おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

山が好きなら一度は行ってみたい、憧れの裏剱仙人池。

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きれいですね・・・。

ここは北アルプスの仙人池

鏡写しに姿を見せているのは、剱岳です。

 

よく映像などで見られる剱岳の

ちょうど裏側にあたるので、

裏剱(うらつるぎ)と呼ばれています。

 

ここでしか 見えない北アルプスの難峰中の難峰、

剱岳の裏側は、

ながい旅路と、状況によっては非常に危険な雪渓を

越えて来なければなりません。

だいたいかかる日数は全部で4~5日間

 

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これがよく皆さんが見る剱岳

この日はなかなかすごい風が吹いていて、

さむ〜いマイナスの気温。劔御前小屋の中でもダウンを着込むほど。

体が凍りそう。笑

 

冷たい強風のなか暮れていく山塊

冷たい強風のなか暮れていく山塊

黄金色の燭光

黄金色の燭光

黄金色の燭光

 

雲海と夕暮れ

 

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暮れゆく夕陽。

 

初日は室堂から剱御前小舎に泊まって

明日からの4日間に備えます。

 

翌朝は、

このルートに入れる最後の日

(この時は10月10日)

途中の川にかかっている橋が撤去される、

最終日なんです。

 

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きれいで、厳しい。

 

このルートの醍醐味は、

次々に変わっていく此処だけでしか見れない美しい景色、

そして剱岳を始めとする北アルプスの岩峰を前にして

感じざるを得ない畏敬の念、

そして難しいルートを無事踏破したという満足感でしょうか・・・

 

 

剱岳を始めとする立山黒部の山々は、

他の場所とはひとあじ違う、

私たちも緊張を強いられる山岳帯なんです。

 

 

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日本三大雪渓のひとつと言われる

剱沢の雪渓目指して下っていきます。

 

雪渓への下り

雪渓への下り

残雪の少ないこんなシーズンの終わりぐらいが特に、 

ここから右岸をへつらなくてはいけなくて、ルートが分かりづらかったり、

悪いガレだったりするので要注意です。

 

雪渓が見えてきました。

雪渓が見えてきました。

 

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あれに見えるは剱岳の本峰。

源次郎尾根も見えてきました。

 

ボロボロな雪渓と岩

 

雪の多い時とは全く違う姿です

 

紅葉も盛りを過ぎて

 

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このとき雪渓はボロボロで、

いくつもクレバスやシュルンドがあり、

雪渓渡るまでのルートもかなり悪くなっていて、

結構ヒヤヒヤしました。笑

 

この大きな落石の向こうに、

クレバスにかかった木の橋が小さく写っています。

 

雪渓の上には、小屋の方がつけてくださったマーキングもあります。

ここに降って来るまでが、今回のルート中で一番悪いところですね。

あとはひたすら距離が長いですが、

剱岳を回り込ん次々に変わる景色に、心が弾みます。

天候が悪ければ迷わず撤退してくださいね。

 

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この時期は紅葉も盛りを過ぎていて、

少しだけほんのり色が残っていました。

 

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 真砂沢ロッジを通り抜けて、

ようやく仙人池ヒュッテに到着。

この小屋の正面に、仙人池があるのです。 

 

 

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仙人池に映る逆さ剱岳。

夜は満天の星空でしたが撮ることが出来ず、

くやしいwww

 

 

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なんとも言えない、

ここに来なければ絶対に見ることの出来ない

裏剱の絶景です。

 

仙人池ヒュッテの食堂の窓から。

仙人池ヒュッテの食堂の窓から。

 

 

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早朝の仙人池に映る、裏剱岳

早朝の仙人池に映る、裏剱岳

 

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あれに見えるは裏剱三の窓雪渓

 あそこから剱岳の山頂までのルートはまだ行っていないのです。

 

行きたいwww

 

池の平小屋からの眺め

池の平小屋からの眺め

 

池の平小屋からの眺め

 

池の平小屋からの眺め

 

池の平からの下りの木道

池の平からの下りの木道

 

仙人池まで戻り、仙人湯仙人温泉小屋に向かいます。

池の平からは大体2時間。

  

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仙人温泉からの絶景。

白馬鑓から唐松岳まで見えます、すごい。

 

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仙人温泉小屋

仙人温泉小屋

 

ここからは、崩落などで北側にあった昔のルートは通れなくなっていて、

仙人ダムに降りる雲切新道を下って阿曽原温泉へ。

ここも結構悪くて長いです。

 

仙人ダムが見えた!

仙人ダムが見えた!

コバルトブルーの湖水と滝

コバルトブルーの湖水と滝

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ここから仙人ダムの中を通過し、 

高熱隧道を通って1時間ほど登れば阿曽原温泉です。

 

阿曽原で温泉に浸かっていたら、

数十メートル下の沢を、

大きなクマが渡っていきました。

 

阿曽原から先は、有名な落ちたら終わりの関西電力水平歩道を通って、

トロッコ電車の終点欅平に。

水平歩道はお客様お連れしてる時は写真撮る暇がなかなか無いので、

撮れたらまたここに載せますね!

下ノ廊下と違い、水平歩道はすっぱり切れて高度感はありますが、

しっかりしているのでそれほど心配しなくても大丈夫です。

でも奥鐘山の絶景に気を取られない様に気をつけてくださいね!

 

緊張と絶景の五日間。

 

これだから、山は止められない・・・。

 

 

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1日目・室堂から剱御前小舎(泊)

2日目・剱沢キャンプ場経由で剱沢雪渓へ。

    ここが非常に悪かったり、ルートがわかりづらいので要注意

    真砂沢ロッジ仙人新道を経由して、仙人池ヒュッテへ。(泊)

3日目・天気が良ければ池の平小屋まで行き、

    引き返して仙人温泉小屋経由で仙人谷ダムに降ります。

    ダムの中を通過し、高熱隧道の中を通ってから、

    ひと登りで阿曽原温泉小屋に到着。(泊)

4日目・ここから栃尾谷を通っていよいよ奥鐘山が見え始め、150mといくつかの

    トンネルを越えて水平歩道、そして終点の欅平に到着です。

 

ゆっくりするならここで祖母谷温泉に泊まったり、

トロッコに乗って黒薙温泉に泊まるのもオススメです!

 

www.nekosippona.com

 

全長約32キロほどですが、アップダウンが多く、とにかく長いので、

初心者の方には少しきついかもしれません。

4日間歩き通せる体力が必要不可欠です。

仙人ヒュッテ仙人温泉小屋阿曽原温泉小屋は入浴出来ます。

この時期軽アイゼンは雪渓以外は要らないですが、

私は念のためいつも持っていきます。

靴底の柔らかい軽トレッキングシューズの方は、しっかりした物がオススメです。