い子はマネしないように。

 

 

すでに立ち入り禁止のマリユドゥの滝

すでに立ち入り禁止のマリユドゥの滝

 

あまりに事故が多いとのことで、

マリユドゥの滝に下る道はふさがれています。

確かに、初めて来た時にも滝に下りて遊んでいたのですが、

ふと気がついたら女の子がすうーっと座ったまま滝の上段から中段に落ちたのを見て、

岩と苔の滑りやすさに驚きました。

幸い大きな怪我にはならなかったんですが、頭にコブが出来ていて危なかった。

 

 

カンピレーの滝

カンピレーの滝

 

マリユドゥの滝から250mほど進むと、登山道と並んで岩床が出て来ます。

ここがカンピレーの滝です。

みんなであったかい岩の上でお昼寝したり、探検したり、

ランチを楽しんだりしました。

 

リュウキュウハシブトガラス?

リュウキュウハシブトガラス?

 

少し小さめのリュウキュウハシブトガラスか、オサハシブトガラスでしょうか。

とてもなつこくて、軍艦岩に戻る途中までずっとついて来ました。

 

美しいリュウキュウアサギマダラ!

美しいリュウキュウアサギマダラ!



月ヶ浜

月ヶ浜

この日のフィナーレは月ヶ浜で。

まだ夏のはるか前でしたが、充分泳げました。

 

竹富島・西桟橋

竹富島・西桟橋

 

竹富島は真ん中に集落のある平らな島で、

カイジ浜コンドイ浜などレンタルサイクルで島を一回りできます。

サンゴの隆起によって出来た島なので稲作に適さず、

この西桟橋から西表島まで、耕作に通ったのだそうです。

 

 

コンドイ浜の猫たち

コンドイ浜の猫たち


 

竹富島の家並み

 

赤い瓦屋根の家並みを、牛車に揺られながらのんびり回る事もできます。

ここでは屋根の上のシーサーの真下に、先祖をまつる祭壇が備えられていて、

サンゴの石垣の昔ながらの家が並んでいます。

 

広場



 

そしていよいよ皆さんの目的地、

沖縄最高峰の石垣島の於茂登岳(おもとだけ)へ。

 

於茂登岳登山道

於茂登岳登山道

標高525m、往復3時間ほどですが

5月にはもう暑すぎて登ることは出来ません。

というか登りたくない。



山腹の巨樹

山腹の巨樹



山頂は360度の大展望。

山頂は360度の大展望。



素晴らしい眺めです。

素晴らしい眺めです。

 

そして次なる目的地は、

野底マーペの岩峰。

野底マーペの岩峰。

野底マーペ。すごい岩山ですよね!!!

 

細い登山道

細い登山道

 

ところが8合目ぐらいから登れる短縮登山道があって、

あっという間に登れてしまいます。標高282mで20分ほど。

ただ急で足場が悪く、ロープが張ってあったり木の根をつかんだりなので、

登り降りにご注意ください。



野底マーペ山頂。

野底マーペ山頂。



山頂の岩場

 

この山頂には、マーペという美しい娘が岩になったという悲しい伝説があります。

黒島から野底に強制移住させられたマーペは、

島に残した幼馴染で恋人のカニムイを一目見たいとの思いで、

マラリアにかかった病身でこの山に登り、

於茂登岳に邪魔をされて黒島を見る事ができず、

そのまま石になってしまったというお話です。

 

野底マーペ山頂。



最高の絶景です。

最高の絶景です。



野底マーペからの展望



 

この旅の最後は、川平湾(かびら湾) 。

 

川平湾

川平湾

白い砂浜からグラスボートに乗って海底見学です。

あまりにキレイで泳ぎたいと思ってしまいますが、

潮流が速すぎて遊泳は禁止されています。



シャコ貝の群れ。

シャコ貝の群れ。

 

海底一面にシャコ貝が口を開けて、ブルーやグリーンの中身と出水管や目まで

動いているのが見えます。

沖縄でキャンプする時など海でよくとって食べたりしていましたが、

これほどたくさんのシャコ貝の群れを初めて見ました。

 

先端が光っているように見える枝サンゴ。

先端が光っているように見える枝サンゴ。

 

那覇空港で帰京するお客様たちと別れ、

あまり歩いていなかった沖縄本島の行きたかった場所をいくつか巡ることにしました。

国際通りのゲストハウスに宿をとり、抱瓶でビール飲みつつ夕ご飯。

知らない人たちとお話しできたりして楽しい一人旅。

 

翌日久しぶりに訪れた首里城

前に来たのは首里城が再建されたばかりの時でした。

その時は沖縄に初めて来て、不思議な事があったりしたんですが、

当時この土地の聖域や宗教についての知識が何もなく、

案内してくれた石垣の友人が

「もともとこの首里城は、政治と宗教が同時に行われていて、

 地下に宗教的な部屋があったんだって。

 でもこの再建された首里城にはそれがなくて、

 沖縄中のノロ(神女)たちに、なんで無いんだってお告げがガンガン来たらしいよ。」

というのを聞いて、ほえ〜〜とびっくりしました。

(本当かどうかは確認していません)

霊的なことは日常的にあって、みんなそれを普通に思ってると。

 

私みたいなナイチャー(内地人)からすると、

まったく聖なる場所だと気づかないところに、

大切にされている御嶽(うたき)と呼ばれる神域がたくさんあるのです。

 

例えば首里城の奉神門の前にあった首里森御嶽

初めて来た時は、ただの木の植え込みぐらいにしか思っていなかった。

(すみませんすみません)

