かな〜〜り昔の事で、ちょっと記憶があやふやになってきていて、
確か特急あずさのトイレだったと思うんですが。
新型車両だったのかそのトイレは見たことがないタイプで、
3枚の引き戸状になっていて、
自動で2枚のドアがスライドして、間口が大きく開くというものでした。
「へえ〜〜、キレイでお洒落なトイレだなあ」
と座って用を足していた時、
突然ドアが開き始めて、見ると小さな男の子を抱えた小学生くらいの男子が
びっくりした顔でこちらを見ていました。
どうやら私がカギをかけ忘れたようです。
「あ〜〜〜・・・」
と手を伸ばそうとしても、
座った場所からカギのあるスイッチの場所までは届かない。
数秒間のなんとも言えない時間が流れました。
するとそのお兄ちゃんらしき小学生の男の子が、
弟を抱えて固まったまま、スイッチを押してくれて
スライドドアがスススス・・・と閉まりました。
いやもうホント、
本当にごめん。
申し訳ない。
実は自分の記憶ではあまり恥ずかしいという感じではなくて、
あの時のお互いの唖然ボーゼンを思い出すと、
思わず吹き出してしまうんですが、
あの男の子にショックを与えたかと思うと、もう本当にごめんなさい。
今はたぶん大人になっているだろうと思いますが、
時々思い出しては、
嫌な思い出として残っていないことを願うばかりです・・・・。