滝がある・・・!
台風が近づく中の雨天の前に、
以前から行ってみようと思っていた王子稲荷神社(東京都北区)
とその周辺をさんぽして来ました!
王子もぜんぜん来た事がなくて、
地図を見て気になったところを全部まわってみたいなあと。
王子駅の西側の高架橋を渡ると、
そのまま飛鳥山の入り口になっていました〜〜
飛鳥山とは、いま話題の大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公、
渋沢栄一氏の住まいがあったところだそうです。
ついこの間、谷中でお墓に偶然出会ったばかりで、何かご縁がありますね(笑)
階段を上がると遊具のお城があったり機関車があったりで、
ものすごい数の親子連れで賑わっていました。
博物館や、渋沢資料館などもあります。
桜の時期は見事な眺めだそうで、
次機会があったら見てみたいです。
ここ旧渋沢庭園に大きな邸宅があったそうなのですが、
空襲によって焼けてしまったそうです。
世界各国の著名人やアメリカ大統領、インドの詩人タゴールなんかも
訪れた事があったそうです。知らなかった〜〜
礎石に門柱の四角い穴が開いていました。
なんとなく黒くなっているのは、
空襲で焼けた跡でしょうか。
現存している建物の見学は予約制のようです。
飛鳥山は周囲より高くなっていて、
当時は知られていなかったのかもしれませんが、古墳が出ています。
この地形はなんとなく我孫子の水神山古墳に似た感じがあり、
古代の権力者が周りを見渡せる場所に古墳を作るのを思い出させるので、
いにしえからそういう場所なのかもしれませんね。
で、ひととおりぐるっと廻って、
目的地のひとつ、王子稲荷神社に向かいました。
飛鳥山からすぐ近く、10分ちょっと歩くようです。
飛鳥山を出て、幹線道路を北上するとなんだかいい感じの欄干のある橋があって、
ステキな蔦の絡まる階段があるので覗いてみました。
川だ!
あとで調べたら、これはなんと石神井川(しゃくじいがわ)。
行き止まったら戻ればいいや、と
面白そうなので降りてみると
おおお、
橋の下がなんと素敵な親水公園になってる・・・!
小さな滝もあったりして、
夏場は子供達が遊べるようになっているようです。
水車もあってなんだかとってもいい感じ。
あとで調べたら、桜の時期にはここも素晴らしい景色だそうです。
立て看板があって行き止まりだったので、左上してみたら
石門がありました。
これ上がると神社があるんじゃないかな!?
上がってみたらドンピシャで王子神社だったのですが、
ここで初めて王子稲荷神社はもう少し先だと気がつきました。
お参りを済ませて参道から外へ。
人が全くいない住宅街の道を行くと、数分で到着しました。
ここに行ってみたかったのは何と言っても
大晦日の夜から元旦にかけて「王子狐の行列」が行われる、
関八洲(関東全域)の狐たちがこの日にお参りにくるという
「王子の狐火」の伝承があったからなのです。
その狐火の行列は壮観で、近在の農民はその数を数えて
翌年の豊作を占ったと伝えられている。(Wikipedia)
狐が集まったという榎の木は、
明治時代に枯死してしまったらしい。 残念だなぁ
大昔この浮世絵の絵葉書をもらった事があって、
不思議な絵だと思っていたんですが、
歌川広重がこの伝承を描いた絵だったんですね〜〜〜
昔は仄暗い田園風景だったんでしょうね。
狐火見てみたい。
いつどこだったか、場所も忘れてしまったんですが、
夜中真っ暗な田んぼに一人で散歩に出た時、
懐中電灯も何もなくて、足元さえ見えない闇夜に
ぼうっと黄緑色に光っている場所があって、
恐る恐る近づいたら、田んぼの壁面が数メートルに渡ってぼんやり発光していて、
いくら近くで見ても、原因が全くわかりませんでした。
もちろん翌朝も確認に行ったんですが。
あれは不思議だったなあ
狐火って、ああいう黄緑色なんでしょうか。
闇夜に浮かび上がる光。
本殿の右の鳥居をくぐって行くと、
いくつもの鳥居と狛狐とお願い石など鎮座されていて、
いちばん上に奥社がありました。
奥社から見た眺めは、どこか伏見稲荷神社と似た雰囲気がありました。
伏見稲荷にも、同じおもかる石がありましたね。
2020年の狐の行列は中止。
今年はどうなりますでしょうか。
そしてここがだいぶ前からチェックしていた
「名主の滝公園」。
地図で見ていたときは、てっきり王子稲荷神社の御神域かと思っていたんですが、
実際は参道を出て少し行った先にありました。
高低差のあるハケのような地形に、
橋や東屋、滝がかかっています。
自然のままに地形を利用して作られているようです。
本当はこのあと、旧古河庭園にも行く予定にしていたんですが、
予想以上にいろいろ見ることが出来たので、満足まんぞく。
先日の谷中よりも、
なぜだかなんとなく少しだけダークな江戸の雰囲気を感じる、
そんな不思議な場所でした。