おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

ずっとやりたかったことをやりなさい。2

ようやく読み終わりました!

 

この「新版ずっとやりたかったことを、やりなさい。2」は、

日本では2013年の初版だったんですね。

もう11年も前だったんですか・・・。

本屋さんで見かけたけど、手に取ったことはありませんでした。

一時期よくあった自己啓発本みたいなものかなぁと。

 

まあそれは間違いではなかったんですが、

岡田斗司夫という方が、

YouTubeで『役に立っている』と言っていたので少し気になって、

どんな本なんだろうと手に取りました。

 

結果から言うと、私には非常に役に立ちました!

 

 

内容はアーティストとして生きる上での様々な起こりうることへの対処の仕方や、

自分の中の衝動をどのように表現し、

またどのように困難を乗り越えつつ自己表現の道をサバイバルしていくのか、

アートやアーティストとは一体なんなのかを

自分に対する質問やワークで確かめながら生きていく方法、のようなものでした。

 

 

アーティストというと、なにか敷居が高くなってしまうイメージですけど、

直感や霊感と呼ばれるものを、持っていない人はいないと思っているのですが、

創造性を持っていない人も世の中にはまたいないだろうという自分の考えとも合っていて、

ただ単にそれらは自覚しているかどうかの違いでしかないと思うんですよね。

 

毎日の料理でほんの少し新しい挑戦をしてみたり、

掃除や片づけにもっと楽になる方法を試してみたり、

部屋を自分のイメージに合うように表現してみたり、

ノートに思いつくままに絵や言葉を綴ってみたり。

 

個人個人の持つ才能(タレント)は恩寵であり、

楽しんで人生を生きるための大切なツールであり、

人はそれを大したことではない、価値なんてないと思い込む。

それらをどのように打破し、変えていけるか、

自分のひらめきと創造性を、どのように自分の手に取り戻せるか。

そしてそれをしない事で起こる、

「生きている実感」「ときめき」が人生から失われてしまうという事実。

「自分の人生に責任を持たない」「誰かのせいにする」

という落とし穴。

 

いくつものケースと自分への質問と、

自分を取り戻すためのいくつかの楽しいワークで構成された、

どんな人にも役に立つことのある本だと思いました。

 

実は図書館で借りたのですが、

返却日間際になって焦って集中的に読み、

これが自分にとっては合っていたと思うのですが、

気になる部分をノートにメモしまくりました。

 

およそ4日間で33ページ。

眠みや急いで書き殴ったので字も達筆すぎるのですが、

なんとか最終ページまで読み切り、メモし終わりました。

 

ずいぶん長いこと字を書かなくて、PCやスマホで打つだけになっていたので、

手と脳の非常に良いストレッチになったし、

手を動かすことで、単に流し読みするより深く、

自分の中に刻まれたような気がします。

自分なりの解釈にした部分や、

自分のノートなので今後も自由に思いつきを書き込んでいけるので、

良いやり方だったなと思います。

 

 

ワークとして有名なのは、以下の3つのことです。

 

モーニングページ

 毎朝3ページ、何でもいいから書き続ける。人には絶対に見せない。

 (デトックスや、混乱する頭の中で優先順位が決められる。)

アーティストデート

 毎週1時間から、何でもやりたいことをひとりでする。

 (秘めた自分の欲求の探究)

ウォーキング

 1週間に1度、20分以上のウォーキングをする。

 

これ意識的にやると、かなり自己発見がありますね。

 

 

「どんな小さなことでも、ずっとやりたかったことに自分を注ぎ込む。」

「普段通りの生活の中で、自分にできることを毎日少しずつ続けることが、創造性を伸ばすコツだ。」

「自分に出来ると思うものや、自分に出来ると信じられるものを始めなさい。

 行動はその中に魔法や神の恩寵やパワーを秘めている。」

「キャッシュ・フローがすぐに増えなくても、チャンス・フローは確実に増す。」

「創作に場所や状況は関係なく、ただ創作に打ち込めば、最も早い実現の道となる。」

「アーティストは自分の地図を作成するが、地図を見つけることはほとんどない。

 定められた定型のルートなど存在しない。」

 

 

ちょっと意訳してしまった部分もあるかもですが、

こんな感じで創造性を伸ばすことの背中を押して励ましてくれるような

元気の出る本です。

 

後半にはいくつも現れてくるスランプや心の闇、

恐れやどのような友人と付き合うべきかなどの対処法に及んでいて、

(まだ読んでいないですが)この本の前に出された最初の本よりも、

その辺りが具体的に書かれているようです。

 

「ずっとやりたかったことをやりなさい」は、

どの人にも生まれつき備わる、アーティストとしてのインスピレーションを

多大に刺激してくれて、必ず直面するいくつもの出来事や

どのような心構えで困難に対処するべきかを指し示してくれる、

優れた著作だと思います。

 

 

著者のジュリア・キャメロンは、ジャーナリストからマーティン・スコセッシ監督との結婚と離婚を経て、TVドラマや映画の脚本、様々な創作活動や依存症やうつなどを経験し、

アーティストとして自由に生きるためのアドバイスがスクールになり、

この本へと繋がっていったそうです。

原題は「The Artist's Way」