武蔵野坐令和神社
(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)
武蔵野に、そんな神社あったっけ・・・!?
ある日ツイッターで見かけた美しい神前の写真。
びっくりしてよく見たら、長年武蔵野に住んでいたのに
ぜんぜん知らない神社の名前が。
どこにあるんだろう?
とグーグルマップ見てもっとびっくり。
え・・・!?
なにこれ・・・・。工事中!?
ひょっとして、新しく出来た神社なのか。
しかもめっちゃ魅かれる白い狼の狛犬は、
どうやら以前から一度本物を拝見したいと思っていた彫刻家の
土屋仁応さんの作品のようだ・・・!!!
そして金色に輝く天井画は、なんと天野喜孝氏、
建築は隈研吾氏という錚々たる顔ぶれ。
そして「白狼祭」という御祭事があるのを知って、
これは実際に行かなくてはと、第二回白狼祭に参加させていただきました。
早めに到着。
夕方5時、あたりが暗くなってから
厳かに白狼祭が始まりました。
神前でまず驚いたのは、
金色に輝く一対の鳳凰の天井画。
天から音楽のように降る鳳凰と、
地を守るニホンオオカミ。
古来からの茅葺のほの暗い影になる場所に座する神使は、
遠くから見てゾッとするような怖さ、
畏怖の念を抱かせる何かがありました。
白狼祭が無事終了し、
宮司さんの小川さんから、この神社がどのようにこの場所に鎮座したのかの
お話がありました。
御祭神は、天照大御神と須佐之男命。
天照大御神は東京大神宮からの御分霊で、
須佐之男命はもともとこの土地の守り神だそうです。
そして武蔵御岳神社や三峯神社を始め、
荒川沿いに大口真神(オオカミ)を祀った神社が多いとのこと。
角川が東所沢に移転するにあたって、
複合施設ところざわサクラタウンの一角に、
この神社が建てられることになり、2015〜2016年に計画が持ち上がり、
彫刻家の土屋さんが制作にかかったのが、
何と今年の4月ごろだった(確か)そうなのです。
宮が鎮座し開かれたのが2020年6月で、
白狼の狛犬が鎮座したのが何と7月15日。
ところざわサクラタウンの邸内神社という形になるそうです。
小川さんのお話の後に、
彫刻家の土屋さんのお話が伺えました。
そして真近で神使のオオカミ(大口真神)を拝見出来ることに。
白木と茅とガラスと和紙と金属。
和紙の貼られたガラスの向こうは神の世界だそうです。
美しいシンメトリー。
そしてこの場所は、音が素晴らしい響きで耳から頭に入って来ます。
巫女舞や宮司さんの祝詞が、
何とも言えない音色に聞こえました。
オオカミの狛犬を見るとドキドキして、
上の鳳凰を見上げると気持ちが何故かスッと鎮まります。
すごい迫力です・・・・!
怖くて、美しい・・・。
右に座する阿吽の阿の白い大口真神。
魔をも払うものすごい迫力です。
一見すると穏やかに見える阿吽の吽、「うーちゃん」。
「お前は何者だ」と言われているようです。
美しくて、怖い。
神使、ニホンオオカミ(大口真神)。
この日は白狼祭の第二回目で、参加者は12人ぐらいでしたが、
普段は神前に入る事はできず、
ガラス越しに外から参拝するようです。
白狼祭や、今後行われる祭事やイベントに参加されると良いかと思います。
最近は島の誕生から成長を生きてるうちに見ることができるなんてと思っていましたが、
(小笠原諸島・西之島)
まさか神社の誕生を目の当たりにする事があるとは。
古くからある神社の数々も、
その時の神に捧げる最高の技術や素材、
それらの精髄を尽くしたものだったろうと思います。
この神社がどのように人の思いを集め、
どのように時と共に変化していくのか、非常に楽しみです。
この神社の中での時間は、確かに特別なものでした。
美しいものの中にいるという至福でしょうか。
美しい絵馬は、しもかわらゆみさんの作品だそうです。
宮司の小川さん、土屋さん、そして巫女さんや関わってこられた皆さん、
たくさんのお話と素晴らしいものを見せて頂き、
ありがとうございました。
これは・・・ひょっとして
よもやよもやのチームラボ。
本日は12名の方にお集まりいただき、和やかに「白狼祭」を斎行いたしました。
— 武蔵野坐令和神社 ReiwaJinja (@ReiwaJinja) 2020年12月13日
当社のニホンオオカミをモチーフにした狛犬を、作者の土屋仁応さんの解説とともに、皆さんに近くでご覧になっていただきました。 pic.twitter.com/zBzEM1lT6I