11月3日の文化の日。
様々な博物館やら施設やらが無料になるなどしたこの日、
かねてから見たかったムササビ型埴輪に会いに行って来ました〜〜〜!!
可愛いな!
今のところ日本でただ一例だけのムササビ型埴輪。
ということは世界でもこれひとつだけですね当然。
よくよく見ると色がパズルの様に違っている部分があると思うんですが、
その残っていた部分から再現、修復しているんですよ。
ぜひ最初の出土写真とか、細測定図面とか写真とかも展示して欲しい〜〜〜!!!
このムササビの足の先が二つ割れに作ってあるのが不思議で調べたんですが、
ムササビの手(前肢)の指は4本で、手首の先に針状軟骨というものがあり、
それが飛膜を広げる時の芯になって
飛んでいるときはこのように見えることが分かりました。
やはり素晴らしい観察眼ですね、
というか見たまま作っているのがよく分かりました。
(飛翔しているときに細部を観察出来てるって、実際ものすごいことなんですよ・・)
そしてこれも可愛い!
千葉県内でも2例しか出ていない、魚型埴輪だそうです。
初めて見た!
最初クジラだあ!って思ったんですが、
よく見ると尾ビレのつき方が違う。
この南羽鳥正福寺1号墳に葬られた人物は、
どんな人だったのでしょうね?
逆にこの埴輪がクローズアップされすぎていて、被葬者とか内部の出土品の情報が
なかなか見つからなくて残念です。
そして今回の展示で初めて存在を知った石枕。
被葬者の頭をのせる石製の枕なんですが、
周りに小さな穴が開いていて、
なんとここに立花(りっか)と呼ばれる花?の形をした石製のピックの様なものを
差し込んだらしいのですが、
なぜか散らばった状態で出土するのだそうです。
そしてこれが出る場所は、今のところ「香取海」(霞ヶ浦〜印旛沼・手賀沼)南岸の
集中した場所に限られている様です。
どんな儀式と意味があったんでしょうか〜〜ワクワク。
小さな銅鏡や刀などのミニチュアがたくさん出土しているんですが、
この様に榊の枝などにつけられて、神事の儀式に使われたのではないか
ということでした。
私この絵が昔から好きで、
もっとも魅かれる部分がなぜか、この依代として勾玉や銅鏡などで飾られた榊の木なんですよね。
ずっと不思議に思っているんですが、
榊(サカキ)が神事、樒(シキミ)が仏事に使われる様になったのは、
いつから、どうしてなんでしょうね?
そしてこの松戸市博物館に初めて今は亡き父が連れて来てくれた時(数十年前)、
常設展示に身長170cmの古墳時代の男性と小さな子供が葬られていた
リアルな復元彫刻を見てビックリしたんですが、
江戸時代でも男性の平均身長が150cm前後とか言われているのに、
ものすごい偉丈夫やんけ・・・!!!
そしてもっとビックリしたのは、
両親が千葉に越して来たとき、たまに遊びに来て色々自然の残っていそうな所を
走り回って探索したりしていたんですが、
最初に入った古墳と言われる場所から出た遺骸だったので2度ビックリ。
今はもう入れなくなってしまっているんですが、
お祖父さんと孫ではないかと言われていて、
1500年以上前にここでどんなドラマがあったんだろうかと想像してしまいますね。
ちょうど仏教が日本に入ってこようとしている前ぐらいですね。
常設展に詳しい展示があるのでぜひそちらに。
常盤平団地の復元もあって、古き良き昭和も楽しめます。
屋根に2羽の鳥がとまっています。
説明板に、「鳥は霊魂を運ぶ役割があったとされています」とありました。
鳥がとまる柱が神の依代として神聖視され、
現在の鳥居に繋がっているとも言われていますね。
こちらの家型埴輪は、元の部分が少なく見えて
綺麗な復元部分が本当にこうだとしたら、
屋根の三角の模様と鰹木が5本というのが、定形のパターンとして
あったのかも?
松戸市立博物館は、21世紀の森と広場というかなり広い公園と併設しており、
復元竪穴住居や、野鳥の自然観察舎などもあるので、
家族でピクニックも楽しめておすすめですよ。
【古墳時代のマジカルワールド】は、11月21日(日)まで開催しています。