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恐怖の共同親権。【虎に翼】

自民党の自民党による自民党のためのヘルジャパンが、完成しつつあります。

 

Pixabay ThuyHaBich

 

 

昨日の4月12日、離婚後の共同親権」が衆院法務委員会で可決されました。

13万人の反対署名が集まっているにもかかわらず。

週明け16日にも衆院本会議で可決される見通しなのだそうです。

これは超のつくスピード審議です。

 

これほとんどの国民が何が起こっているのかわかっていないままに、

無理矢理成立させようとしていますが、

現在の日本の法律は離婚後は単独親権で、子供に接することの多い母親が

親権を得ることがほとんどですが、

この共同親権の何が恐ろしいかというと、

日本には特に多いモラハラやDVをする元夫から、

逃げることができなくなるということです。

 

しかも現在でも離婚後の養育費の不払いの罰則規定など、

海外にあるものが全くありません。

私が知っているシングルマザーの人たちでも、

養育費もらっているという人は聞いたことがありません。

 

「共同親権」のメリットのひとつとして、

「離婚後も両親で協力して子育てできる」とかありますが、

それが出来る相手なら、そもそも離婚してないでしょう。

その他に「面会交流・養育費の支払いがスムーズに行われやすい」

とかありますが、どこ見て言ってんだって話ですよね?

そんなメリット本当に存在するんでしょうか。

 

 

もっとも恐ろしいのが、

離婚後に養育費を払いさえしない元夫の収入の額が加算され、

シングルマザーの手当等が減額されること。

そしてなんとこの法律は、

レイプでの出産にも適用され、レイプ犯が認知した場合、

一生付き合っていくことになるのでは!?との心配の声も上がっています。

これが本当なら、共同親権は女性と子供の奴隷制度です。

 

共同親権になると、転居も進学もそして驚くことに医療さえ元夫の判子が必要になり、

遠くには住めない、面会交流を拒否できないということになります。

 

 

 

 

 

 

本当のところはどうなるのかまだまだ審議も尽くされておらず、

実際のところこの制度の中身は、

親としての特に経済的責任を果たさない親の収入を加算して、

福祉・教育に関する行政上の算定を行い、行政の負担を軽減する一方で、

養育費不払いやDVをした親の責任を問わず、養育費を行政が肩代わりをして

子供を保護する施策はしない法律

のようです。

 

すごいですね、

増税に次ぐ増税の上、能登半島の震災は珠洲市など未だ全く手付かず状態のまま、結局は行政が子供に対する支出を出したくないと。

 

コロナ禍の最中から、史上最高額の税収が続いているはずですが?

その中でやっていることは、

マイナンバー始め、個人情報の収集。

高校生の家庭の自衛隊による個人情報収集。

そしてなんと武器輸出解禁。

次にやってくるのは確実に徴兵制ですね。

 

戦後80年経たないうちに、

戦争の永久放棄をして、世界で初めて原爆投下の攻撃を受けた日本が

「戦争のできる一流国家になった」そうです。

 

 

共同親権の中身は、実質的な離婚禁止制度で、

両親のどちらかが拒否しても、裁判所により共同親権を命じられ、

実質的に子供連れ別居ができなくなったり、

裁判でのDVや性的虐待などの立証できないDVを除外できなくなる可能性があるとの指摘もありました。

 

すでに離婚して単独親権になっている人には、遡及適用はされないとありますが、

「単独親権に不満のある父、または母が家裁に申立することによって共同親権に変更も可能」なのだと。

 

子連れ離婚した人が再婚するときにも、

この元夫の権利とやらが絡んでくるでしょうね。

 

よい家庭であるならば、そもそも離婚などしない。

やり直して出直そうとするから、あるいは生命の危機を感じるから、

逃げ出そうとするのではないですか?

 

 

「共同親権」より、「養育費の支払い制度と罰則」の方が先なことは自明の理です。

 

小児性犯罪者は何度でも保育園に復職して、

5回も逮捕を繰り返してほとんど野放し。

バイアグラは日本では異例のスピード承認されたのに、

経口中絶薬は35年もかかった

出産は保険対象外なのに、バイアグラは保険がきく。

自民党の爺どもの反対の理由は、「女性が遊ぶようになるから」。

驚きますよね、

そして今度は離婚禁止制度を大急ぎで導入しようとしています。

マイナンバーの時と同じく、何が起こるかの検討も

国民への確かな説明と議論も全くなしです。

 

sdgs.yahoo.co.jp

 

 

しかもこれを推し進める自民党は、

巨額の裏金を脱税したまま、

ほとんどが何もなかったかのような顔をしています。

岸田首相の支持率は史上最低の16%なのに、

アメリカで「日本は戦争のできる一流国家になった」と得意満面でぶち上げてきました。

日本はフィリピンより旅行が安価な国になり、

現在1ドルが160円に近づきつつある円安です。

憲法違反と裏金脱税犯罪で刑務所に行ってください。

 

この「家族法制・家族主義」を掲げる自民党案、

どこかでみたことがありませんか?

