おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

利島。海に浮かぶ豊かなピラミッド

またまた伊豆七島の旅

 

竹芝桟橋

夜10時に竹芝桟橋を出航。

 

昔はすとれちあ丸によく乗ったものですが、

今は橘丸さるびあ丸の新しくて綺麗な船体になりました。

 

東京タワー

東京タワー

 

何回乗っても、

この眺めがワクワクして楽しいのですよね。

 

 

レインボーブリッジ

レインボーブリッジ

 

お台場の電飾

お台場の電飾

 

2年ぶりに伊豆七島の利島に向かいます。

利島御蔵島、そして青ヶ島は、海が荒れやすくて着船の難しい島です。

 

 

神津島の砂で作った人工海浜、かけんが浜。

神津島の砂で作った人工海浜、かけんが浜。

 

御蔵島と同じく周囲が崖の利島で、

唯一のんびり遊べる安全な白い砂浜です。



カモメと海

水がきれいですねえ


島の周りはすぐに外海で海流も早いので、ここが唯一安心して遊べるところですね。

場所によっては2m以上の深さがあるようです。

アオウミガメも入ってくるらしい。

 

見事なピラミッド型の宮塚山。

見事なピラミッド型の宮塚山。

 

0メートルの海から立ち上がった507m。

この山のこちら北側にだけ人が住んでいます。

人工およそ320人。

信号はありません。

 

港のかわいい壁画

かわいい



 

この島には遥か6000年前の縄文時代には人が渡って来ていて、

神津島から出る黒曜石を取るための中継地点だったようです。

 

お正月には島の皆さんは、三つの神社に参拝する「島廻り」をします。

今回もその順番で島をめぐりつつ、山頂に向かおうと思います。

 



宮塚山山頂の巨樹

宮塚山山頂の巨樹

 

南の森の中には、スダジイやタブの巨樹が所々にあって、

その大きさと古くからの時代を感じるその風貌に

しょっちゅう立ち止まっては見入ってしまいます。

 



山頂の展望台から見た利島港。

山頂の展望台から見た利島港。

 

あそこから歩いて来ました。



桜の巨樹と展望台

桜の巨樹と展望台

 

山頂にこんな桜の古木がいるなんて。

次はぜひ満開の時期に来てみたい。

必ず見てみたいです。

 



オオミズナギドリの巣穴

オオミズナギドリの巣穴

 

新年の山廻りの順番は、

❶阿豆佐和気命神社(あずさわけのみことじんじゃ)利島の創造神・事代主の息子

❷大山小山神社(おおやまこやまじんじゃ)

❸下上神社(おりのぼりじんじゃ)妃神社

 

祠の裏から儀式を行った配石遺構が出ていることなどから、

大昔から宮塚山そのものが御神体として自然崇拝されていたと考えられています。

 

海の上からもこの宮塚山の富士山のような

美しいピラミッドは、

確かな目印になっていたに違いないと思います。

 

 

下上神社の長い丸石の階段

下上神社の長い丸石の階段

 



水が無いための、昔からの水集めの甕。

水が無いための、昔からの水集めの甕。

 

今は雨水の浄水場が出来て、水の苦労がありませんが、

御蔵島や八丈島以外は、水の確保が非常に重要でした。

 

伊豆七島の中でも豊かな土のある利島は、

ヤブツバキやカサブランカの交配種にもなっている

世界最大のサクユリなどの自生する、椿の一大生産地です。

今回は日本中で花の時期が2週間は早くなっているのもあり、

お花はほぼ見られなかったのが残念です。



吉多屋本店

吉多屋本店

 

島の中はお店も少なくて、開けていただいたお店の中に、



ツバメのカップル。

ツバメのカップル。

巣作りの場所には傘が逆さまに吊るしてあって、

いつでも入ってこられるように、

一番上の窓ガラスが1枚外してありました〜〜(笑)

毎年やってくるツバメ達なのだそうです。

ヤサシイセカイ・・・・

 

 

集落の中の阿豆佐和気命神社。

集落の中の阿豆佐和気命神社。


非常に風格のある神社です。

1760年に造られた、島の中で最古の建物です。

 

この近くの堂の上神社からは、なんと銅製の和鏡が70枚以上も発掘されていて、

資料館に展示されているので、興味のある方はぜひどうぞ。

 

 

ものすごく迫力のある巨樹。

ものすごく迫力のある巨樹。

 

スダジイでしょうか・・・。



艀(はしけ)と海の歴史広場

艀(はしけ)と海の歴史広場

 

利島に港ができる前は、ゴロゴロの大岩の海岸まで、

この小さな船で大きな船から行き来していました。

当時の写真も残っています。

 

 

利島は御蔵島と同じく、ミナミハンドウイルカが定住していて、

舟さえ出せれば100%近い遭遇率です。

ぜひ今度は利島でドルフィンスイムに来たいですね。

 

利島はほぼ食堂もなし、(喫茶店がひとつできたようです!!)

JAやお店がいくつか、土日は開いていなかったり、

開いてる日と時間が限定されていたりするので、

事前に宿などで確認してみてくださいね。