暑いですね。
なんと都合9回目?ぐらいのトムラウシ登山に行ってきました。
どうやら新千歳手前の上空で旋回している模様。
後から翌日の自衛隊の航空ショーの演習のため、10分ほど上空待機していたとの
アナウンス。
う〜〜〜ん、北海道来たーーーーーー!!!!
トムラウシ山は、北海道のほぼ中心部、
大雪山系から十勝岳と、南に続く巨大な稜線に連なり、
この辺りはカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれるヒグマと動物たちの
世界でもあります。
人里離れた奥深い場所にあり、
北海道の山は本州の山とは全く違うので、十分な準備と体力が必要です。
天候の急変による低体温がいちばん多く、岩場での転倒による捻挫やケガなども、
有人の営業小屋がほとんどないため対応も難しい。
絶対に必要なのは、天候悪化の時の撤退の判断です。
むやみに突っ込むのは絶対にNGです。
以前は西の三川台や、沼ノ原というところから入っていましたが、
ここ数年はもっぱら短縮登山道を使ってトムラウシ温泉から入っています。
風呂良し、食事良しの東大雪荘さん。
ここの露天風呂がとても良いのです。
残念ながらこの日は天候悪化の予報通り、
だんだんと雨風がひどくなってきました。
風速は15メートル。
トムラウシ公園の手前で撤退しましたが、
岩場の先が全く見えず。
他の登山者の皆さんも、諦めて引き返して行きました。
岩場の下から盛んにナキウサギの声が聞こえるのですが、
しばらく待っても姿は見えず。
今回前トム平の少し先の岩場の始まるところから撤退しましたが、
それでも往復9時間以上かかりました。
まだそこから山頂まで片道2時間半近くかかるのに、です。
登り7時間、往復で12〜13時間かかってしまう山なのです。
(ちなみに今まででいちばん早かったのは、往復で9時間半でした)
北海道の山は奥深く、有人小屋がほぼ無い、
ガスればルートを見失ないやすい。
そして何と言ってもヒグマがおり、ルートの真ん中で座り込んでしまったりすると、
どいてくれるまで2時間待つなどのアクシデントもあります。
そして自然保護のため、近年は携帯トイレの使用が義務付けられていますが、
使えるブースの設置などは少ないです。
携帯トイレはだいたい登山口まで持ち帰りです。
なんと白いエゾリス!!!
ナキウサギとエゾクロテン。
迷いに迷ってこの4枚を選びました〜〜
冬季はスノーシューの貸し出しもあり、
すぐ横に非常に慣れた動物たちがやってきて、近くで観察できるということなので、
次は冬に来たいなあ
トムラウシは今回たぶん最後になるかもと思いつつ、
9回目にして初めて登頂できませんでした。
それもまた大切な体験です。
着いた東京はとても暑く、
まだまだ夏は始まったばかり、
と言っているようでした。