寒い寒い、青森の冬。
あったかいダルマストーブのある列車の車窓から、
流れて行く雪景色を楽しむ。
津軽鉄道線の五所川原駅から津軽中里駅まで、
毎年12月から3月までの間、
1日3本のストーブ列車が出ています。
なにか【銀河鉄道の夜】を思わせる雰囲気のある車内ですね・・・。
そしてとても懐かしい感じがします。
窓の外の景色が、まるで一枚の絵の様です。
車掌さんが石炭を入れてくれて暖まったダルマストーブで、
買ったスルメを焼いてくれます。
日本酒とスルメと雪景色とダルマストーブ。
ちょっとした極楽気分です。
雪雲の向こうに青空が。
田圃に一面の雪が降り積もっています。
「車掌さん〜〜!!」と呼んでしまいましたが、違ってたらごめんなさい!!
男性女性の車掌さんお二人で、スルメを焼いてくださったり
いろいろお話ししてくださったり。
雪景色を見ながら、ほんわかした素敵な時間を過ごせました。
ストーブ列車の名前は「走れメロス号」。
ネームプレートの付いたオレンジ色の可愛い先頭車両の写真を、
迂闊にも消してしまった様です・・・。トホホ
そして夏と冬ではまったく姿の違う八甲田山へ。
このロープウエイに乗って、一気に標高1305mの山頂駅へ行くのですが、
強風で停まることなんかはしょっちゅうです。
昔テントを背負って何泊かでスキーをしたりしてましたが、
真冬の八甲田山の厳しさと美しさを初めて体験した衝撃は大きかったですね。
テントを出た瞬間に呼吸が出来ないほどのパウダー状の猛吹雪とか。
晴れたら天国の様に楽しくて、
荒れたら自分一人だけの雪洞がまた天国でした(笑)
八甲田山のスキー場は、圧雪バーンは少なくて、
ほぼ本当のバックカントリーが楽しめるのですが、
それだけに経験と天候、
緊急時の準備や知識が必要です。
そしてここはこんな感じでホワイトアウトすることがほとんどです。
一瞬晴れてもまたすぐに強風や吹雪になります。
山頂駅からそんなに離れなくても、簡単に方向を見失います。
山頂駅でスノーシューが借りられて、ハイキングが出来ますが
そんなに歩かないうちに猛吹雪に。
これが木だなんて・・・・。
ロープウエイの駅も凍りついています。
八甲田山のスキールートは大きくいくつかに分かれていますが、
メインコース以外はほぼこの様なバックカントリー。
スキー場ではなく、山です。
この景色と山を滑るダイナミックなコースとその大きさ、
そして難しい天候とで、
八甲田はいつでもスキーヤーやスノーボーダーの聖地です。
う〜〜ん、
素晴らしいいいいい
山頂と山麓ではよく驚くほど天候が違います。
酸ヶ湯に泊まってスノーシューを借りて、
今度は歩いて散策に出かけてみました。
ふかふかの雪とお日様と青空!!!
もうバッフンバッフンです。
転がって潜って、犬みたいに遊びます。笑
最後は地獄沼に下りて来て、周囲を少し散策。
ここは大昔の爆裂火口跡で、
今も98℃の源泉が湧いており、所々雪の下が空洞になっていて
落ちたりもするので、近づきすぎないように注意です。
(この時も落ちた人が・・・笑)
むかし硫化水素ガスで亡くなった方もいますので、
夏なら立ち入り禁止の看板もありますが、
冬は見えないので気をつけて。
このすぐ下が酸ヶ湯温泉です。
(夏なら10分ほど)
酸ヶ湯温泉はとても綺麗になって、食事も美味しく快適です。
有名な混浴の千人風呂の他に男女別の風呂もあって、
新しく改装されたギャラリーやお酒を飲めるところもあって、
特に冬の八甲田ではホッとできるベースキャンプですね。
八甲田山ロープウエイの山頂駅には、
有名な雪中行軍遭難事件の詳しいルートなどが書いてあるのですが、
あの凄まじいホワイトアウトや吹雪をちょっとでも経験すると、
当時の装備でこんな所をよくぞ・・・・、
と本当に信じられない気持ちがします。
ほんのちょっとだけ、こちらに紹介しています。
興味のある方はぜひどうぞ。