おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

前途多難。半月板損傷の夏

この7月はほとんど記事の更新が出来ませんでした。

 

初夏から秋に向かっては山ガイドの仕事の最盛期で、

有難いことにスケジュールがかなり詰まっていて

ブログを書く時間がなかなか取れないという感じでした。

今年は股関節の手術から3年目となり、

非常に調子が良かったのですが・・・・・、

 

 

なんと下山中に半月板を損傷してしまいました。

 

高位脛骨骨切り術(Closed Wedge HTO)の画像 横須賀市立市民病院提供

高位脛骨骨切り術(Closed Wedge HTO)



今年の5月に毎年1回の人工股関節手術後の定期検診を受けたのですが、

その日はなんとなく右膝の後ろが張っているような感じがしたんですが、

すぐ治るだろうと思って、その時は調子が絶好調ですと言って終わっていたんですが、

登山中は気にならないくらいで、張りや痛みが消えることもしばしば

だったので、ストレッチなどを丁寧にしていたのですが、

 

南アルプス5日間の縦走の下山日に、

ちょっとしたトラブルがあってその対応などをしつつ

あと少しで下の小屋に到着という、岩場の急斜面にかかるところで

突然激痛が走って右足がつけなくなりました。

 

ちょっと休憩を入れて、ダブルストックで無事下山してきたのですが、

途中で方向を変える時に足の親指に重心をのせてひねった瞬間、

バチン

と音がして激痛が走りました。

 

翌日も普通に歩いて帰れたんですが、

これはおかしいと帰郷してすぐに股関節を手術してくれた先生に連絡して、

速攻で診て頂き、MRI・CT・エコーと詳細な検査を受け、

専門の先生へと引き継ぎしていただいたのですが、

膝の注射や痛み止めも全く効かず、

その日の夜に

「これは半月板の損傷治療の骨切り手術をお勧めします」

とメールを頂き、なかなかのショックでした。

 

ようやく人工股関節の手術から3年経って、

非常に調子も良く、仕事もたくさん入れていたので

すべての予定や計画がボツになってしまいました・・・・。

 

そして痛みは毎日どんどんひどくなって、

次の診察日には松葉杖をダブルでレンタルしました。(行く時は登山用ダブルストック)

初めて使ってみたのですが、非常に上半身と手首の力を使うんですね。

膝の痛みは体重をほとんどかけられないほどで、部屋の中の移動を始め、

今まで普通に出来ていたことがまったく出来ず、

床に正座はもちろん膝を伸ばすことも曲げることもほとんど不可なので、

家事を始め、絵を描くなどもまったく出来ないという

ドツボに嵌ってしまいました。

(松葉杖で歩くと、非常な疲れ方をしますね)

 

 

昨日、入院や手術の話を含む

さまざまな質問と症状の確認をしたんですが、

私はもともと膝から下が軽くO脚気味で、母親も同じような脚の形なので

遺伝だと思うのですが、

まあ見た目はあまり良くないですが、運動には支障がなかったので

今までそれほど気にしたことがありませんでした。

 

ところが今回この状況になってわかったことは、

O脚やX脚は、膝関節の中心より重心のかかる位置がずれるため、

その部分に損傷を引き起こす可能性が非常に大きくて、

実は膝を痛めて手術を受ける人がとても多いのだという事実でした。

 

先生によれば、5年前ぐらいからこの損傷した半月板や靭帯を繋いだあと、

骨切りをして脛骨の角度を変え、重心の当たる位置を正常に戻すという

術式が盛んになってきたらしいのですが、

「どうしても骨切りをしたくない」と言って、内視鏡で繋ぐだけの手術をすると

男性で筋肉のしっかりついている人は大丈夫だったりするらしいのですが、

女性はほぼ100%が再手術になってしまうのだそうです。

 

また放置などで進むと、もう完全な人工関節の手術になって、

走ることなどは出来なくなると。

股関節の場合は、そんな影響は出にくいらしいのですが、

膝関節はずっと難しいそうなのです。

 

 

股関節もそうですが、

ほんの少しの骨の変形や、骨の棘突起などは生まれつき誰にでもあることだろうと、

人の体や骨格、歩き方を見てもそれが普通で「完璧な骨格など多分ほとんどない」と、

生活に支障が出るまで気にしたことなかったんですが、

15〜20kg近くの荷物を担いで山を何日も登ったりとかの過重労働を

数十年続けてきたことで、

かなりの負担を強いてきてしまったようです。

腰もよく悪くしてましたし。

ごめんよ関節たち・・・・

 

 

さてこれからどうしよう?

 

なんて呆然としているこの暑い夏です・・・

 

ちなみに今回は3週間の入院と、再びの全身麻酔になるそうです。

(涙)

先生が若い方で、

あらゆる疑問と質問に答えてくれるのがありがたいです。

 

 

 

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