自然の木や石のある一角が、実は大切な拝所(うがんじゅ)だったのです。

 

首里城は2019年10月31日に、原因不明の出火により正殿含む6棟が全焼。

奉神門や女官居室にも被害が及びましたが、

現在復興が進んでいます。

首里城をめぐる「今」~首里城の現在はこんな感じです~ | 沖縄リピート

 

 

 

拝所



例えばここ。

バス停の前に大きなサンゴでできたような巨岩があり、

鳥居が祀られていますが、昔からある拝所です。

香を手向け手を合わせる女性がいました。

近づいて見ると、猫神様たちが祠の上から静かに目を光らせていました。

 

西表島でマングローブの森の中になにも無い屋根だけの東屋を見たときも、

ただの休憩所だと思っていたのですがとんでもない、

とても大切な神域だったのだとだいぶ経ってから知りました。

皆さんも充分に気をつけてくださいね。

 

 

そして今回ぜひ行きたかった斎場御嶽(セーファーウタキ)へ。

 

朝一番で到着。

朝一番で到着。

 斎場御嶽とは「最高の御嶽」という通称だそうです。

琉球王の妹が「聞得大君(きこえおおきみ)」という

ノロ(神女)の最高位の神女となるため、

この場所で神と聖婚するとされた神域で、当時は男子禁制・庶子禁制でした。

 

 

斎場御嶽

 

人工物のほとんどまったくない、木と岩と鳥たちの森です。

とても心地良い。



 斎場御嶽

 

気になるところがたくさんある、とても不思議な場所です。

 

途中に大きな陥没の跡があり、

第二次大戦の大砲の戦火の跡がここにもありました。



寄満(ゆんいち)

寄満(ゆんいち)


御嶽内には6つの神域があり、寄満は国王の食事を作る場所のことで、

ここに国内外からのたくさんの山の幸や海の幸が捧げられたのだそうです。

貿易によって世界中から王国に豊穣が寄り満つるようにとの拝所。

 

 

シキヨダユルアマガヌビーと、アマダユルアシカヌビーの壺

シキヨダユルアマガヌビーと、アマダユルアシカヌビーの壺

 

ふたつの鍾乳石から滴り落ちる聖水を受けるための壺が置かれ、

その水は聞得大君の就任の儀式で額につけられました。

 

斎場御嶽の神所

 

ここがひょっとして聞得大君と神が横になった場所なのかな・・・、

なんて思いながら見てました。



三庫理(サングーイ)

三庫理(サングーイ)

 

三庫理の奥正面と右手に香炉置かれ、右手がチョウノハナと呼ばれており、

金の勾玉などが発掘されていて、崇高な祈りの場所なのだとされています。

 

チョウノハナの正面に久高島が見えます。

チョウノハナの正面に久高島が見えます。


久高島は沖縄の創世神アマミキヨが降臨した島だと言われ、

ノロによる12年に一度の秘祭、イザイホーが長く行われていました。

(1978年以降は、後継者不足のため行われていない)

 

またこの場所はもともと岩壁があり、後年岩の崩落のために

久高島が見えるようになったとも言われているようです。



 

 そして最後は・・・・、

 

美ら海水族館。

 

一度は行ってみたかった美ら海水族館

ここに行く途中、本島でもっとも細いうるま市から恩納村、宜野座村を

通って名護に向かうのですが、

その景色は完全に「巨大米軍基地の中に住んでいる」と思うような光景で、

私にとっては言葉に出来ないほどの衝撃でした。

世の中は、実際に体験しなければ分からないことばかりです・・・。

 

大水槽 黒潮の海

大水槽 黒潮の海

 

この時には3匹のジンベエザメがおり、ちょっと狭そうだと思っていたのですが、

1匹は沖合い1kmの生け簀に移動したそうです。

美ら海水族館は、規模も大きく触れることのできる展示などもあり、やはりすごかったです。

 

つい先日の6月21日、メスのジンベイザメが国内最長飼育13年という長さで

亡くなりました。子供の頃から成長するにつれて骨格異常が進み、

摂食障害に陥ってしまったそうです。(泣)

 

ここに写っているのは、唯一名前のあるオスのジンタです。

亡くなったメスには名前がなかったようです。

 

 

 

まだまだ沖縄は行ってみたい場所がたくさんあるのですが、

イリオモテヤマネコの発見者、Y・I さんの話によると、

西表島には1メートル以上の白いヤマネコがいると聞いていて、

それはすごい!!!と衝撃だったんですが、

他に見たという報告が存在しないことから

幻のような話なのかな・・・と思ってたら、

その後、亡くなった自分のお祖父さんが西表島の猟師で、幻の滝にも行っていて

「そういえば白いオオヤマネコを見たと言ってたな。」

という青年に出会ったり、なんと他にも見た人がいるという話を聞いたので、

できれば発見されずに生き続けて欲しいと思っています。

(今後万が一会えたら・・・黙っておきます。笑)

 

 

西表島で無人のはるか西の浜の海岸でキャンプして、

夜中に月と星と鳥のように舞うオオコウモリを見上げながら

温かい海にぷかぷか浮かんだり、

魚を突いたりヤシガニやハブやウツボを獲って食糧にしたり、

大潮の時にしか渡れない南海岸をキャンプしながら縦走したりは、

一生忘れられない幸せな体験でした。

 

日本中どこもだんだん規制が厳しくなって、

入れない場所がたくさん出てきているので、

得がたい経験のできた混沌とした時代を過ごしてきたのは、

幸せだったと思っています。