おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

ヒグマにナイフで応戦。

 

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今月の初め、衝撃的なニュースが飛び込んできました・・・!

 

www.hbc.co.jp

 

ヒグマに襲われた消防士3人が、たった1本の刃渡り5cmのナイフで応戦した末、

9日後そのヒグマは死んでいて、近くには消防士が襲われた2日前に襲撃されたと見られる大学生の遺体が発見されたとのこと。

 

もう本当に驚きました・・・!

 

newsdig.tbs.co.jp

 

こうした事件の報道は、

具体的に詳細が公表されるまで

憶測や細かい部分が事実と異なったりしているもので、割とヤキモキしていたのですが、

北海道庁環境生活部の担当の方にも直接取材したという下に貼った動画がよく状況を表していると思いました。

 

海外でもよくある話なんですが、

子熊や若いクマは恐れを知らないため、

好奇心を持って人に近づき、

その直後に親グマが襲ってくる事例をよく聞きます。

若いクマ(亜成獣)は恐れを知らない上に、自分の腕試し感覚もあって

人間について回るという非常に危険で厄介な相手です。

 

今回は1.5m前後の若いクマ(まさしく亜成獣)だったらしく、

完全に人間の味を覚えたのと、獲物を土まんじゅうに隠して近寄るものを

攻撃するという、まさにそのケースだったと思われます。

 

大千軒岳では以前から行方不明の遭難者が多いところだそうで、

消防士3人の人たちは、そのルート確認のために休暇に訪れていたそうです。

 

それにしてもヒグマを5cmのナイフで死なせるというのは衝撃で、

一体どうやったのだろうと非常に気になっていたのですが、

どうもクマは致命傷を受けながらも下山中にまた襲ってきたりしていて、最後には頸動脈からの出血多量で倒れたようですね・・・。

凄まじすぎる。

 

今回はいくつもの条件と、普段から生死に直面している消防士さんが、たまたまかもですが、

的確に脂肪の薄い頸動脈を切断したことが、

本当に生還に繋がったのですね。

 

 

youtu.be

 

 

今年2023年は、世界中でかつてない気候変化による自然災害のため甚大な被害が出ていますが、

日本でも保護政策になって増えたクマが、

この気候で山での主食のドングリなどの

植物食がほとんどない上にシカなどにも食べられてしまい、

しかも技術と経験を持ったハンターが保護政策への転換時に辞めてしまったり、

各地が高齢化で過疎化し、空き家や廃村に

残された柿の木などの実を頼りに居着き、

しかも人間への恐れを知らない世代のために襲撃事故が相次いでいます。

 

クマが熊鈴や笛、

人間の気配などで去ってくれるのは、

ものすごく性格のいい個体だと思っています。

しかもヒグマなら、まったく鈴や笛などは恐れないし、

クマが人間を「得体が知れない動物で怖い」と思っていなければ、それらで避けられるとは思わない方が良いと思っています。

私はクマ鈴が嫌いなので付けたことがないのですが、周りの気配や音がまったくわからなくなってしまうのと、

逆に人に興味を持つ個体には、よい目印になってしまい、

出会い頭を防ぐのと、どちらの確率が高いのかわからないな・・・、

と思っています。

 

 

クマは自分の体が見える場所を嫌うので、

稜線ではなく、その少し下の樹林帯などをトラバースする習性があるようです。

先日稜線で襲われたケースもあるので、もちろん100%ではありませんが、

見通しの悪い場所を伝って、姿を隠しながら移動するのが普通のようです。

日本は見通しの効かない樹林帯ばかりなので、

まあどこにいても不思議でないですが、この緑の回廊を他の動物と同じく

使って、都市部に入り込んでくるようです。

 

これは稜線でのケースですが、

なんと秩父の二子山の稜線上からクマが襲って来たという、驚きの映像です。

割と多くの登山者が入るルートなのですが、

撮影者さんご無事でよかった・・・。

 

youtu.be

 

 

これは2014年にロシアのサハリンで撮影された動画ですが、

この時にいた作業員5人のうち3人が死亡、

2人が危篤状態、犬も噛み殺されたという惨事の直前です。

最初は子熊が犬に戯れついてきて、牧歌的な風景のように見えますが、

その後現れた親熊が数秒で豹変して襲いかかって来ます。

そこで動画は切れています。

これが野生動物の最も恐ろしいところです・・・。

 

https://youtu.be/Q5Vx-b6-2Uo?si=MiPFFJfvXpw-dYOH

 

 

クマ鈴を持つならクマスプレーだなと思うのですが、

これもザックにしまっていたら咄嗟に出せないし、

風向きやどのくらいの距離で使用するかなど、

難しいところがあります。

あと何と言っても数年経って缶が劣化した時に、

どのように処分するかですね・・・。

北海道では中身を出してから缶ゴミとして出す指示ですが、

土地があれば穴を掘って中身を全て噴霧して廃棄でしょうが、

ゴーグルやマスク、全身防備しないとひどい事になります。

 

メーカーが年数を決めて処分するシステムだったら、

非常に助かるしもっと売れるのではと思うのですが・・・。

 

後はクマを放獣する際に「2度と来るなよ」とクマスプレーするのですが、

そういう団体や組織に寄付するとか・・。(高額ですもんね)

 

クマスプレーが、奥多摩や関東の近場の山でも

必須になっていくのだろうかと感じる今日この頃です。

ホルスターに入れても結構大きくて、

ブラブラするので歩きにくいんですが、北海道の山岳では今までも必須でした。

 

 

使用期限や噴射距離や噴射時間(ヒグマ用かツキノワグマ用か)、

油性か水性かなど、様々ありますので下の記事が参考になると思います。

 

https://my-best.com/6559

 

 

www.nekosippona.com

 

 

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