おきらくごくらく。

山と自然と不思議。日常のあれこれの雑記ブログ。

夏に至る日。日光男体山

天を指す大剣

天を指す大剣

 


今日は夏至。

もう2023年の半分が過ぎようとしています。

なんだか今年はたくさんのことがあり、

そしてまたもや大きな変化の前触れのような感じがしますね。

まだ夏になっていないのに、

明日からはまた冬至に向かって1分ずつ、

日が短くなっていくのです。

なんて不思議な自然と天体のサイクルでしょうか・・・。

 

 

 

先日、日光に行ってきました。

 

日光男体山 山頂の巨大な刃。

日光男体山 山頂の巨大な刃。



この大剣は2012年3月に折れたものを、

以前は鉄で出来ていたらしいのですが、ステンレスで作り替えて

奉納されたのだとか。

 

最初の大剣は、明治13年(1880年)に茨城県結城地方の参拝者がたが

宇都宮の刀鍛冶に制作を依頼、

高さ4m55、幅20cm、重さ100kg もの鉄製の剣を、奉納したのだそうです。

経年劣化と雷や風雨・雪に耐えて130年。

 

男体山を開山した勝道上人が初登頂を果たした折、

この山の神と出会ったと言う「対面石」と言う名の大岩の上に

天を衝くように立っています。

 

 

現在の大剣は下野市の男性が

東日本大震災の国土鎮護の思いをも込め、

ご自分の資金で作って奉納されたもので、

ご自身の勤める鉄工所で製作、

腐食に強いステンレスにクロムメッキという500年はもつはずという

職人技なのだそうです。

 

長さ3.6m、幅17cm、厚さ3.5cm。

驚いたことにこの大剣は「草薙の剣」の御霊分けをされているのだそうです。

刃の向きは「赤城山」に向かって南西に向けられているのだとか。

再建の奉納式は2012年10月13日。

 

 

山頂の鳥居と光輪。

山頂の鳥居と光輪。



 

中禅寺湖と社山。

中禅寺湖と社山。

 

 

久しぶりの最高のお天気。

風は涼しくて下山の時は薄曇りで、これ以上ない好天です。

 

二荒山神社から見た男体山の山頂。

二荒山神社から見た男体山の山頂。

 

さっきまであそこにいたとは・・・。

 

日光白根山・男体山はかつて荒々しい噴火を起こした山として、

二荒山神社を祀っています。

日光白根山は火山警戒レベル1、

男体山はその下の活火山留意レベルですが、

かつては激しいマグマ水蒸気噴火を起こした活火山です。

 

 

ずっと急な登山道が続き、

四合目からは岩を越えながらの急登りで、

山頂直下の九合目からようやく傾斜は緩みますが、

今度は富士山のようなザレの道となります。

それでも山頂からの絶景と達成感、

気持ちの良い樹林帯、

そして山頂の御神剣と、

素晴らしい独立峰のひとつです。

 

1度登ったらもう行かないとの声もよく聞きますが、

さすが修験の道でもあると思います。

 

 

 

勝道上人が男体山の前に開山した石裂山

(おざくさん)のお話し。

 

www.nekosippona.com

 

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