おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

作品作りとは。

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Lioness

 

来年2024年の9月に、個展を開かせて頂くことになった喫茶店に、

先日ようやくストックをつきながら挨拶に行けました。

 

以前から湿地公園の横に建つ、素敵な喫茶店だなあと思いつつ、

いつもお休みの日に当たってしまっていて、

初めて訪れた時に友人の言葉からそんなお話になって、

自分の作品やら、詳細のお話をしたり

展示されている作家さんの作品も見たいし、なんて思っていたんですが

 

7月に右膝の半月板を切ってから9月に手術、

その後まったく思うように動けなくなってしまって、

絵を描く姿勢すらなかなか痛みで取れない有様。

 

仕事も全キャンセルになって、イライラしたり

家族とぶつかったり(はいつもの事ですがいつにも増して)

絶賛なかなかしんどい期間中です。

 

 

描く事自体が楽しかった作品も、

自分の弱みもたくさん見えてきて、

こんな風に描きたいと思うように描けなかったり、

一度書いたものを実験的にまた手を加えたり描き直したり、

結果ダメにしてしまったり、

若い頃の基礎的な学びって、本当に重要だったんだな・・と

今さら思ったりしています。

 

本当に来年やれるのかな・・?

 

なんてしょっちゅう頭をよぎっています。

 

 

 

昨日たまたま「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、

スタジオジブリの宮崎駿監督の

「君たちはどう生きるか」の密着特集番組を

やっていた(映画見ていない)んですが、

 

「え!?ひょっとして宮さん死んだの!?」

 

なんて焦ってしまうような内容と作り方で、

亡くなった高畑勲監督といかに深い関係で片想いしていたか、

「高畑監督との訣別の作品だった」というのを知ってビックリ。

(これ一応ジブリがOKしてるんだよね・・・?)

 

子供の頃に毎夏「東映まんがまつり」というアニメの2〜3本だての

映画をやっていて、直接映画館で見たのかは既に定かでないんですが、

最初に大好きになったのが、

「太陽の王子 ホルスの大冒険」でした。

これ、知らなかったんですが

高畑監督の元で、宮さんがいくつかのキャラクターデザインや、

場面設計や原画などをやった初めての作品だったんですね。

いやあ・・・・

 

宮崎氏が高畑氏に取り憑いてるというか、

取り憑かれているというか、そんなすごい関係だったのを知りませんでした。

 

年齢とともに作品作りや体力も変わり、

引退を発表した宮崎監督を焚き付けて復活させたのも、高畑監督だったんですね。

巷では「やめるやめる詐欺」とか、ひどい言われようでしたが、

あの人たちから作品作りを取ったら、

何が残るんですかね?

と思うほど、作品作りに全てを投入していた人生だと思います。

 

その熱量と止まらない創作作業。

 

作品作りとは、その人が生きている限り、

苦しくても

「やめることが出来ないもの」なんだと、

身に沁みて感じました。

 

それが評価されるかされないかは、

また全く別の話。

評価された方が生きやすくなるし、

作品作りにも必要なことだと思いますが、

外側の評価は本人自身の評価とイコールではないですしね。

人が喜ぶものと、自分が喜びを感じるものは違ったり。

 

 

芸術作品を作るのは、人間だけだと思われていますが、

富士山で夕陽に見惚れていたら、

自分の後ろでカモシカが同じように夕陽を見ていたり、

芸術作品のように美しいオブジェを雌の気をひくために作る鳥や魚も、

出来不出来に好みがあったり、

我が家の黒猫も絵を描いているとじっと近くで大人しくしてたり、

出来上がると見に(嗅ぎに?)来たりするので、

さまざまな感情を持つのは、人間だけではないと思っています。

黒猫に好かれる作品作りは難しいと思いますけれども。(笑)

 

 

悩みは尽きることはない

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