前回チバニアンの記事を書いたので、
(その勢いあまって)フォッサマグナをまたいだお話です。
右足に北アメリカプレート、
左足にユーラシアプレート。
世界を股にかける・・・・・
そうここは
新潟県の糸魚川・静岡構造線!!!!
聞いたことはあるが誰もが見たことない!!!
フォッサマグナ―――――!!!!!
の境目なんですけどね、ええ
日本列島ってスゴイね!
ってか、よくこんなところ見つけたなおい
ここが皆さんが学校で習うフォッサマグナが見つかった場所です。
この場所でフォッサマグナを発見し、命名したのは
10年間日本に滞在し、
なんとあのナウマンゾウをも発見したドイツの地質学者
ナウマン博士。
↑ この赤い丸のところがこの場所で、
日本アルプスが見事にプレート運動によって
押し上げられてるのがわかりますね。
「ジオジャパン」という番組見た方はご存知かと思うんですが、
日本列島がくの字に曲がっているのは
まさにこのフォッサマグナのところで上横から移動して来た
陸地が直角にちかい角度で衝突したからなんですね。
そしてエベレストがいまだに少しずつ隆起しているのと同じに、
日本の背骨、日本アルプスの山々も日々押し上げられつつあります。
そしてこの断面がどうなってるのかというと、
こう!!!こうなってる!!!!
フォッサマグナは実は深い深い巨大な溝なんですね。
中生代・古生代の古い地層で出来た深い溝に、
新生代の新しい地層が堆積したものと考えられています。
博士すごすぎィ・・・・
その深さはおよそ6000m。
日本アルプス3000m足すと、
なんとこの岩盤地層の底から見ると高さ9000m!!!!
エヴェレストを越えます・・・・。
ふわ~~~~~
世界中のプレートの境目
なんとここはヨーロッパとアメリカの境目!!!!
日本に居ながらにして両大陸制覇!!!!
ふええ~~~~~~・・・・
驚いてる場合じゃない。
さてここでこのあたりのお勧めスポットをざっくり
ご紹介しますぞよ。
まずどうしても行っておきたいのは小滝川ヒスイ峡。
この場所自体がジオパークと国の天然記念物に指定されていて、
ここでは翡翠を採取することは出来ません。
左側の白い巨岩もじつは翡翠の原石 だそう・・・・・(汗)
驚くべきことに日本ではずっと翡翠は採れないと思われていて、
遺跡から出る翡翠の勾玉などは、
長い間大陸からもたらされたものだと思われていました。
奈良時代の仏像の飾りに使われたのを最後に、
なぜか日本の歴史から1200年もの長い間、
忘れ去られてしまったのです。
いったい何があったんでしょうか・・・?
翡翠の再発見に関しては、相馬御風という人が、
地元にあるヌナカワ姫伝説や遺跡の研究などから、
ここに翡翠があるのではないかと考えていて
地元の農夫のかたが発見して、彼に届けたのだそうです。(ざっくり)
この件に関してはさまざまやドラマがあり、
ぜひフォッサマグナミュージアムへ。
世界中の素晴らしい天然石や、
フォッサマグナがどのように出来たのかの
プロジェクションマッピングなどが体験でき、
非常におススメです!!!
不思議な事にラベンダー色の美しい翡翠もたくさん
見つかっているのに、縄文人はなぜか緑の翡翠しか採らなかったようです。
紫色は不人気だったのかなあ~~
ほんとに不思議です。
世界中の美しい化石や鉱物がたくさんあるのでぜひおススメ!!!
翡翠の靭性(じんせい)がダイヤモンドより高く、
宝石ではいちばん割れにくいということや、
結晶の構造などもここで初めて知りました。
★モース硬度・硬さ、キズが付きにくい
★靭性・割れにくさ、衝撃に強い
ところでみなさん、
せっかくここまで来たら、翡翠拾ってみたいでしょ? ( ̄ー ̄)
ふたつのヒスイ峡で拾うことは出来ませんが、
川を流れ下って海岸に来た翡翠は、
おとがめなしで拾うことができますよ!!!
その名もヒスイ海岸や青海海岸。
私は「これ絶対翡翠だまちがいない!!!!」
と思った石を長者ヶ原遺跡のミュージアムに持って行って
学芸員さんに鑑定していただいたんですが、
みごとにネフライト(軟玉)でした・・・・・
あとロディン石というのも見た目クリソツですなんてこった・・・。
↑結構 レアらしいんですけども。
ちなみに
日本・ミャンマーの翡翠(硬玉 ジェイド・ヒスイ輝石)
★白・紫・緑・赤・青・橙・黄・黒等の色がある。
中国・台湾・カナダ・ニュージーランド・シベリアなどの翡翠
(軟玉 ネフライト・角閃石)
★緑から暗緑色、黒色。色はあまりない。
で、石も値段も全くちがいます!
ぜんぜん気がつかなかったけど、ニュージーランドで買った
ジェイドはそういえば透明感がなく、
どうやらネフライトジェイドという呼び方になっているよう・・・。
日本のグリーンの翡翠とはぜんぜん違ってました・・・。
見た目で区別がつきにくいことから、
両方とも翡翠【ヒスイ】と呼ばれていますが、まったくの別物。
結晶構造がまったく違うんですねぇ
なんとおおおおお
みなさんはぜひ先にミュージアムに行って、
翡翠の特徴や拾える場所がていねいにプリントして
置いてありますので、
それを参考にお宝探しをしてくださいませ!
自分だけの素敵な石に出会えるとよいですね。
そうそう、この長者ヶ原遺跡は、
縄文時代に翡翠の加工をしていた集落だったらしいですよ。
ヌナカワ姫伝説も、ここらへんから始まったのでしょうかね。
悠久の海と大地。
あと番外編ですが、
途中訪れた榛名神社や榛名山が非常によかったです。
磐くらと滝と見事な龍の彫り物。
日本おもしろいとこいっぱいあるなぁ!!!!
石拾ったり、魚取ったり、海や川で遊んだり、
山や岩に登ったり、
考えただけでもわっくわくしますね!
ぜひみなさんも、
この不思議な国の冒険へ。
レッツらGO!!!