木や石や、何にでもなれるシニガミさん。
いきものの死ぬ日を知っていて、
それを決めることができるのがシニガミさんだ。
とっても可愛いオオカミやコブタ、
そして子ウサギの出てくるお話なんですが、
なんと死を扱ったテーマです。
シニカルな視線でコブタとオオカミをいろいろなものになって見ている
シニガミさん。
自分たちの知らない自分たちの命の期限の中で、
さまざまな気持ちを体験していくオオカミとコブタ。
それを見つめるシニガミさん。
そしてそれぞれの選んだラストシーンは・・・・。
めちゃめちゃ可愛い絵と、
オオカミとコブタの変化していく関係と優しい気持ち、
死というものが強いものも弱いものも、
どんな生命も隣り合わせでそんな中にみんな生きているんだということを、
さりげなく納得させてくれる名作です。