坂本龍一氏が亡くなりました。
闘病されていたいたことは知っていましたが、
少し前に高橋幸宏氏が亡くなったばかりで、
時代はとどまることなく流れていくのをヒシヒシ感じています。
東京都が神宮の森の古木を大量に伐採しようとしていることの反対行動や、
原発や戦争についてハッキリと意見を持ち、
行動に移されていたのをよく目にしていました。
YMOや「戦場のメリークリマス」など見ていた世代だったので、
当然どんな人だかは知っているのですが、
有名人としての私生活とかは、まったく知らないで来ていました。
1度だけ、大昔に六本木かどこかのギャラリーに行った時、
外で人と話していたら、すぐ隣に1人で立っていらしたのに気がついたんですが、
とても話しかけることなどできるはずもなく。(笑)
心の中で「うわわわわwww」
となっているだけで精一杯でした。
「有名人や芸能人は政治的な話をするな」、
みたいな風潮が日本では一般的に長くまかり通って来たんですが、
今まで政権にはすごく都合が良かったでしょうね。
本当の民主主義が根付いて欲しくなかったことが良くわかります。
興味や意見がなければもちろん、
まだ発言する時期でないと思っていたりするのも充分あっていいと思いますが、
自分の偏っていない意見、あるいは人に強制することのない意見を
しっかりと表明出来ることが、芸能人であっても必要な時代ですね。
忌野清志郎氏や吉川晃司氏など、
安倍政権時代に他の芸能人にとっては完全タブーだったであろう批判を
当たり前のようにしていて、
「なんてカッコイイ人なんだろう・・・」
と内心その度胸と行動力に憧れの気持ちさえ湧きました。
アメリカの中西部ミネソタ州では、
2020年からYMCAと州務長官が共同で、「生徒による投票(Students Voting)」
というかなり本格的な模擬選挙を小・中・高校で行っているそうです。
これによって投票の習慣が身についたり、
自分がなぜ、どんな理由でその候補者を選ぶのか、
投票結果のデータを可視化して、候補者選び、投票、開票という
一連のプロセスを通じて、1票の重みと責任を感じることができると。
候補者は実在の人物で、
彼らが現実どのような行動や発言をしているのか、
関心を持つことにもなりますね。
こういうことをちゃんとやって政治は自分の生活と直結していることを
教えるのが、本当の民主主義じゃないですかね?
【アメリカ中西部通信③】学校で行われる本物さながらの「模擬選挙」(上) | InFact / インファクト
日本の芸能人がアメリカと違って、収入源を広告に頼っているため
政治的発言がしにくいというのもそうだろうなと思います。
マイケル・ジャクソンやトミー・リー・ジョーンズなど、
有名人が日本でCMに出ているのに驚くアメリカ人が多いと昔聞いて、
「自分の表現に制限がつくことを回避する」ということが
日本では当たり前に出来ない構造なことに気がつきました。
2020年5月13日の記事。
自分が生きているうちに何を為すのか、
どの人も向き合う問題だと思います。
特別なことを成す必要なんてぜんぜん無いですが、
自分で自分を嫌いにならないように、自分自身を裏切る事の無いように、
少しでも「この世は良かった」と思えるように、
限りある時間を過ごしたいなぁと思います。
教授、お疲れ様でした。
素晴らしい音楽を聴かせてくれて、大切なものを守ろうとしてくれて、
ありがとうございました。