未だに全く手の切れていない統一教会と勝共連合の掲げる家族制度。

自民党が国民が他のことに気を取られるようなタイミングで急いで法案を通すときは、

必ず国民に非常に不利益どころか生命に関わる問題なので、

気付かれないうちに毎度急いで閣議決定(政府内の決定で法律ではない)という

法的拘束力がないままに、いつも押し通してきました。

いまの自民党は、完全に閣議決定を濫用しています。

 

国会議員に、もっと女性がたくさんいたら。

国民がもっと真剣に選挙に行っていたら。

 

日本の少子化はもう止められない。

インフラの整備も、食糧も、外資に土地などの資源が流出させられるのも

自民党が私服を肥やし、愚かな決定ばかりするせいで止められないでしょう。

実質的な離婚禁止制度なんて悪魔のような法律を作って、

いったい誰が結婚して子供を作ろうなんて思うでしょうか。

 

ちなみに事実婚は、単独親権だそうです。

これに対し愛知県が事実婚にも共同親権をと、昨年から政府に要請しています。

欧米で法律婚ではなく、事実婚が多いのはこの共同親権のせいらしいので、

自民党は見事に法律婚する人たちを減らすでしょうね。

 

共同親権の前にやるべき事は、

裏金脱税議員の全員逮捕と、

DVの取り締まり規制法と厳罰強化です。

 

 

今月2024年4月1日から、

DV防止法改正により、「精神的な暴力」も対象となりました。

共同親権はこれと矛盾しないですかね?

 

DV防止法改正



DV防止法改正

甘すぎませんか?


親権の言い渡しの際に、家庭裁判所で

「今度あったらお前を殺す」

などと言う相手にこれでいいのでしょうか?

 

厳罰化 保護命令に違反した者に対する罰則が、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」から、「2年以下の拘禁刑※または200万円以下の罰金」へと加重されます。 ※2025年5月31日までは「懲役」。 刑法等の改正に伴い、2025年6月から「拘禁刑」。2024/03/14

 

ちなみに懲役は刑務作業が義務。

拘禁刑はそうではないそうです。

どう言うこと?

 

 

 

 

そんな共同親権のスピード可決があった翌日の今日、

朝の連続ドラマ【虎に翼】を初めて見ました。

女性初の弁護士から裁判官になった、三淵嘉子さんをモデルにした話で、

内容がなんてタイムリーなんだろうかとちょっと驚きました。

いまの時代を危惧する制作者の意図があったのでしょうか。

 

 

「民法801条、夫は妻の財産を管理す」

「姦通罪は女にしか適用されない」

「参政権もない」

 

女性のあまりの不公平な立場に、

「結婚は罠だ」

と言う主人公の寅子(伊藤紗莉さん)に、

「法廷に正解はない」

と言う穂高教授(小林薫さん)。

 

裁判官の自由な判断に判決が委ねられているように見えました。

だからこそ、裁判官の資質は非常に重要で、

冷静な判断、状況を読む力、高潔さが問われると思うのですが、

故安倍晋三氏は最高裁の裁判官の人事にまで介入し、

「安倍政権が最高裁を、憲法の番人から、

 自民党の番人へと堕落させた」

と言われています。

 

facta.co.jp

 

終戦後、山口良忠氏という経済犯専任の裁判官になった人が、

闇米を所持して食糧管理法違反で逮捕された被告人の事案を担当しており、

配給食糧以外は違法とされているが、闇米を食べなければ生きていけないのに

それを取り締まる自分が闇米を食べることはできないと、

子供たちに食糧を与え、自分達は配給の米の粥を啜り、

畑でサツマイモなどを育て、栄養改善しようとするも、

地裁の階段で倒れ、栄養失調に伴う肺結核で33歳で亡くなったという悲しすぎる出来事がありました。

 

裁判官に求められることは、

高い倫理観、私利私欲の無さ、誠実さ、

判断の正しさ、寛容さ、

公正中立性、国民に信頼される判断内容などとされています。

 

 

日本最初の裁判官になった三淵嘉子さんは、

前回の【ブギウギ】の笠置シヅ子さんとなんと同じ年生まれ、

亡くなったのも1年違いなのだそうで、

当時の女性が男性の持ち物のような扱いをされていたこと、

それに納得せず闘って勝ち取ってきた人たちのおかげで、

いまの私たちの生活があることを、思い知らされます。

 

結婚が前提の世界で、

女性の財産は全て夫のものとなり、

参政権さえ持てない。

 

自民党は爺中心にこの頃に回帰したいのだろうということを、

非常な恐怖とともに、実感せざるを得ません。

自民党の自民党による自民党のための日本にするために。

 

私たちは絶対に、時代を逆行させることなど許してはなりません。

 

 

news.yahoo.co.jp