またまた伊豆七島の旅。
昔はすとれちあ丸によく乗ったものですが、
今は橘丸かさるびあ丸の新しくて綺麗な船体になりました。
何回乗っても、
この眺めがワクワクして楽しいのですよね。
2年ぶりに伊豆七島の利島に向かいます。
利島と御蔵島、そして青ヶ島は、海が荒れやすくて着船の難しい島です。
御蔵島と同じく周囲が崖の利島で、
唯一のんびり遊べる安全な白い砂浜です。
島の周りはすぐに外海で海流も早いので、ここが唯一安心して遊べるところですね。
場所によっては2m以上の深さがあるようです。
アオウミガメも入ってくるらしい。
0メートルの海から立ち上がった507m。
この山のこちら北側にだけ人が住んでいます。
人工およそ320人。
信号はありません。
この島には遥か6000年前の縄文時代には人が渡って来ていて、
神津島から出る黒曜石を取るための中継地点だったようです。
お正月には島の皆さんは、三つの神社に参拝する「島廻り」をします。
今回もその順番で島をめぐりつつ、山頂に向かおうと思います。
南の森の中には、スダジイやタブの巨樹が所々にあって、
その大きさと古くからの時代を感じるその風貌に
しょっちゅう立ち止まっては見入ってしまいます。
あそこから歩いて来ました。
山頂にこんな桜の古木がいるなんて。
次はぜひ満開の時期に来てみたい。
必ず見てみたいです。
新年の山廻りの順番は、
❶阿豆佐和気命神社(あずさわけのみことじんじゃ)利島の創造神・事代主の息子
❷大山小山神社(おおやまこやまじんじゃ)
❸下上神社(おりのぼりじんじゃ)妃神社
祠の裏から儀式を行った配石遺構が出ていることなどから、
大昔から宮塚山そのものが御神体として自然崇拝されていたと考えられています。
海の上からもこの宮塚山の富士山のような
美しいピラミッドは、
確かな目印になっていたに違いないと思います。
今は雨水の浄水場が出来て、水の苦労がありませんが、
御蔵島や八丈島以外は、水の確保が非常に重要でした。
伊豆七島の中でも豊かな土のある利島は、
ヤブツバキやカサブランカの交配種にもなっている
世界最大のサクユリなどの自生する、椿の一大生産地です。
今回は日本中で花の時期が2週間は早くなっているのもあり、
お花はほぼ見られなかったのが残念です。
島の中はお店も少なくて、開けていただいたお店の中に、
巣作りの場所には傘が逆さまに吊るしてあって、
いつでも入ってこられるように、
一番上の窓ガラスが1枚外してありました〜〜(笑)
毎年やってくるツバメ達なのだそうです。
ヤサシイセカイ・・・・
非常に風格のある神社です。
1760年に造られた、島の中で最古の建物です。
この近くの堂の上神社からは、なんと銅製の和鏡が70枚以上も発掘されていて、
資料館に展示されているので、興味のある方はぜひどうぞ。
スダジイでしょうか・・・。
利島に港ができる前は、ゴロゴロの大岩の海岸まで、
この小さな船で大きな船から行き来していました。
当時の写真も残っています。
利島は御蔵島と同じく、ミナミハンドウイルカが定住していて、
舟さえ出せれば100%近い遭遇率です。
ぜひ今度は利島でドルフィンスイムに来たいですね。
利島はほぼ食堂もなし、(喫茶店がひとつできたようです!!)
JAやお店がいくつか、土日は開いていなかったり、
開いてる日と時間が限定されていたりするので、
事前に宿などで確認してみてくださいね。