おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

悪夢の連鎖。

10月7日午前6時半ごろ、ユダヤ教の祝日のこの日、

パレスチナ自治区ガザ地区から、イスラム組織「ハマス」により

イスラエルに向かって2000〜5000発ものミサイルが発射され、

ガザ地区を覆うように建てられた壁を数カ所破壊して、

そこから大量にハマスの兵士がイスラエルに侵入、

人々に銃撃や暴行、拉致を行ったという最悪のテロ事件が起こりました。

 

これに対してイスラエル軍はガザ地区のインフラを止め、

大規模なミサイル攻撃を行いました。

 

地獄です。

 

 

現在イスラエルがパレスチナに対して行なっている攻撃は、

ハマスの壊滅と報復というにはあまりに残虐な、

パレスチナ人への殺戮という以外の言葉が思いつきません。

世界中でイスラエルに対して即時停戦を求めるデモが起こって

暴徒化までしています。

 

 

なぜ現在の地平線にそれぞれが並び立って、

基本お互いが平等だという認識の上で、物事を話し合い出来ないのでしょうか。

 

「自分達が優れている」、「選ばれた民である」という選民意識によって、

かつてナチスという残虐さの犠牲になった経験が生かされないのでしょうか。

 

宗教を利用した利権や支配性によって、

戦争を止めることができないなら、

一人ひとりの心の内にあるもの以外、

宗教など要らないのではないでしょうか?

 

 

あまりに複雑な聖地エルサレムとそれを巡る周囲の国々と世界。

たったひとつの旧約聖書から発生した、

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教。

それらの対立に関係し、利害のために複雑な抗争に加担してきた

アメリカ・イギリス・フランスなどの諸大国。

 

 

 

 

 

ハマスの狙い通りなのか、

今やイスラエルは四方のイスラムの国に囲まれ、

中東戦争の様相を呈し始めているように見えます。

 

 

「進撃の巨人」のアニメが、ついにファイナルの最終回を迎えましたが、

最後の部分はセリフや多くの改変がありました。

昨年のロシアのウクライナ侵攻から、あまりに現実に重なりすぎていて

もう感想を書く気力も湧かないのですが、

かつての被害者が加害者になっていく、

そして戦争は終わることがないというこの人間に埋め込まれたシステムは、

意識と意志の力でしか変えられないと思います。

 

 

それでも多くの無意識に流されて行く。

殺される前に殺さなくてはならない。

自分の国や家族を守らなくてはならない。

 

 

地球上での急激な温暖化と気候変動、

それに伴う自然環境の激変で、戦争などしている場合ではなかったのに。

 

 

いや逆でした、

生きるのが過酷になればなるほど、

他者への攻撃と略奪、収奪という方向へ向かうのが人間なのでしょう。

 

かつての時代へ逆戻りです。

 

 

人はどこまで正気でいられるのか。

 

問われています。